上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

鳥になる日★

2012-07-30 | うぐいすとお仕事


今回の個展は、タイトルで悩みました。
最初は、「鳥になる日」だったのです。
でも、テーマを「鳥」にしてしまうと、イメージが限定されそうだなあ…と思い。
夏に個展するのはわかっていたので、広く大きくとらえて最終的に「夏の庭から」に。

緑の葉が風に揺れてる感じとか、太陽の光が透けて見える感じとか。
春から夏にかけての、木々のきらめき感が好きなので、そこに自分も居たくなります。
でも、木々の間をとびまわる実際の鳥たちは、
いっときもじっとしてなくて、落ち着きがない。
(関西弁で言うところの“せわしない”)
ま、夜には寝てるんでしょうけどね?

私はあの木々の葉っぱの中で、の~んびりはばたいたり、羽をやすめる、
鳥になりたいなあ。。。

最初の予定では、ギャラリーの壁一面に「葉っぱ」を描きたくて。
四方から天井まで、みんな葉っぱで、森の緑に包まれてるみたいにしたかった!
実は家をリフォームした際、トイレと洗面所だけは壁紙を冒険してみました。
狭いスペースなので、失敗してもまあ後悔しないし?
カタログに中に、一面の「葉っぱ」の壁紙があったので、緑の色合いも優しいし「これ!」。

葉っぱの壁紙は、想像以上の癒し効果で、森林浴してるみたい。
「もうこれっきゃない!」と思い、個展でもそれがまず頭の中に。
でも、現実的には「壁一面」は難しく、ギャラリー奥の一番目立つ壁だけに、
大きなパネルで3枚、緑の葉と鳥の絵を描きました。
3枚つなぎあわせて1枚の絵、としてもいいし、1枚だけでも成立するように。

「BGMとしての絵」と、とらえていたので、
ざっくりシンプルな描き方にして、「大きなイメージ」を出したかった。
最初は、「まずさっくりと描く」→「細密に詰めて描いていく」という段階を経て
完成させようとしてたのですが、
細かいところにこだわればこだわるほど、水彩画の軽やかさが無くなってしまい、
どんどん「重たーい」絵になってしまいました。
修正しようとすればするほど、ますます重く濁ってくる。
こうなると、水彩はドツボなのです。。。

それでその試作は全て捨てて、
「水彩スケッチ」として、楽な気持ちで描いてみました。
筆も、一番大きなもの1本にしました。色数も増やさずシンプルに。
すると、自分でも気持ちが良くなり、テンションがいい感じで上がってくる。
絵の中に自分がスーッと入れる、そこに住んで心地いい、そんな時は成功。
居心地が良くない時は、出来上がりも良くないし、お客さんの反応も悪い。
今回は、自分で気持ち良く最後までいけたので、「実験作品」として出しました。

でも、「壁一面」の世界はまだあきらめていないので(笑)、
次の機会に再チャレンジしてみたいです。
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2 コメント

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いつかは行きたいUK (もり)
2012-08-01 13:12:51
個展お疲れさま~初めて見る作品もじかに見れてよかったワ!
ほとんど山の中にある我が家の周りにも風にそよぐ木々の葉っぱがたくさんあります。
夏はやっぱり緑の葉っぱが一番やね!
それにしても、憧れのイングリッシュガーデンの故郷UKで、オリンピックのテーマカラーはがあれって…どうなん???
体操ファンとしては、選手団の不調はあのどぎつい「色」のせいもある?と密かに思っております
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テーマカラーびっくりやね~ (うぐいす)
2012-08-05 13:55:40
個展ではありがとう♪
そう、緑の葉っぱはいやされますよねっ!

オリンピックのテーマカラー…
私は「深めの緑」だと予測してたのですよ。
でも…ちょっと驚きましたね!
マスコットも全然可愛くない(!?)
開会式の病院のベッドも不思議だったけど、
やっぱりイギリスは奥深いのだろうか(笑)。
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