上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

憎みきれないろくでなし

2005-01-06 | フィギュアこんな話も
今日から(昨日?)ロシア国内選も始まったようですね。
ねえ。指定席はプルさん大魔王でしょうけど、グリアツェフが順当に2位なのかやや心配よ。クリムキンは今シーズンは無理だし(気の毒すぎる)。
シュービン、ティムチェンコ(引退の噂はホント?)の若手が不在ってのも…盛り上がりを欠きますわ。ロシア黄金期って今や『氷河期』なんだろか…。
それにしても、ジョニーとタメをはる私の王子様候補だったアンドレイ・グリアツェフは、近年だいぶ顔面が変わってしまったわ。アンタ、16の時はあんなに可愛かったやんかいさ~!ってここで叫んでも時は戻らないのね。

さて、カナダ大会に続きエリック杯@フランスでも頑張ってるエマニュエル・サンデュー。
リンク登場のポーズからしてキテます。「お待たせしました!スポットライトを!」てな感じ。いいですねえ。こういう人がいるからフィギュアはやめられん(笑)。
この人、01-02シ-ズン以前は雑誌の写真記事でしか知りませんでした。
実際に演技を見ると、解説の人に言われなくてもバレエやってる事はまる解り。由希奈ちゃんとも共通してますね。体のポジションがもう「バレエのツボ」ですだ。基礎があるとどんなダンスナンバーでも美しく踊れる。
「濃いエマ」「キテるプログラム」としてキワモノキャラも定着しつつあったのに、今季はちょっとコンセプトが変わったの?「オレもそろそろ№1に…」って決意表明でしょうか。毒と脂気の抜けたエマって、なんだかクリープを入れないコーヒーだ…(古いぞ)
でもこのクラシックのFSは、と~っても素敵です。素敵!
どうも今までは「踊る→準備→ジャンプ→踊る→準備→ジャンプ」…って感じで、なかなかスケートとダンスが合致しにくかった。でもそれも改善されてきたようです。カナダ大会ではかなり感動して涙すら出てしまった(笑)。
今回はちょっとジャンプにこだわり過ぎてるのでしょうか。そこまで跳ばんでもいいのでは?でも挑戦するから(4サルコゥとか)面白い、というのもあるし…難しいわ。全体にジャンプミスでリズムが崩れ、表現の方も盛り上がりを欠いてしまいました。

でもねえ。やはり「ダンサー」として魅せてくれますねえ。何度見ても飽きないわ。
股関節が柔らかいと足も高く上がる。高く上がると踊りのパターンも大きくなる。色んな動きのバリエーションが出来る。身長があるので見映えがする(足なが~い)。エマの場合は成績云々よりも、ダンスそのものを楽しんで見るほうが、ストレスがたまらなくていいかもね。
それまで余り好きな選手ではなかった…でも去年のSPのタンゴで見直した!あの「独りタンゴ」のステップ!唯一無二のお見事さですよ。独壇場!
国立バレエ学校出身、ということは、順当に行けばカナダ・ナショナルかロイヤル・ウィニペグバレエにでも就職してたのかな。でもこの人が「白鳥の湖」の王子様を踊るかね。想像出来ん(笑)。
やっぱキャラクターダンサーでしょうね…ロットバルトとかカラボスとか、濃い~悪魔役。でも大バレエ団で何年も下積み修業、なんて地味なこたあしそうにないから、フィギュアで良かったんでしょう。

昨年のワールドではなんと予選1位(!)
ファイナル優勝って伏線があったし、「もしかして?もしかする!?」って誰しも思ったのよね。コーチも期するものがあったでしょう。私ですら胸がザワついたわっ。でも…その後は…「いつものサンデュー」だった(笑)。
「憎みきれないろくでなし」
この古典フレーズにぴたりとハマる男…それがサンデュー。
コメント (2)
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