パチンコと自動販売機で1000万キロワット使っているんだから
それをやめろ、というわかりやすいメッセージを送っている
政治家が、圧倒的に勝利した。
こういう非常事態での選挙というのは、
考えるゆとりを持てずに、あるいは争点というものが明確でなくなって
現状追認的になっていくものなのだろうか。
石原慎太郎氏は、原発についても
基本的に必要だと明確にメッセージを発していたと思う。
先般、東京新聞が行った世論調査でも、6割近くが
「原発の安全性を高めながら、利用していくべきだ」
という現状維持的な世論動向であった、という。
カタストロフから、
最初の国民の民意、ということで、
いったいどのように展開していくのかと、思っていたけれど、
そういう意味では、きのうまで信じてきたことは
やはりそのまま、継続的に、というような保守的な民意が示されたと見るのが
ほぼ、間違いのないところなのだろうといえる。
こういう状況から、これからの現実は再起動するのだと考えた方がいい。
東京電力の大株主であり、ステークホルダーとして有力な
東京都の意志は、石原慎太郎氏という従前と変わらないワケだ。
わが北海道に於いても、現状体制追認が知事さんでも札幌市長さんでも
同じような民意になった。
三重県での選挙で、民主党が大敗した、というのは
震災前までの、民主党の退潮傾向が衰えてはいない現実を示した。
まぁ、端的に言って、
こういう非常時、誰がやっても同じっていう部分も大きいわけだから、
それなら、継続の安心感の方を選択するっていう心理なのでしょうね。
このあたり、よくわきまえながら、
事に当たっていく必要があると思われます。