映画の話が出たので…今年は近場に映画館が出来たので、結構映画を見ました
大晦日前に、今年見た映画の感想を書いてしまわねば!と焦っています。
書かないと忘れるので、個人的忘備録です。レビューみたいな高尚なものは書けない(笑)。
★
「裸足の季節」→公式サイト
夏にテアトル梅田で見た時はなんと満員!小さな劇場ですが、いつも良質の作品をやってくれます。これは珍しくトルコ映画です。
女性誌の情報から「傑作青春映画かも…」を目星をつけていったのですが、これが大当たり~。素晴らしき佳作でした。
スケールが大きい話ではないけれど、普段あまり知らないトルコの生活や、因習・価値観、「トルコの今」が垣間見えて興味深い。
重いテーマが貫かれているのに、テンポ良く明るくさわやか!確か、アカデミー外国語映画賞取ってると思います(訂正:オスカーは“ノミネート”でした)。
しっかりした脚本と自然描写も美しく、超オススメです。
★
(ネタバレ含みますのでご注意)
トルコの片田舎の学校に通っていた美しい5人姉妹。
主人公は末っ子の少女、13歳のラーレです。ラーレは大きな瞳を持つ活発な女の子。相当のお転婆です。
5人姉妹はある理由で学校をやめさせられ、おばあちゃんの家で暮らすことになりますが、これがほぼ「花嫁修業という名の軟禁」で、外の世界に遊びに出ることを固く禁じられています。
山奥の何もないド田舎で、姉妹達は若いエネルギーを持て余して反発しますが、「そろそろアンタら嫁に行け」ということで、長女から順に、親同士が決めた男性と結婚させられてしまいます。
これがかなり強烈で、長女は割と満足して結婚式を挙げるんですが、次女(だったかな?)なんて、新婚初夜の寝室にお姑さんがドアをノックしてくるんですよ(笑)。
「もしもし~。ベッドのシーツを点検するわよ~」なんつって(!)
ひどすぎる。デリカシーも何もない(笑)。
ところがシーツが綺麗だったもんで、新妻は産婦人科の先生のところへ「点検」に行かされるのです。
いや~。あり得ない~!
…でも、トルコの田舎ではまず「結婚」なんですね。清らかな娘のまま男性にもらわれていって、一生を家の中で暮らしていくことが、一番幸せとされている。だから、男の子とフラフラ恋愛するなんて、とんでもねー!ってことなんです。
色々なすったもんだがあり、いよいよ四女が結婚させられそう(まだ10代半ばですよ)。末っ子ラーレは決意します。
「この山を降りない限り自由は無い!でも、私には何も無い。どうすればいい?」
そこで、知り合ったスーパーの青年店員、ヤシンに頼み、なんとトラックの運転を習うのです。
末っ子まだ子供なんですが、とにかく車の運転さえできれば、外の世界へ脱出できる(と信じ込む)。好奇心いっぱいのラーレ、実に行動派です。
四女とラーレは結託して、ある夜に遂に家から脱出。ヤシンの助けもあり、大都会のイスタンブールへと旅立ちます。。。
★
末っ子ラーレを演じた女の子も、他の姉妹達もみんな超美しく魅力的なんですが、なんとプロの俳優さんではないそうで、みんな素人さん。とてもそうは思えない!
初映画というのにとても自然な演技で、10代の女の子のピチピチ・ムチムチ感が画面に炸裂しています。だから、男性にも充分ウケる映画と言える(笑)。
トルコだけど、お洋服なんてふつうの「いまどきの女の子」だし、TVのサッカーに熱狂し、男子学生と海でたわむれて大目玉をくらう冒頭シーンとか、まあ元気でお喋りがうるさいうるさい(笑)。
本当に若い女の子って万国共通ですね~。日本女子と一緒で笑っちゃいます。
慣習に従って次々と結婚させられるお姉さん達を見て、ラーレの「自立心」が芽生えていく物語ですが、女性監督らしい繊細な人物描写と、姉妹達の生き生きとした魅力で、最後まで飽きさせません。
いまどき本当にこんなことってあるのかな…トルコの田舎ならあるのかな~。
女性の幸せって何だ?と、考えさせられますが、花嫁修業させるおばーちゃんにも、悪気はないのですよね。
「女は家で守られるべきだ」という教えで何百年もやってきたのだから、なかなか急に変われない。でも、ラーレは学校の大好きな女の先生みたいに、自分の足で立って生きたい、と思うタイプなんですね。
小さいラーレが「あの手この手」で自立手段を目論むのが可笑しく、でもリアリティがあって、応援するこちらも「頑張れ!」と手に汗握ってしまいます。
大人たちとの攻防がこれ、かなり激しくスリル満点のクライマックスなんですが、ラストは実にさわやかで、夜明けのイスタンブールが神々しく見えました。
いや~。「あっぱれ」な映画でした。
ほんと、日本でもこんな作品を作って欲しい~!★
大晦日前に、今年見た映画の感想を書いてしまわねば!と焦っています。
書かないと忘れるので、個人的忘備録です。レビューみたいな高尚なものは書けない(笑)。
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「裸足の季節」→公式サイト
夏にテアトル梅田で見た時はなんと満員!小さな劇場ですが、いつも良質の作品をやってくれます。これは珍しくトルコ映画です。
女性誌の情報から「傑作青春映画かも…」を目星をつけていったのですが、これが大当たり~。素晴らしき佳作でした。
スケールが大きい話ではないけれど、普段あまり知らないトルコの生活や、因習・価値観、「トルコの今」が垣間見えて興味深い。
重いテーマが貫かれているのに、テンポ良く明るくさわやか!確か、アカデミー外国語映画賞取ってると思います(訂正:オスカーは“ノミネート”でした)。
しっかりした脚本と自然描写も美しく、超オススメです。
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(ネタバレ含みますのでご注意)
トルコの片田舎の学校に通っていた美しい5人姉妹。
主人公は末っ子の少女、13歳のラーレです。ラーレは大きな瞳を持つ活発な女の子。相当のお転婆です。
5人姉妹はある理由で学校をやめさせられ、おばあちゃんの家で暮らすことになりますが、これがほぼ「花嫁修業という名の軟禁」で、外の世界に遊びに出ることを固く禁じられています。
山奥の何もないド田舎で、姉妹達は若いエネルギーを持て余して反発しますが、「そろそろアンタら嫁に行け」ということで、長女から順に、親同士が決めた男性と結婚させられてしまいます。
これがかなり強烈で、長女は割と満足して結婚式を挙げるんですが、次女(だったかな?)なんて、新婚初夜の寝室にお姑さんがドアをノックしてくるんですよ(笑)。
「もしもし~。ベッドのシーツを点検するわよ~」なんつって(!)
ひどすぎる。デリカシーも何もない(笑)。
ところがシーツが綺麗だったもんで、新妻は産婦人科の先生のところへ「点検」に行かされるのです。
いや~。あり得ない~!
…でも、トルコの田舎ではまず「結婚」なんですね。清らかな娘のまま男性にもらわれていって、一生を家の中で暮らしていくことが、一番幸せとされている。だから、男の子とフラフラ恋愛するなんて、とんでもねー!ってことなんです。
色々なすったもんだがあり、いよいよ四女が結婚させられそう(まだ10代半ばですよ)。末っ子ラーレは決意します。
「この山を降りない限り自由は無い!でも、私には何も無い。どうすればいい?」
そこで、知り合ったスーパーの青年店員、ヤシンに頼み、なんとトラックの運転を習うのです。
末っ子まだ子供なんですが、とにかく車の運転さえできれば、外の世界へ脱出できる(と信じ込む)。好奇心いっぱいのラーレ、実に行動派です。
四女とラーレは結託して、ある夜に遂に家から脱出。ヤシンの助けもあり、大都会のイスタンブールへと旅立ちます。。。
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末っ子ラーレを演じた女の子も、他の姉妹達もみんな超美しく魅力的なんですが、なんとプロの俳優さんではないそうで、みんな素人さん。とてもそうは思えない!
初映画というのにとても自然な演技で、10代の女の子のピチピチ・ムチムチ感が画面に炸裂しています。だから、男性にも充分ウケる映画と言える(笑)。
トルコだけど、お洋服なんてふつうの「いまどきの女の子」だし、TVのサッカーに熱狂し、男子学生と海でたわむれて大目玉をくらう冒頭シーンとか、まあ元気でお喋りがうるさいうるさい(笑)。
本当に若い女の子って万国共通ですね~。日本女子と一緒で笑っちゃいます。
慣習に従って次々と結婚させられるお姉さん達を見て、ラーレの「自立心」が芽生えていく物語ですが、女性監督らしい繊細な人物描写と、姉妹達の生き生きとした魅力で、最後まで飽きさせません。
いまどき本当にこんなことってあるのかな…トルコの田舎ならあるのかな~。
女性の幸せって何だ?と、考えさせられますが、花嫁修業させるおばーちゃんにも、悪気はないのですよね。
「女は家で守られるべきだ」という教えで何百年もやってきたのだから、なかなか急に変われない。でも、ラーレは学校の大好きな女の先生みたいに、自分の足で立って生きたい、と思うタイプなんですね。
小さいラーレが「あの手この手」で自立手段を目論むのが可笑しく、でもリアリティがあって、応援するこちらも「頑張れ!」と手に汗握ってしまいます。
大人たちとの攻防がこれ、かなり激しくスリル満点のクライマックスなんですが、ラストは実にさわやかで、夜明けのイスタンブールが神々しく見えました。
いや~。「あっぱれ」な映画でした。
ほんと、日本でもこんな作品を作って欲しい~!★
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