三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

玄関への採光と屋根

2008年09月10日 05時53分12秒 | Weblog



きのう触れた住宅の続きの写真です。
玄関側の外観の様子なんです。
とくに屋根の形状がずいぶん変わった形になっていますね。
妻入りの玄関ですから茅葺きの屋根が下がってきて
ふつうは雨とかに対して、室内を守るように
屋根はほかの開口させない部分と同様にそろった軒先を見せるのが一般的。
そうでなければ、小屋根を造作して玄関部分を保護するようにする。
ここでは、そのどちらでもなく、
ほとんど見たことのないような仕上げを行っているわけです。
推測してみると、たぶんは「採光」を考えて
茅葺き屋根を後退させて切り上げていって、
玄関前の空間に見える「障子窓」を造作した、ということでしょうか?
その結果、雨への防水の関係上、
玄関先に独立的な庇を造作せざるを得なかった。
しかし、それでも左右の半端に切り上げられた部分はどういうことなのか、
あんまりうまく説明はできない。
でも、こっちも壁上部に格子窓がしつらえられているので、
採光を考えてのことだろうことは、確かな感じです。
真ん中部分との調和を考えて、段階的な屋根ラインとしたのかも知れませんね。
まぁ、全体としてのバランスは失われてはいないので
デザインとしては、まぁちょっと変わっているなぁ、程度の仕上げだと思います。
茅葺き屋根の決定的な問題点はとにかく採光なんですね。
西洋近代の建築が日本に導入されて一番変わったのは
窓にガラスが使われていた、ということの驚きだったのだろうと思います。
こういうガラス窓が、住宅のような一般的レベルで使用されるという
西欧社会の産業振興ぶりが、圧倒的な現実として認識されて
徹底的な受容という日本社会の結論に至ったのでしょうね。

古民家の改修では、まず第1に屋根面に窓が開けられるケースが多い。
生活していて、最大の問題点が採光が足りない、ということなんですね。
この家の場合、そういう条件に対して、
さまざまな可能な範囲の挑戦を行っていたということなのでしょう。
確かに変わった仕上げではあるのですが、
しかし、全体のバランスを著しく壊しているとまでは言えないし、
そこそこ調和も取れている。
いにしえの人々も、住宅の「性能とデザイン」せめぎ合いの中で
いろいろな工夫をしていたんだなぁって、気付かされる住宅でした。

きのうから東京に出張しておりますが、
さすが9月。日中は日射しがきついけれど、
夕方や朝方など、肌寒いくらいな気候に落ち着いてきていますね。
いろいろ天候不順な気候が続いた夏も終わりを迎えてきている感じですね。



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津軽古民家の迎え松

2008年09月09日 06時19分50秒 | Weblog



写真は五所川原市内にある古民家の様子。
最近は、地元の古民家の保存を大体、行っていて、
どの街に行っても、そこそこ見学できる古民家があるのではないかと思います。
この家は、旧平山家住宅ということで、重要文化財の指定を受けています。

重要文化財(じゅうようぶんかざい)とは日本に所在する建造物、美術工芸品等の有形文化財のうち、文化史的・学術的に特に重要なものとして文化財保護法に基づき日本国政府(文部科学大臣)が指定した文化財を指す。

ということなので、津軽北部地域の民家様式をつたえていくのに
最適な建築と認定されているものです。
上層農民の住まいとして、藩の信任も厚かったことから、
とくに格式として長屋門が許されていて、
きのう触れた「玄関」もしっかり表玄関が立派にしつらえられています。
こういう表玄関は、普段は使用されることはなく、
賓客が訪問してきたときにだけ迎え入れる場所になるのです。
写真はそっちのほうではない、普段使いの土間玄関の方を撮影したものです。
こっちも玄関の上の屋根に特徴があり、
ちょっと見たことがないような屋根形状になっていました。
複雑な開口形態で、あとで調べてみたいと思いました。
きょうは、その玄関前に植え込まれている松、
よく「迎え松」といわれる松の役割が見て取れた気がした写真です。
普通、迎え松って、もっと玄関位置からは離れて、ちょうど門の位置にあるのが一般的。
それに対して、非常に玄関に近い位置に植え込まれている印象を持ちます。
訪問したのは、日中昼前後でしたが、
この時期の太陽角度に対して、ちょうど玄関が遮光されている様子が明瞭。
普段多くの人間が使う場所なので、
機能性を考えて、植え込む位置をよく考えて立てられたものと思われます。
実際に玄関周辺は、ほっとする清涼感の空気が感じられ、
用のデザインというものを感じさせてくれました。
同時に津軽という土地柄を考えると、冬には防雪というような意味合いも
大きいのだろうな、とも感じますね。
っていうか、玄関にここまで近接しているのは、
むしろそっちの方の意味合いが強いという方が正しいと思われますね。
五所川原のみなさんに気候の特徴を尋ねると、
異口同音に、冬の横殴り、いや地面から、下から吹き上げてくる吹雪をあげます。
そういう冬のブリザードから、建物と外界との安心できる結界としての
玄関空間を守っているのが、この迎え松である、ということだと思います。
小さなディテールだけれど、実用的で、暮らしぶりが伝わってくる
と思われた次第です。
同じ雪国人として、すぐにいろいろな想像力が掻き立てられる。
北海道の人間には、やはりマザーを感じざるを得ない部分があります。



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玄関のない家

2008年09月08日 06時52分35秒 | Weblog



盛岡に移動後、訪れたのが写真の家。
まだ工事が完了しておらず、写真撮影などは後日に順延。
っていうことなんですが、設計者の方や、工事にあたった工務店の方などに
お話を伺うことができました。
こういうのはこういうので、それなりに見方は出来るもの(笑)で、
いつも住宅を見ている側にしてみると、コンセプトなどは
別段聞き取るのに、支障はありません。
中に入りたいと考えて、入口を捜すのですが、どうも見あたらない・・・。
って、それとおぼしき場所にたどりついても
一般的な玄関ではありませんでした。
建物は道路というか、通路に対しては入り口はありません。
この建物は、道路から入り込んだ敷地に建っています。
親御さんが所有する大きな敷地の奥に建っているのですね。
で、通路は北側で南側は広い畑地に面していて、そちら側に開口を開いている。
そちら側には左右にそれぞれ土間や、デッキが装置されていて、
玄関に相当しているのは、それらの空間。
そのように考えれば、まぁ、日常使い的には支障はないでしょうね。
土間は農園仕事などのための広めの空間ですので、
自由度の高い「入り口空間」とは言えるのではないかと思います。
っていうような印象を抱いたのですが、
考えてみると、玄関って言うのは心理的な意味合いが大きいとは言えますね。
武家屋敷などでは、ことさらに玄関の「格式」などが強調される。
そういうのは、確かに身分制社会の象徴とも言えるわけで、
現代のような社会で、玄関というのをそのように見なす必要はない。
だとすると、空間要素としては外部と内部との心理的な「結界」要素が残る。
このあたりでは、世代的な違いというのも大きくなるものかも知れません。
この家の建て主さんは30代ということですが、
家としての他者との付き合い、というような部分は、
そう大きく意識していないのではないかと思われます。
それよりも「セルフ」の部分が拡大して、興味関心の方向が大きくなっている。
そして、そういう結界的仕分けも意識が大きくない。
なにか、そのような印象が強まってきます。

家というものも、時代によって変化してくるのは当然ですから、
このような変化も、ある意味、自然なものかも知れないと思われます。
たとえば竪穴式住居などでは、明確な結界などはありえない。
でもまぁ逆に言えば、玄関というものにまで変化が現れてくるほど、
現代は、人間の暮らし方とか、社会性というものがゆれ動きはじめているのか、
というとらえ方もあるかも知れませんね。
もうすこし、考察する必要がある事柄なのかも知れません。



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十三湊の古城・福島城

2008年09月07日 08時47分47秒 | Weblog


福島城というと、一般に福島県の方をまずは思い出すけれど、
こちらは津軽半島西側の十三湊の内湖、十三湖の北方台地上に建てられていた城郭。
大きな1辺1kmの三角形の外堀と、その内部に四方180mの正方形の内堀で仕切られた古代城郭。
外郭の東側および内郭の東側に門があった、とされている。
Wikkipediaで見てみると、

平安時代後期の10世紀後半に築かれたとみられる。10世紀後半から11世紀までの土師器が城域から出土するが、これは北緯40度以北の東北地方北部が中央政権の影響下から離れて北海道で9世紀に始まった擦文文化圏に合流していた時期にあたる。同時代に東北地方北部から北海道渡島半島南部にかけて住居群を堀で囲む防御性集落が盛んに造られていることから、福島城は擦文文化人が何らかの軍事上の情勢に対応して築いた城であると考えられる。
内郭は室町時代前期の14世紀後半から15世紀前半に築かれた可能性が高い。福島城から南西3キロメートルの位置にある十三湊が最も栄えた時期にあたる。
「十三湊新城記[1]」に記された、安倍(安藤)貞季が正和年間(1312年-1317年)に築いたとする新城を福島城にあてる見解がある。

というような記述があります。
どうにも謎が一杯です。
築造が10世紀半ばといえば、胆沢城国府などで安倍氏が勃興する時期にも符合する。
正史、朝廷内裏の側からのこの福島城への記述も見られないようだ。
ただし、規模や作られ方は、律令国家の古代城郭と似ている感じがする。
港湾都市・十三湊から岩木川をさかのぼっていけば
古くからの農耕地帯である津軽平野の富の集散も可能。
そうした交通上の要衝地に立地していることは明白。
律令の時代に、津軽地方の農業生産物を収奪したという記述はないだろう。
なにより、律令体制はここまで及んできていない。
だとすると、この城郭はどういう人々が、どのような目的で活用したのか?
ここに記載されているように「擦文文化人」が登場するのであれば、
十三湊の性格は、北海道やその以北の勢力が
日本本州地域に打ち込んだくさびのようなものとなるのか?

擦文文化人という存在の研究はまだまだ、考古に属する研究で
人文的な色合いが乏しいけれど、
この十三湊で、ついに北方世界の考古と律令国家的人文要素が
混じり合ってくるように見えます。
文字を持たず、記録を持たなかった民族の息づかいのような部分が
断片的に交差するようになってきます。
十三湊、どうも大きな湖さながら、ハマってしまいそうです(笑)。ふ~む。


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北のまほろば・十三湊

2008年09月06日 09時40分15秒 | Weblog



たいへんマイナーな夢だったのですが、
わたくし、この度ついに、念願の地、十三湊を見ることができました。
感激いたしました。
東北をたびたび訪れるようになったとはいえ、さすがに
津軽半島の西側日本海本州最北端に近い
十三湊は、さすがに機会がなかなか訪れませんでした。
今回、たまたま、五所川原での講演の機会がありましたので、
そのあとの盛岡での取材時間を調整させて貰って、
ついに念願を果たすことができた次第です。

十三湊って、歴史に興味がある人でもそんなに知らない。
忽然として歴史上から消え去ってしまったという
ことから、「幻の湊」というようなとらえ方もされていた。
大津波で一気に存在が消えてしまったという説も流されていたのですね。
ところが、北海道から北の北東アジア民族との日本の交流は
ひとえにこの十三湊が主要舞台になってきていた。
中国朝鮮との交流が博多が主要舞台であったとすれば、
北の方は、この十三湊であるのですね。
北海道に暮らすものとして、アイデンティティのまほろば、という思いがある。
そして、その存在などがなんとも謎に満ちているのです。
日本列島社会の北の玄関口だとすれば、
歴史年代を通じて、活発なコミュニケーションが展開されたことは疑いがない。
十三湊に近い場所には、遮光土偶が出土した亀岡遺跡も存在し、
青森市の三内丸山なども考え重ねると、
この地域は、まさに豊穣な歴史が浮かび上がってくる。

律令時代の古代城柵、福島城祉も近接してある。
ということはこの地がいかに枢要の地域であったのかを表している。
出土する土器のたぐいは、中国から朝鮮、日本の太平洋側・常滑など、
世界中のものが集まってきている。
この地を支配した「安東氏」は、前九年戦役の安倍氏の後裔ともいわれる。
そして、なにより、安東氏は「日本将軍」と称していて、
京都の中央内裏もその名を確認している。
日本という国号は、律令の祖国、中華世界から見て東側にあって、
「日が昇ってくる」という意味合いだと言われる。
そして、日本列島社会では、その「まほろば」の地は
この十三湊を中心とする地域が擬定されていたのでしょう。
その地の最高権力者として、安東氏は認定されていた。
1993年に国立歴史博物館がこの遺跡を調査して以来、
実に遺跡全体が明瞭になってきているのです。
まさに北の中心地であり、博多と並ぶ大港湾都市だったのですね。
いや、まだ興奮が続いているような次第であります。

で、本日は盛岡市で講演を行います。
ようやくプレゼン資料が確定して、やれやれであります。
あすは久しぶりに札幌に帰られます。あとひとがんばり!



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五所川原・廃バスラーメン

2008年09月05日 05時57分09秒 | Weblog


きのうは東北電力さんの工務店さん向けセミナーで講演。
五所川原ははじめて訪問しました。
岩木山の東側に位置するのが弘前で、北側に位置するのが五所川原。
津軽半島の先っぽの竜飛岬までも80kmほど、
また日本海側の深浦などへもほど近い。
ことしは新築需要の落ち込みもあって、リフォームの需要喚起に
ご興味をいただけたようでした。
やはり、しばらくの間は、しのいでいく展開というのが建築業界の
一致した見方のようですね。
それと、やはり国交省の進めている「超長期住宅」政策についての
理解はごく限られた範囲にとどまっているという印象。
北海道庁のように素早い対応ができる自治体という存在がなく
また普段から、行政と業界との付き合いが疎遠、という環境ですね。
こうした時期、やはりリフォーム需要の掘り起こしというのが
住宅業界の課題になっていくものと思います。
次の一手、というところが待望されているように感じます。

主催者の方々と会食後、
一時立ち上がらなくなっていたパソコンをレスキューすべく
ホテルに戻ったのですが、
その目に飛び込んできたのが、ホテル前の廃バス。
で、なんと、これがラーメン屋さんとして開業しているのですね。
まぁ、あやしげ感たっぷりなところが胃袋を刺激する(笑)。
っていうか、これは格好の話のタネ、ということで寄ってみました。
人に聞くと、五所川原は冬、たいへんな横殴りの雪が続く地域。
地吹雪体験ツアーを企画しようという声も出たくらいなのですが(笑)
そういう冬には簡易店舗としては「屋台」のようなものでは太刀打ちできないのですね。
で、いろいろ考えた末に出た結論が
ほとんどタダ同然で入手できるだろうと推測できるこの廃バス。
写真は持って行っていなかったのですが、
今朝になって、部屋の窓から正面に写真のようにありました。
さすがにライトは消えていましたが、
クルマとして移動するような様子はない。
駐車場をほぼ専有していて、長期的に設置しているようですね。
このあたりはどうなるのか、保健所とか、
お堅い筋には、どのように認識されるものだろうと余計な心配。
で、味は、完全に「弘前ラーメン」の魚醤系の濃厚あっさり味。
たぶんいくつかの乾し魚から煮込んだ作ったスープ。
いくつかのメニューがありましたが、しょうゆが正解でしょうね。
麺はややほそめの縮れ系。
麺とスープを吸い上げるように食べる感じがおいしく食べられるようです。
お店の名前は、すいません、あるのやらないものやら・・・。
ホテルサンルートパティオの目の前に駐車しています。
太っちゃいますが、少しお酒が入って小腹が空いたとき、
こういう展開のラーメン店は、なかなか、いい味と言えるのではないでしょうか(笑)。

って、散歩から帰ってきたら、
バスは忽然と消えておりました(笑)。
あれ、動くんだ!



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カラスとんぼ

2008年09月04日 07時10分55秒 | Weblog



さて、本日は青森県五所川原で講演を依頼されております。
で、土曜日には盛岡でも講演会。
ということで、はじめて花巻空港に下りました。
東北の各県の空港、いろいろに利用しますが、
やはり利便性の点ではなかなか難しい。
とくに北海道からだと、たとえばこの花巻も1日2往復のみ。
ほかの空港ももっと少ないか、まぁ、2便。
仙台はANAとJALで合計10本くらいはあるので、どうしてもそっちになります。
今回は北東北なので、時間は不自由だけれど、
利用してみた次第です。

で、空港からはレンタカーを利用しようと言うことで、
空港向かいの事務所に立ち寄った途端、
まったく見たこともない、黒い生物発見。
飛翔しているのですが、チョウチョではない飛び方。
なんか、羽音が「バサバサ」というような印象なんですね。
で、目で追ってみると、どうもトンボの動き。
しかし、ハネが全部黒いとんぼなんて、北海道では見たことがない。
おもわず、「カメラカメラ・・・」と探し出して、撮影したものです。
都合良くは、なかなか撮れないのですが、
そのなかで、背景のスッキリとした場所で
停まってくれたときに撮影した写真です。
聞いたら、名前は通称、カラスとんぼ。
しかし正確には
ハグロトンボ(カワトンボ科)、体長60ミリ内外。翅が全体に黒いのが名前の由来。
というヤツだそうです。

さすがに岩手県も内陸地方で、周辺に豊かな自然環境が保全されているのか、
それとも、ことしは地震の影響で観光客の入り込みが少なくて
こういう自然の息吹に力があるものか、
どちらにせよ、忙中の一服の清涼感を恵まれた次第です。
いずこへともなく飛び去って参りましたが
夏の終わりに、楽しい自然観察ができて感謝しています。
ありがとう、カラスとんぼくん(笑)。



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200年住宅影響なし・国交省

2008年09月03日 06時15分33秒 | Weblog



きのうの、というかおとといの福田さんの辞任で
どのような変化が生まれるか、いくつかの動きを見ていました。
株価はどう反応するかと、見ていたら、最初下げてスタートしてから
その後、一気に上げていきました。
しかし、当面のライン12779円から始まって12900円ラインまで上げ
そこからはもみ合い。という感じで午前中推移。
その後、午後になって大量の「外国筋」の売り注文が出て
一気に大幅下げ。結果は12,491円と、300円ほどの下げで終わっていました。
首相の突然の辞任と言うことで、
最初から大幅下げとはならずに、いったんは上昇した、
というあたり、「閉塞状況の打開」というような側面も期待されていると感じたところ。

さらに住宅業界的に気になっていた、
「200年住宅」についての影響という点ですが、
これは今朝になっての報道などで、少なくとも今年度の事業に影響することはないと
国交省側からのコメントが得られていました。
まぁ、来年度以降については確認のしようはないでしょうが、
少なくとも、こういう情報発信は必要ですね。
政治とか行政って、このような常識的で安定的な立場を
繰り返して市場に発する、ということが大切だと思います。
そういう意味で、このようなコメントは重要だと考えられますね。

一方で、経済界からも総選挙をやるべきだ、という発言が出ました。
こんにちの経済状況の中、景気対策をとりまとめた矢先の段階で
政権が退場するというのは、今日の景気状況をあまり認識されていませんね、
という談話も飛び出していました。
まさに、そういうことだと思いますね。
まぁ、しかし、今回のことは自民党の党利党略優先のタイミング選びですね。
無投票再選の民主党党首選挙に自党の党首選挙をぶつけ、
一定の世論耳目を集中させて、民主党の盛り上がりのなさをさらけ出し、
そのタイミングで、すぐに解散総選挙になだれ込もう、という作戦でしょう。
マスコミは、こういう自民党の党利党略に追随せざるを得ない。
たぶん、そういう耳目集中のために女性候補者などを
立候補させることになるのでしょう。
大向こう受けとしてはまことにわかりやすい作戦といえます。
しかし、今回の総選挙はそういう小手先作戦で
はたして有権者は左右されるものでしょうか?
不透明ではありますが、自民党側の戦略は比較的、明確になったという状況ですね。
今回の総選挙は、前回の「郵政民営化」選挙の決算、という側面が大きい。
さてどう推移していくことか、目が離せないところだと思います。
日本の先行きにとって、かなり重要な選挙になると思います。



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先行き不透明な200年住宅

2008年09月02日 06時22分43秒 | Weblog



ご存知の通り、安倍さんに続いて福田さんも下りちゃいました。
自民党の総理大臣、これで2代つづけて政権放り出しですね。
やはり、衆参ねじれ国会って言うのは、政権運営不可能なほどなのだと思います。
こういう状態では、だれがやってもうまくいきそうもないので、
早晩、選挙に行く流れが加速するでしょうね。
そういう意味では、自民党が「選挙の顔」を決めるまでに時間がかかって、
それが決まってから、解散総選挙なのでしょう。
日本の体制を立て直す意味では、経済的には方向性が見いださないまま
次の政権にすべてを預ける形になってしまった。
全国の中小企業にとって、ここでふたたび政治意志が明確にならない時期が来るというのは、
たいへんきびしい事態だと思います。
「総合経済対策」というものがどれほど実効性があるのか
不明瞭ではあるのですが、
何も手を打てないという状況には変化が生まれそうだったので、
それがふたたび停滞するのは、なんともさて。

住宅業界にとって、
福田さんって、「超長期住宅」という「福田ビジョン」を打ち出してきたので
それに対応してきて、いろいろな動きが出てきていた矢先。
国交省としては、5年間の継続的事業というスタートで取り組んでいるので、
簡単には後退しないでしょうが、
政権運営者が変われば、どのようになっていくのかは不透明にならざるを得ない。
今年の年度の事業は遂行は問題ないでしょうが、
来年度以降はどの程度の事業規模になっていくのか
一気に不透明になってきた感じですね。
超長期住宅を唱えた人が1年以内でいなくなるのでは、シャレにならない。

本来であれば、経済と生活の安定がなによりの「住宅施策」だと思うのですが
昨年来の国交省発の住宅不況があり、
それをどうにか政策誘導で活性化させようと取り組んできた経緯があります。
政策誘導でどこまでできるのか、は難しい側面はあります。
こうした施策の受益者である、住宅希望者の心理冷え込みが大きい。
ただ、なにもしないよりはいいことは明白。

なにはともあれ、政治の方向性が定まっていくようにはなって欲しい。
経済にとって一番困るのは、政治の不安定化。
先行きの方向性が明確になれば、経営の舵の切り方も明確になってくる。
これからはじまる総選挙では、大きな争点で争って欲しい。
小泉改革路線が現実化した現在の社会状況を、どう判断するか、
ということも、見据えた論議が必要だと思います。
まぁ、それにしても、先行き不透明ですね、ニッポン・・・。
<写真は中部山岳地域の古民家>


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苦戦の日ハム

2008年09月01日 05時35分07秒 | Weblog



全国の北海道日本ハムファンのみなさん、お元気ですか~!
って、そう多くはないだろうし、まして元気なわけはありませんね(笑)。
今年のパリーグは首位西武以外がまれに見る大激戦で、
上の順位表のように2位から5位まで大混戦です。
最下位の楽天にしたって、このまま沈み込むかどうか、わかりません。
っていうような状況で、昨年覇者のわがチームも
全球団からマークされ、ペナントの決定的な時点で毎回やられるパターン。
交流戦後の敵地3連戦で、西武に投手陣が火だるまにされ、
それがトラウマのようになって、投手力のチームに変調が発生しています。
そして軟調が続いて、きのうまでのオリックス3連戦、ふたたび3連敗。
これで、対オリックスは9連敗という泥沼ぶり。

西武といい、オリックスといい、
開幕前はそう評価が高くなかった両チームですが、
どうも、対日ハムをにらんで、相当、チーム編成・戦略を練ってきた。
昨年までの投手力と守りで勝ってきたわがチームに対して
個別の投手を相当、研究して、打ち崩されている。
両チームとも特徴的なのは、わがチームとの試合では効果的なホームランが飛び出すこと。
パワフルに打者が「振ってくる」イメージがあります。
投手を崩すにはやはり「当たればこわい」という心理を植え付けるのが効果的なのか。
西武戦ではとくに、武田久投手が、徹底解剖されたのか、
それともことしはイマイチ調子も悪いのか、蓄積疲労なのか
まったく不振をかこっていますね。
いずれにせよ、この両チームには徹底的にカモにされているのが現実。
こういうのはシーズンが始まる前からの、戦い方の戦略性の部分でしょうから、
大詰めに近くなってきたこの段階では、戦略修正は難しい。
今日の移動日をはさんで、
明日先発のダルビッシュの快刀乱麻だけが立ち直りのきっかけでしょうか?

それでも今年の戦いの中に
田中賢介の3番起用と活躍、糸井選手のものすごい潜在能力開花、
新外国人選手が久しぶりに期待できそうな活躍が見えていること。
などなど、来年以降に大きな期待を抱かせられる部分も出てきています。
ただ、日本人投手陣にはみるべき進境が見られないのがさみしい。
先発陣がどうもダルビッシュ以外は軒並み、倒れてしまっている感じです。
さて、西武・オリックスの2チームには
分の悪い状況になっていますが、
まぁ、なんとか差がない位置にも付けているので、
クライマックスシリーズ進出に向けて
立て直して、がんばっていって欲しいものだと期待しています。
なんとか、がんばれ、北海道日本ハムファイターズ!



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