上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

薄目から見る体操★

2016-08-11 | モロモロのスポーツ
体操男子はなんで3時50分という過酷な時間から始まるの。。。でも団体も個人総合も、目覚まし鳴る前にピタッと起きましたよ(笑)。おかげで、昼寝しないと死にそう。

ベテラン王者の内村選手と、若き新星のオレグ・ベルニャエフ選手のデッドヒート。五輪にふさわしい、ヒリヒリする展開でした。もう正直言って「負けたかも」思いました
だって、前半のあん馬と吊り輪はまあ、内村君得意種目じゃないし、跳馬の大技で点差をつけて、得意の平行棒と鉄棒で盤石に逃げ切る、というのがいつものパターンじゃないですか。
なのになのに!
オレグ君が素晴らしい出来で、吊り輪・跳馬・平行棒でミスをしてくれない(!)
そればかりか、ジャッジは若いオレグ贔屓に思える…遂に内村君も「世代交代」を宣告されたんだろうか…やめてよー。この五輪の土壇場で新星に抜かれるなんてー。過酷過ぎるわ。。。
でも負けた方が引退の踏ん切りがつくのかな、とか、新聞の見出しは「王者敗れる」かな、とか、様々な思いが入り乱れて、フィギュアスケート並みの心臓バクバク。

最後の鉄棒はもう正視出来なくて、離れたところに立って、柱の陰から薄目で見てました(笑)。
「勝負の行方は最終種目の鉄棒で!」の展開になりませんように…と試合前に思っていたのに、その通りになってしまった!
しかも1点近く離されてるよ。ということは、難度も下げられないし、着地でわずかでもブレたら終わりなのよ。
カッシーナのところなんて、ギュッと目をつぶりました(笑)。怖くて怖くて見てられない。
でも演技中に腰を痛めたのに、最後であの着地が出来たのは、自分でも不思議って言ってましたね。なんかあそこに、彼の体操人生の全てが凝縮されているかのようだった。体操の神様が、味方してくれたのかもしれないな。

でも私は、16点出ると思ってたので、少しビミョーでした
この点で勝てるかな…今日のオレグさんの調子からして、得意ではない鉄棒だけど、15点を下回るってのはちょっと考えにくい。この時の複雑な気持ち(笑)。
それでも頑張ったオレグさん、着地のグラつきが「1歩」だったら良かったけど、そのあと上半身もアワアワしてしまったのが、減点を大きくした原因だとか(森末氏解説)。
アワアワしなかったら金メダルだったんだねー。ほんとギリギリだったのねー。

思えば内村選手を発見したのは北京五輪。その頃の日本のエースは富田選手。「栄光への架け橋だ!」で完璧に着地した、あの方ですね。彼は関西の人だし、カッコイイのでファンでした(笑)。
個人総合で、確か富田選手は4位。吊り輪で大きなミスをして(確か落下したと思う)、メダル争いから脱落。でも若い19歳の内村選手が、グングン伸ばして銀メダル。1位が中国のエース(揚威?)じゃなかったかな。
五輪初出場で銀メダルの内村選手が、国旗を掲げて大喜びする傍らで、悄然とインタビューに答える富田選手…の構図が、世代交代の象徴的な場面として、今も記憶に残ってます。確かあの時の富田選手が今の内村君と同じ年齢で、内村君は今の白井君と同じ。

富田選手が、落下して終わったことで、「なんというか…後味が悪いというか…」と戸惑いを見せていたのが、余りにも気の毒だったので、内村君には大団円で終わって欲しかった
その通りになって、良かった 体操の神様、ありがとう
世代交代の「現場」を見せつけられることなく、ギリギリで「間に合った」。
私も体操大好きなので、数々の試合を見てきているんですが、今日ほどのデッドヒートって、かなり稀だと思います。。。

でも、団体は男子は勿論頑張ったけど、女子も4位に食い込んで、素晴らしかったんだよ!
NHK!女子もちゃんと映して
コメント
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