らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

増える大阪の還付金詐欺

2017-08-21 | 消費者問題

振り込め詐欺の認知件数が、東京などにくらべて少ないとされていた大阪府で、近年は被害が増えているそうです。
増えているのは還付金詐欺で、大阪での被害が他府県に比べ突出しているということです。
”オレオレ詐欺”には引っかからなかった大阪人が還付金詐欺に騙されるのは何故なのでしょうか?

「大阪で多発している還付金詐欺被害」
還付金詐欺は、公務員等を装い税金や保険料を還付すると偽って、逆に現金を振り込ませるという振り込め詐欺の一種です。
この還付金詐欺が大阪府で多発しているのです。
平成28年度の還付金詐欺の全国の認知件数は3,682件、被害額42億6000万円のうち、大阪府が725件と2位の千葉県の481件を圧倒して多くなっており、被害額は全国最悪の8億円超だったそうです。

10年ほど前までは、大阪人といえば、”オレオレ詐欺”に引っかからないことで有名でした。
当時、大阪の被害は首都圏に比べて格段に少なかったのです。
その理由について、次のように言われていました。
・身内を装って電話をかけてくる相手に、大阪のおばちゃんは根掘り葉彫り聞きまくるので見破れたこと。
・ネイティブ以外の関西弁を聞き分ける能力が高いこと。
これらの事から、「その話、おかしいで!」と疑ってかかる人が多かったからではないかと言われています。

そんな大阪人がなぜ還付金詐欺には騙されてしまうのでしょうか?
その背景を探ると、大阪=お金にガメツイと言われている事も然ることながら、深刻な貧困問題があると指摘されています。

「貧困問題」
商業の街、そして最近では外国人観光客の増加で華やかなイメージのある大阪ですが、実は深刻な貧困問題を抱えている都市でもあります。
大阪府発表の生活保護統計によると、平成26年度の生活保護率は全国平均の17.0%に対し、大阪府全域で34.1%、大阪市では55.5%となっています。
還付金詐欺の特徴は、税金や年金、医療費などの過払い金をもらえる(還ってくる)と説明される部分にあります。
生活に困窮している時に藁をもすがる思いで一縷の望みを託した結果、還付金詐欺に遭うという構図も少なからずあるのではないかと言われています。
「お金をあげる」と言われれば、疑り深い大阪人も抗しきれない面があるのかも知れません。

特殊詐欺事件は全国どこでも発生しています。
オレオレ詐欺などの怪しい電話がかかってきた時には、まず、一呼吸おいて冷静に考えてください。
そして、電話の相手を疑い、一旦電話を切ってから、場合によっては先方や警察に確認したり、或いは家族や近所の人などに相談するなどしてください。
大事な財産です。騙し取られないように十分注意していただきたいと思います。


ジェネリック医薬品

2017-08-20 | 情報

ジェネリック医薬品ってご存知ですよね。 処方された事がありますか?
私は先日、腰痛で整形外科に行ったおり、薬局で「ジェネリックでいいですか?」と聞かれました。
国がジェネリック医薬品の普及に努めている事はニュースなどで知っていましたが、実際に自分に処方される薬がジェネリックに該当するとは思ってもみなかったので戸惑いましたが、結局ジェネリックを承諾しました。

厚生労働省では現在ジェネリック医薬品の普及に努めていますが、これは患者負担の軽減や医療保険財政の改善に資するからと説明しています。
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許期間が切れた後、その特許を利用して先発医薬品と同じ主成分で作られる薬のことで、日本ではその使用率は年々伸びています。
しかし、それでも2014年度で52%と世界の使用率に比べると、まだまだ低い状況となっています。
参考までに、ジェネリック医薬品の世界市場(2014年・数量ベース)は、アメリカ92%、ドイツ83%、イギリス73%、フランス64%となっています。

国は現在、『後発医薬品に係る数量シェアの目標値について、2017年(平成29年)央に70%以上、2018年度(平成30年度)から2020年度(平成32年度)末までの間のなるべく早い時期に80%以上にするとしています。

ジェネリック医薬品についてはその有効性や安全性について不安を持つ人も多いようです。
新薬は特許期間中に多くの患者さんに使用され、その効き目と安全性が十分に確認されています。
ジェネリック医薬品も新薬と有効性・安全性が同等であることを生物学的同等性試験により確認されていると言うことですが、本当に大丈夫なのでしょうか?

ネットをみていたら、その有効性については稀にですが、「ジェネリックに変えたら、薬の効きが悪くなった」というケースもあるようです。
現時点ではジェネリックは玉石混交のようであり、中には「先発品よりも工夫されていて素晴らしい!」と思えるジェネリックもある一方で、「これはちょっと効きが悪いのではないか」と感じてしまうものも残念ながら僅かにあるということです。

しかし、それでも国が推奨するのは、高齢化社会である日本の医療費は毎年1兆円ずつ上昇していることからで、仮にジェネリックのシェアが100%になると1兆5300億円の医療費削減につながると言うことです。
だからと言って、医療費削減のために効かない薬を処方されても困ります。
ジェネリック医薬品については質の安定化を図ってもらい、万が一効果に違いが出るようであれば、先発品に戻すといった方法も必要ではないでしょうか。

因みに、小生に処方された腰痛のジェネリック薬については、2~3日服用したところ痛みが和らぎました。
でも、これは薬が効いたのか、或いは日にち薬で治ったのかは分かりません。
とはいえ、1回の通院と比較的安価な薬代で治ったことは、何はともあれ「結果オーライ(all right)」だったと思っています。


苛政は虎よりも猛し

2017-08-19 | 時事

アメリカと威嚇合戦を繰り広げている北朝鮮ですが、いい加減に強がりを止めて、核やミサイルの開発費用を国民生活の向上に役立てる方策を考えてみたらどうなのか。
今日はそのような北朝鮮の金正恩委員長や側近に聞かせたい諺があります。

その諺とは、「苛政(かせい)は虎よりも猛(たけ)し」です。
その意味は、悪政は人を食い殺す虎よりも恐ろしいということの例えです。

この諺の出典は礼記で、
それによると、孔子が泰山(山東省)の麓を通ると、墓地で非常に悲しそうに泣いている女がいました。
孔子は弟子の子路(しろ)にその事情を尋ねさせました。
「ひどく悲しんでおいでですね。まるで不幸がいくつも重なっている人のようですが・・・。」と子路が言ったところ、
婦人は、「その通りです。以前、わたしの舅が虎に殺されて死に、夫もまた虎に殺されました。 そして、今度は、我が子までもが虎に殺されてしまいました」と答えました。
すると、孔子が聞きました。
「では、何故、こんな危険な土地から立ち去らないのですか?」
それに対して、婦人は、「ここはよそのような苛性(かせい)がないからです」と答えました。

孔子はこの事を聞いて門人たちに言ったそうです。
「お前たち、よく覚えておきなさい。苛政は人々にとって虎よりも恐ろしいものだという事を」

この故事から、苛酷な政治、虐政は人食い虎よりも恐ろしがられることで、苛酷な政治をするなという戒めに使われる諺となったのです。
なお、「苛政」とは、重税・弾圧、みだりに刑罰が行われるなどの厳しい政治のことをいいます。
現在の北朝鮮は、正にこの諺通りの国家体制となっているようです。

北朝鮮の指導者・金正恩委員長や側近には、この諺を噛みしめてもらいたいものですが、彼等の耳には届かないでしょうね。
何せ、金正恩委員長や側近は自分の身を守る事だけを考えており、一般国民はそのための捨て石としか考えていないようだから。


アライグマ捕獲

2017-08-18 | 家庭菜園

昨年から今年にかけて既に6匹のアライグマを捕獲しています。
これだけ捕獲すればもうアライグマはいないだろうと安心していたところ、先日、またもやブドウとサツマイモがやられました。
ブドウは7月25日に、サツマイモは盆前に3~4回被害を受けました。

アライグマは何処からやってくるのでしょうね。
それとも近くの竹やぶで子供を産んで増えているのでしょうか?

・アライグマの被害にあったブドウの房です。


アライグマの捕獲器は常時仕掛けているのですが、被害を受ける前も後もなかなか捕獲できませんでした。
ところが昨日、その憎っくきアライグマが久しぶりに捕獲できたのです。今年になって4匹目の捕獲です。

・これは被害を受けたサツマイモの株です。穴を掘ってイモをかじっている株もありました。


今回捕獲したアライグマは比較的小さく、まだ子供なのかもしれません。
捕獲器を持ち運ぶ時の重さも以前と比べて軽く、運んでいる途中には荒々しく鳴いたり、暴れたりして威嚇していました。
未だ自分の立場が理解できていないのでしょうね。
アライグマ君、可哀そうだが君はそのまま処分場に直行してもらいます。
畑を荒らした責任は命を持って償ってもらいますよ。

お盆が過ぎたので殺生も許されるでしょう。
早速、町役場に連絡し、引き取りに来てもらいました。

・捕獲したアライグマです。



会計時の「お愛想」

2017-08-17 | 雑学

お盆が終わりましたね。
昨日は京都五山の送り火が灯され、精霊がお帰りになられました。
各ご家庭でも、お盆の期間中ゆっくり過ごされたご先祖様の精霊は送り火に見送られてあの世にお帰りになられた事と思います。
又、来年の再会まで、気持ちも新たに善行に励みたいものです。

我が家では精霊ではありませんが、二人の孫が帰ってきて元気な姿を見せてくれました。
孫たちは小さい頃から回転寿司が好きだったので食べに行くことにしました。
家庭料理は余り食べないのに、回転寿司なら10皿位平気で食べるのです。好きなものはいくらでもお腹に入るようですね。

ところで、回転寿司店では、会計時に客が「おあいそう」と言うボタンを押して店員に知らせると、店員が来て代金を計算してくれるのですが、でも何故、会計をすることを「おあいそう」と言うのでしょうか?
そこで調べてみました。

「お愛想」という言葉は、会計時、お店側が「今日はわざわざお越しいただきましてありがとうございます。こちら、色々と不手際などございましたかもしれません。それなのに、会計のことを申し上げるなど愛想のないことで恐縮です。大変失礼いたしました。どうぞまた、これに懲りずにお越しくださいね」などと言って勘定書きを渡していたのが、いつの間にか「勘定」そのものになったのだそうです。
一説には、明治時代の雑誌「風俗画報」に「勘定をあいそなどと言う尤も面白し」と記載されたのが全国に広まったものだそうです。

では、お客の側からお店の人に「お愛想!」と言ってしまうと、どんな意味になってしまうのでしょうか?
「お愛想」とお客が言ってしまうと、
「このような愛想のない店からはもう出たいので、精算してくれ」というニュアンスになってしまうのだそうです
なのでこのような場合は、
お会計お願いします」「お勘定お願いします」という言い方にしたほうが無難だと言うことです。

「お愛想」と言う言葉が一般化しているので、うっかり使ってしまいそうですが、言葉の本来の意味合いを理解し、十分注意したいですね。


女は三界に家なし

2017-08-16 | 雑学

今では死語となったような諺ですが、嘗ては、「女は三界に家なし」と言われた時代がありました。
皆さまもお聞きになったことがあると思います。

「女は三界に家なし」とは、女は何処にも安心できる家がないという意味です。
「三界」は「さんがい」と読み、欲界、色界、無色界のことです。

欲界とは「欲のある者が住む世界」のことで、地獄から神々が住む天界の一部の世界です。 
色界とは「肉体と精神は存在するが、欲の無くなった世界」で、梵天が住む世界から大自在天の住む世界までのことです。 
無色界とは「欲も肉体も消滅した世界」です。つまり精神世界です。
その中で最も正常なる精神が行き着く世界が有頂天です。
従って、三界とは、地獄から有頂天までの世界の事で、この世の全ての世界、所謂、三千世界のことです。

そして「三界に家なし」とは、安楽に過ごせる場所がないと言うことです。
女は家にあっては父に従い、嫁入り後は夫に従い、老いては子に従うのが道とされたので、生涯自分の城を持つことがなく、哀れなものだと言われていました。
これは女性の身分が低く、女性の自主性を認めなかった封建的な時代での話です。

現在は男女平等・同権の社会であるのでこのような男尊女卑的な考えはありませんが、それでも中には心得違いをしている男どもがいるのは事実です。
否、現在では女性にも言えるかも知れません。

先日は、豊田議員の暴言・暴行が暴露され問題化しました。
秘書に対してあのような暴言・暴行を働くとは、例え東大出身の優秀な頭脳の持ち主でも、人としては許されません。

彼女は「私は偉いのだ」。「自分以外は皆私の奴隷だ」、とでも思っていたのでしょうか?
もしそうなら、今すぐに国会議員を辞職すべきです。
そのような人にこの国の運営に携わっていただきたくありません。

何を勘違いをしているのか。
顔を見ただけでも腹立たしくなります。


遠慮なければ近憂あり

2017-08-15 | 時事

北朝鮮と米国トランプ大統領の威嚇合戦がエスカレートしてきています。
そのとばっちりが日本にも飛び火してきました。
北朝鮮は先週、北太平洋の米領グアム島周辺を中距離弾道ミサイル「火星12」で「包囲射撃する作戦計画を慎重に検討している」と威嚇したのです。
その飛行コースが日本の上空(島根県、広島県、愛媛県、高知県)を通過するということで、防衛省ではこの4県に迎撃ミサイルPAC3を配備しました。
専門家によると、実際に北朝鮮がミサイルを発射した場合、日本上空で落下する事も考えられる他、ミサイルが通過したとしても弾頭部と切り離したブースター部分が日本に落ちてくる可能性もあると指摘しています。
北朝鮮危機が急に現実味を帯びてきました。
これは北朝鮮の無法ぶりが招いたものですが、戦争だけは何としても回避しなければなりません。

論語の衛霊公第十五11に「遠慮なければ近憂(きんゆう)あり」があります。
「遠き慮(おもんばかり)なき者は必ず近き憂いあり」とも言います。
意味は、目先のことばかりにとらわれて遠い将来のことを考えずにいると、近い将来必ず困ることが起きるということです。

遠慮とは、ことに先んじて未然に慮(おもんばか)ること。「近憂」とは、ことが起こってから慌てて心配することで、人は遠い将来のことを考えていないと、必ず差し迫った心配事が起こってくるものであるとの意味で、目先の安楽に慣れて遠い将来の事を忘れてしまってはいけないのです。

時、あたかも、72年間平和ボケに浸っていた日本に、この諺通り、北朝鮮と言う危険がすぐ傍に迫ってきています。
北朝鮮は常にミサイルの照準を日本全土に当てているそうです。
もし、米朝が戦争に突入すればたちまち日本にミサイルが飛んできます。
憲法9条があれば平和が続くと思っている皆さん、国家間の争い事は、憲法9条の有無に拘わらず、相手の方から一方的にやってくるのです。

国連決議を無視するようなならず者国家には話し合いを呼びかけても通じません。
私たち国民の安全と財産を守るためには何をすべきか考えてみていただきたい。

現在の世界情勢からは、どの国も自国一国のみでは安全は守れません。
しかし、国防力の強化は必要です。
その上でアメリカとの強固な同盟を維持することも必要です。
更には、戦後72年経過して現状にそぐわなくなった憲法の改正も必要かも知れません。

いずれにしても、二度と戦争が起こらないように、そして起こさないように、政治家の皆さんには日本丸の舵取りをしていただきたいものです。


嘘も方便

2017-08-14 | 季節

昨日から月遅れのお盆に入りました。
お盆は明治6年からの新暦で7月15日(7月13日~16日)を中心に行われるようになりましたが、現代の日本では、その新暦のお盆から一ヶ月後の8月15日を中心(8月13日~8月16日)に月遅れのお盆を迎えて先祖供養をする地域が多いようです。
お盆は祖先の霊を祀るために行われる行事で、仏教行事のひとつと位置付けられており、各ご家庭ではご先祖様をお迎えしてご供養されている事と思います。
今日は、皆さまもよくご存知で、仏教が教えている言葉「嘘も方便」についてその由来をご紹介します。

「嘘も方便」とは、広辞苑によると、嘘をつくのはもちろん悪いことだが、時と場合によっては物事を円滑に運ぶための手段として必要な事もあるということ。
注釈として、「方便」は便宜的な手段の意。本来は仏教の教えで、一般大衆を救って悟りの世界へ導くためには、仏も嘘を用いたと言うことから。
と説明しています。
つまり、人を正しい道に導くためには嘘をつくこともいたしかたない、ということで嘘を認めているのです。
ところが、今日では少しニュアンスが違って、都合良く嘘をつくことを「嘘も方便」だと思っている人がいます。

それでは、仏教ではどのように「嘘も方便」を使っていたのでしょうか?
仏教界に伝わる「嘘も方便」を調べてみると次のように書かれています。

「嘘も方便」
・法華経で説いている「法華七喩(ほっけしちゆ)」の中に、「三車火宅(さんしゃかたく)・譬喩品(ひゆぼん)」のお話があります。
ある時、長者の家が火事になりました。家の中には子供達がいたのですが、夢中で遊んでいて火事に気が付きません。長者が呼んでも一向に外に出てこないのです。
困った長者は、子供達に向かって「お前達が欲しがっていた車が、家の外にあるぞ」と叫びました。
この言葉で子どもたちは次々に外へ出て来て、皆無事に逃げることができました。
この譬え話では、車など外にはなかったのに子供たちを助けるために嘘をついたのです。
しかし、こうして嘘をつくことによって、子供たちの命が助かったのです。
このように、人を救うために嘘をつくことを「嘘も方便」といいます。

・また、「長老尼の譬喩(ひゆ)」の中の「キサーゴータミーの譬喩」というお話もあります。
あるところに、キサーゴータミーという女性がいました。
キサーゴータミーは裕福な夫と結婚して子宝にも恵まれたのですが、その子供は早くに亡くなってしまいました。
どうしても子供の死を受け入れられないゴータミーさんは、偶然出会ったお釈迦さまに、「どうか子供を生き返らせてください」と懇願しました。
するとお釈迦様は、「誰も死者を出していない家から、芥子(けし)の実を貰ってきなさい」とキサーゴータミーに言います。
お釈迦さまに言われた通り、キサーゴータミーはあちこちの家を回って、死者を出したことがない家の芥子の実をもらおうとします。
しかし、どの家も家族を亡くしたことがって、誰も死者を出したことがない家などないのです。
そこでキサーゴータミーは悟りました。
愛する人との別離は、自分だけではなく、誰もがその苦しみを経験しているのだと。
お釈迦様は、このようにして「嘘も方便」を実行したのです。

このように「嘘も方便」と言う言葉は、本来は仏教の教えなのです。
衆生が自分から悟ることができなかったり、時間がかかり過ぎたりする場合は、その恩恵に早く浴させるために、仏すら嘘を用いたのです。
そのためには嘘をつく目的が済度(さいど:救済)というような崇高な条件が必要なのです。

しかし、今日では一般に嘘をつくための方便として用いられ、本来の意味から外れて使用されているようです。
嘘は罪悪です。
使用には十分注意したいですね。


無断駐車罰金看板

2017-08-13 | 情報

お盆や夏休みの期間中にイベントや行楽地等に車で出かけることが多いと思います。
そこで困るのが駐車場の問題です。
他人の空き地やレストラン、スーパー、コンビニなどの駐車場に無断で駐車する人がいると思います。
そのような駐車場に、最近では「無断駐車禁止 発見した場合は罰金3万円を申し受けます」という警告看板、或いは張り紙をしているのをよく見かけます。
これは、駐車場や土地の所有者が繰り返される無断駐車に業を煮やして、あるいは予防策としてこのような看板や貼り紙をし、その効果に期待することからのようですが、もし、実際に無断駐車をした場合、3万円を支払わなければいけないのでしょうか?

「事例」
例えば事例として以下のような場合はどうでしょうか?
上記のような警告看板が設置してある駐車場に無断駐車しました。
貼り紙の主が無断駐車を発見します。隠れて運転手が現れるのを待っていると運転手が現れました。
無断駐車を指摘すると、形ばかりの謝罪をする運転手に罰金の支払いを要求します。
そして口論となります。
或いは、運転手がいくら待っても現れない場合、業を煮やして『罰金3万円です。至急ご連絡ください』と書いた紙を車の窓に貼り付けます。

このようなケースの場合、罰金の3万円を支払わなくてはいけないのでしょうか?



「説明」
結論から言えば、支払う義務はないようです。
無断駐車した負い目があるため、つい請求されたままに支払ってしまいそうですが、3万円の金額を強制的に徴収される法的根拠はありません。
罰金を設ける権限は一般国民にはなく、罰金と称して一方的にお金を請求する権限もありません。
罰金は刑罰のひとつで、国が法律により独占的に設けることになっているのです。
但し、だからと言って開き直るのもどうかと思います。こじれてしまうと厄介なことになりかねません。

では、請求された場合でも無視してもよいのでしょうか?
法的には支払い義務がないとしても、駐車場の持ち主に対して迷惑をかけた事は確かです。
例えば、この駐車場がスーパーや小売店の駐車場であった場合、無断駐車をされた事によって買い物客が駐車できなくなり、入店を諦めざるを得なくなったとすれば機会損失と言う形でスーパーやお店に損害を与えることになります。
従って、その損害の範囲内で賠償責任が生じることが考えられます。

「理由」
無断駐車は不法占拠の一種で、法律的には不法行為(民法709条)に当たることから、『無断駐車によって発生した損害』を請求されることも覚悟しなければなりません。
日本の法律では、賠償請求できる対象は『実際に生じた損害(実損)』に限るとされているのです。

一方で、駐車場の持ち主の方も3万円の損害が発生している場合は兎も角、その損害額の根拠が乏しい場合は1万円を請求するのも難しくなりそうです。
いくら権利者と言っても不当な利益を得ることはできないのです。
更に、もし強い口調で威嚇するようなことをすると、脅迫罪になることもあるし、クルマに張り紙などをして傷をつけたりすると反対に器物損壊の罪に問われる事もあります。

「結論」
結論としては、クルマの持ち主は看板に書いてある通りの金額を払わなくてもよいが、だからと言って無断駐車をしていいわけではありません。 
『実損』に対する賠償責任があることや、モラルの問題もあるので、その点を誤解しないように、そして、無断駐車をしないようにすることが肝要です。


カーナビの誕生

2017-08-12 | 情報

昔、長距離ドライブする時は道路地図帳が手放せませんでした。
本屋に行けば、道路地図帳を閲覧したり購入する人がたくさんいたものです。

今では道路地図帳に代わってカーナビと言う有難い機器が登場し、何処へでも道案内してくれます。
このカーナビゲーションシステムですが、実は開発したのは日本の自動車メーカーの ホンダだそうです。
そこで今日はカーナビについて調べました。

2015年時点で自家用自動車に搭載されているカーナビの比率は7割弱となっているそうです。
今やクルマには欠かすことのできない必需品の一つと言ってもいいかもしれません。
カーナビは、正式名称を「car navigation system(カーナビゲーションシステム)」と言い、これを略したものが「カーナビ」です。
所謂、和製英語なので、外国人には正式名称を言わないと通用しないようです。

このカーナビを世界に先駆けて開発したのが、日本の自動車メーカーのホンダで、1981年のことです。
今年3月2日、ホンダが世界で初めて実用化したカーナビゲーションシステムが、米電気電子学会(IEEE)から技術分野の歴史的な業績をたたえる「IEEEマイルストーン」に認定されましたが、これは、世界中に普及したことに加え、自動運転など最先端の技術開発の礎になっている点が評価されたのだそうです。

ホンダの技術者は現在位置を把握する航空機などの機器に着目し、試行錯誤の末、自動車への搭載に成功したということです。
当時、走行エリアが変わる度に画面上のフィルム式の地図を手動で差し替え、目的地までのルートは自分で考えなければいけませんでした。
それでも道路網が複雑に入り組んだ日本のドライバーには画期的な製品となりました。

「カーナビが日本で誕生した背景」
カーナビが日本で生まれ、日本を中心に発展してきた背景には、日本独特の交通事情があります。
「ヨーロッパでは都市がそれぞれ独立していて、その間をつなぐルートはほぼ決まっており、住所は通りの名前が基本なので、ナビゲーションがなくても矢印と通りの名前くらいがあれば不自由はないということです。
しかし日本は、“町の中心”は曖昧、住所は面が基本で入り組み、道路網も複雑です。
都市部では渋滞もしばしばで、スムーズに運転するために道路の情報が必要だったのです。
そのような背景から登場したのがホンダの「エレクトロ・ジャイロケータ」という現在のカーナビの直接の祖先といえる機器でした。

現在、主流の全地球測位システム(GPS)を使った製品は、パイオニアが1990年に世界で初めて市販し、「道は星に聞く」というキャッチコピーが話題になりました。
その後、各社の技術開発は進み、最新の渋滞情報や最寄りのコンビニ店等も地図に表示する製品も出てきており、ますます便利になってきています。

なお、最近では、スマートフォンの地図検索機能をカーナビ代わりに使う人もいると言うことですが、それでも、電子情報技術産業協会によると、カーナビの1月~6月の国内出荷実績は約300万台で、前年同期よりも増えており、人気は堅調なのだそうです。