仙台の街の真ん中にある朝市。
朝市とは言っても、どうも朝は遅め。
なので、散歩の時に開いている店はまばらなんですが、
歩いていると、東北らしい地元食材に巡りあう楽しみがあります。
先日の出張時、ふと見初めたのがこの梅。
わたし自身は梅を自分で漬け込むという習慣はないのですが、
こういう産地が明示してある食材って、
なんとも親近感を持てる。
「蔵王白加賀梅」という宮城県南部の地元食材なんですね。
きっとこういう地元の素材を楽しみにして、
この朝市に来て、ふるさとの味わいを買い求めるひとが多いのでしょうね。
地元で取れる材料って、
やはりその空気感もたっぷり吸っているもの。
かみしめる度に、そういう部分が立ち上ってくるものなのだろうと思います。
以前、札幌の中心部の旅館で女将をやっている友人がいて、
その店で、「石狩湾で獲れたホッキ貝」を食させていただいたことがあります。
なんでも、地元の漁師さんから直接買うのが習慣になっているとか。
で、口に運んでみてびっくり。
いっぺんに少年期にはじめて行った海の砂の味がしたんですね。
っていうか、そういう海の匂いとか、
独特の地元の海、という風合いが身体中に駆けめぐったのです。
そういう独特の感覚って、
やはり、その土地や風土、そのものなんだと思います。
そのくさみが、ちょっと閉口してしまう部分も少しあるけれど、
でも圧倒的に、おれの生まれた場所なんだ、という意識が強く感じる。
まぁ、やはり「愛着」ということに一番近いのでしょうね。
美しい洗練というものではないけれど、
たまらなく土着的、というような部分。
近代的な、土の匂いを極力排除したような
スーパーやコンビニとは違う、そういう味わいがこういう食材からは感じられます。
きっと、こういう感覚世界のなかから
地元のみなさんの意識は出発しているのだと認識するのは大切。
朝市ならでは触れられるこういう世界、
ぜひ体感してみたいなぁと、思わせられますね。
さて本日と明日は、
建築家セミナーイベントであります。
前月は、ちょうど「よさこいソーラン」にぶつかった日程でしたが、
イマイチの人数でしたが、また上向いております。
大きなイベントの影響もやはり無視は出来ませんね。
さて、土日も仕事で頑張りますね、
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