深緑の季節に櫛田川橋梁を訪れたのは、ほんのついこの前のように思える。実際つい半年前の光景であり、それまで当たり前だった光景である。
しかし今はもう鋼鉄製のキハ11はこの地を走る事は無い。わずかにアルミ車体の300番台を残すのみとなっている。
軽気動車が悠々と流れる川を横切って行くシーンは、何とも心がのどかな思いで満たされる光景である。ここまで明るい青空になる
時間帯にキハ40の運行が無い事から、鋼鉄車とこの景色のコントラストは、もう見る事が叶わないのである。撮った時はそこまで
意識をしなかった写真であるが、今にして思えば貴重な1シーンだったのかもしれない。
[Photo-DATA]
JR東海キハ11系 / 紀勢本線(徳和-多気) / 2015-5
Canon EOS Kiss-X7, SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC OS ISO400,1/800,F8,21mm WB:AUTO (b-4)(g+1)