こういうのをなんていうのか・・・。
わたし、仕事では当然のように写真はカメラマンに依頼して
かれらの基本設備である一眼レフカメラによる写真表現を
利用する立場なのですが、
自分自身では、どうも遠慮してきておりました。
まぁ、喰わずきらいっていうか、別にきらいではなく、
ただ単に、「重たい」「なんとなく面倒」というのと、
凝るとキリがなさそうなので避けているというか、
そういうないまぜなことで、一眼レフ使用を避けておりました。
しかし、今回は、東北中を取材で走るので
仙台事務所に置いてある一眼レフカメラを持参いたしました。
簡便なカメラも持ってきているのですが、
やはり使い始めると、広角側の表現力の違いに驚くばかり。
失敗した、こんなことならもっと早くから・・・、であります(笑)。
写真は、ある石造りの古建築倉庫。
桁行き幅が10間ということなので18mほどですが、左右も10mほどはありそう。
まぁ、簡易タイプカメラでも撮影可能ではあるかも知れませんが、
こういう広角で一気、の表現力は堪えられない。
素材の質感描写とか、陰影感の写し取りも
ようやく表現レベルという感じがしてきますね。
まぁ、撮影者の技量の問題があるので(笑)、
自分自身に対して超難しいレベルを強いていくかも知れませんね。
そういう自己葛藤が容易に想像できるので
強く無意識に、一眼レフを使わなかったのかも知れません。
しかし、この禁断の快感を知ってしまった以上、
もとへは戻れませんね。
あんまりレベルの問題には突っ込まないように十分に自制的に
写真表現を少しずつ、深めていきたいなぁと思い始めています。
しかし、表現の世界は深く面白いので
ああもしたい、こうもしたいと、
いろいろすぐに欲求が高まっていくでしょうね。
いろいろな建築や住宅を見る楽しみが、もっと何倍にも倍増します。
きのうも、ファインダーをのぞき込みながら、
なんてすてきな空間なんだろうと、建築への歓びの気持ちを
あらためて深く感受しながら、シャッターを切り続けておりました。
むむむ、やばいかも、でありますね、やっぱり・・・。
どうしよう?