穴にハマったアリスたち

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マーメイドメロディーぴちぴちピッチ 第17話「儚いキス」

2006年07月05日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
【追記】
[この記事は2006年に、本放送当時の実況掲示板等の雰囲気を元に作成したものです。特に子供時代に「ぴっち」を視聴した方には不快な表現もあるかと思います。申し訳ありません。よろしければカテゴリ「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」から最新の記事をご参照ください]

「僕の考えたマーメイドプリンセス」として有名なのが、ドイツのファンの考えたCivenさん。
バラ色真珠のマメプリで出身は『日本海』。
…せっかくなので、ちょっとだけ時事ネタに絡めてみた話題、のつもり。

・マーメイドメロディーぴちぴちピッチ 第17話「儚いキス」

今回の敵幹部はゴスロリ幼女のユーリさん。
そして前回とは打って変わって作画が妙にコミカルで愛らしい感じ。
つくづくユーリさんは愛されている。

さて、浜辺の洋館に幽霊が出ると聞きつけた波音さんに連れられ、一行は肝試しに行くことに。
途中、同じく肝試しに行く途中の海斗くんたちとばったり。
これ幸いと合流しますが、別グループの女の子が海斗くんにコナかけまくってる様子にジェラシったるちあさん、拗ねまくって一行から離脱。

…なお、るちあさんですが、この手のドジ系少女漫画主人公にも関わらず、幽霊の類は平気です。
そりゃまぁ、彼女自身、人魚なんて人外の生き物ですし、普段は暗い海の底に住んでいます。
暗視能力の一つや二つは標準装備でしょうし、船幽霊から柄杓を取り上げて穴を開けて回るくらいの悪戯は普通にしていそうです。

そんなこんながありつつ、結局、るちあさんたち抜きで肝試し開始。
件の場所は、単なる古びた洋館…のはずでしたが、中に入ると、突然、本が飛び交いピアノが鳴り響き。
予想外の怪現象に、同行していた女の子は絶叫。

女の子:
 「うぎゃぁあああぁっっっ!?」

しかし、海斗くんは極めて冷静。

海斗くん:
 「なんだこいつ」

日ごろから人魚の国に遊びに行ったり、謎の怪人の襲撃を喰らったりしている彼のことです。
今更ポルターガイストの一つや二つで恐れをなすほど暇じゃない。
むしろこの状況を面白がり、嬉々として屋敷内を探索。

一方そのころるちあさん。
やっぱり肝試しが気になった彼女は、慌ててその現場へ。
その途中、屋敷の管理人さんから、そこにまつわる悲恋を聞きます。
なんでも、昔、そこのお嬢様がどこぞの男性と恋に落ち、結ばれないまま他界したそうな。
その因果で幽霊が出没する噂が出ているようです。

そんな話を聞いていたこともあり、ちょっと遅れてしまいましたが、ちょうど、前述の女の子が悲鳴を上げた瞬間に現地に到着。

るちあさん:
 「この悲鳴は?」
波音さん:
 「本当に幽霊が出たのかしら?」

が、同時に流れ出ているピアノ音色に、姐さん超反応。

姐さん:
 「このピアノ、上に誰かいる」

突き止めたその先にいたのは、敵幹部・ユーリさんでした。

今回のユーリさんの作戦:
  マーメイドは恋愛好き
 →夏の恋愛イベントといえば肝試し
 →じゃあ、ホラースポットで幽霊騒ぎを演出しよう
 →きっとそのうちマーメイドがやってくるはず

素晴らしいまでの緻密な作戦!
地道な活動を続けること1週間、ようやくマーメイドが罠にかかってくれました。
こんな作戦を極めて真面目に実行するユーリさんの脳がおかしいのか、事実、読みどおり釣られてやって来るるちあさんが愚かなのか。

るちあさん:
 「ぴちぴちボイスでライブスタート!」

でも、どんなに苦労しても、ライブ攻撃の前には無力です。
一生懸命作戦立てて、頑張っておびき出したのに…。
身も蓋もなく圧殺されるユーリさんが可哀想でなりません。

ユーリさん:
 「貴女たちには絶対負けないわよ!!」

もはや涙すら出そうな悲壮な叫びを残し、ユーリさん退散。
この回あたりから、敵幹部のコメディぶりが目立ち始めるような気がします。
頑張れ、ダークラヴァーズ。傍若無人なぴちぴちボイスなんかに負けるな。

何はともあれ、ほとんど面白イベントのノリでさっくりユーリさんを撃退し、るちあさんは何とか海斗くんと合流。
と、そのとき。
ガタガタガタ!突如、再び、机が動き始める。

るちあさん:
 (きょとん?ユーリはもう倒したのに?)

それに一切怯えることなく、不審な目で見守る二人。
そんな豪胆な二人の前に、白い人影が浮かび上がります。
…なにやらガチで女性の幽霊登場。ぴっち世界が霊魂の存在を認めた瞬間です。

海斗くん:
 「…(幽霊が持っているのは)手紙?」
るちあさん:
 「きっとあの手紙を彼に渡したかったんだ…」

恐怖という単語とは完全に無縁の彼女。
幽霊さんの意図を的確に把握すると、相手の男性がいると思わしき岬へ。
案の定、そこには同じく幽霊と化していた男性の姿が。

早速、預かっていた手紙を渡すと、その拍子に二人の幽霊は無事に再会を果たしました。
大喜びする幽霊二人。
ですが、最後にもう一つ、心残りがあるそうな。

女性幽霊:
 「でももう一つだけお願いがあるのです。
  もう一度、(彼と)触れ合いたい…」

言うや否や、それぞれるちあさん、海斗くんの体に取り付き、体を操って無理やりキス。

…るちあさん、これで通算三度目の口づけです。
1回目:ガラス壁越し。2回目:無理やり。3回目:幽霊に憑依され操られて。
つくづくアブノーマルプレイばかり。

ラストシーンは、幽霊の悲恋と自分の恋愛を無理やり結びつけたるちあさんの場面にて。

るちあさん:
 「許されない恋。
  思えば、私と海斗も人間とマーメイドの許されない関係。
  やっぱり、悲しい恋なのかな」

でも大丈夫、もうしばらくすれば、そのセンチな問題を根底から破壊する設定が出てくるから。


マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ Vol.5(左画像)
マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ Vol.5

(右画像)
中田あすみ(るちあ)/ Splash Dream
中田あすみ(るちあ)/マーメイドメロディー(1)るちあ SPLASH DREAM

なお、冒頭で出した日本海のマーメイドプリンセスですが、当然、公式設定ではないので誤解されないよう。
公式で存在するのは、北太平洋、南太平洋、北大西洋、南大西洋、インド洋、南極海、北極海の7つのみです。
もう一つついでに言うと、現時点で北太平洋以外の全てが滅亡中。

…るちあさん、暢気に肝試しなんてしてる場合じゃねぇ…。
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シムーン 第14話「冒さざるもの」

2006年07月05日 | アニメ・深夜 NHK シムーン感想その他
今回の感想:
 モリナスさんの可愛らしさは異常

なんかその一言だけで終わらせてしまえば楽な気もしましたが…。
髪の毛おろしたマミマミや一人百面相するフロエさんにときめいたりしたものの、後半のシリアス具合を軽く流すのは無理でした。
というか、このテーマを茶化すのは個人的にポリシーに反する気がする。

そんなわけで、後半はつっこみなしで真っ当に感想を。

・シムーン 第14話「冒さざるもの」

前回発見された敵国の空中基地。
その浮遊していた場所から推察するに、隣国2カ国が同盟を結んだ可能性が浮上。
ただでさえ余裕のないドミヌーラさん、さらに追い詰められます。

一方、いつも可愛いモリナスさん、シャワー室にて整備士のワポーリフさんとばったり。
シャワーを浴びつつ、きゃいきゃい親密に談話を開始。
モリナスさんがひっきりなしにシャワーのノズルを捻りまくるのが若干気になりますが、それどころではない。なにこの悩殺シーン。

ワポーリフさんも、そんな可愛いモリナスさんにどぎまぎすることしきり。
ですが、巫女であるモリナスさんは神聖な存在。
恋愛の対象にするなんて、とんでもない。巫女は神聖にして冒さざる存在。
たとえ、モリナスさん自身が「所詮、巫女もただの人間」と言おうとも、崇拝の対象であることは変わりません。
モリナスさんの痴態に頬を染めつつも、最後の一線を越える気はワポーリフさんにはありません。

…が、そんなのんびりした雰囲気も一転。
ドミヌーラさんに呼びつけられたワポーリフさんは、彼女から極秘任務を言いつけられます。
内容は「シムーンを解体し、技術体系を解明すること」。

ワポーリフさん:
 「お言葉ですが、(シムーンがただの機械に過ぎないことは)誰もが遠い昔から知っていたことです」
 「しかし、人々はそんなただの機械を神聖な冒すべからざるものとして敬愛してきました」
 「シムーンしかないからです。シムーンしかないのです」
 「シムーンを冒涜することは、私にはできません」

ワポーリフさん、断固拒否。

…どんなに非実利的に思えるこだわりであっても、人には譲れない一線が存在します。

辛い仕事に励む中、愛する家族の写真を見てホッと一息つくその瞬間。でも、そんな写真なんて、客観的に見ればただの紙切れです。
「親友のあいつのためなら頑張れる」、「一生懸命努力したから、きっと成功するはずだ」、そういった思いも所詮はただの思い込み。
結局のところ、それらの感情的なものには、神秘性も根拠もありません。単なる幻想です。

けれど、幻想であったとしても、それらが困難に立ち向かう原動力になるのもまた事実。

現実には、一個人では解決不能な問題が多数あります。
遠い未来には全ての問題が理知的に解決できるかもしれませんが、現状の人類では困難を乗り越えるためには幾多の幻想が必要。
それは愛や家族や友情や自身の誇りといった(広義の意味での)宗教。

…果たしてその神聖なる幻想を、自らの手で否定してしまっていいものか。悩みに悩むワポーリフさん。
彼が密かに好意を持っているモリナスさんとも話をしますが、悩みは深まるばかり。
登場時こそ「シムーンなんて解体しちゃえば~」と言っていたモリナスさんも…

モリナスさん:
 「シムーンに乗って、分かったことがあるの。
  …あれは、神の乗騎」

その神秘性を認めるようになっていました。
そんな彼女の横顔を見つめながら、ワポーリフさんは一つの事実に行き当たります。
ワポーリフさんはモリナスさんに好意を持っていますが、神聖な巫女であるモリナスさんもまた、シムーンと同じく決して冒してはいけない存在。
しかし、モリナスさん自身が再三言っているように、巫女とてただの人間。
巫女を神聖なものとして見ているのは、所詮はワポーリフさんの幻想にしか過ぎません。

ワポーリフさん:
 「…私は、神聖なるものを汚してしまうかも知れない」

悩んで悩んで悩みぬくワポーリフさん。
夜半過ぎまで悩みぬき、そして彼は行動に。
深夜、寝静まった巫女さんの部屋に忍び込むと、モリナスさんのベッドへ。

モリナスさん:
 (ワポーリフ?)

そして、気配に気づいて目を覚ました彼女に、問答無用で接吻。

…「神聖なる巫女」もただの人間でしかない。
そんなことは誰もが知ってるし、誰もが理解している当たり前のこと。
けれど、それでも、確かに人々の心の支えであることも事実。
例えそれが無根拠な幻想であったとしても、辛く苦しいとき心の拠り所となってくれた存在。
そして、実際に人が辛い現実に立ち向かってこれたのは、その幻想のおかげ。

しかし、今、この瞬間、その幻想は崩壊しました。誰よりもそれを信じていたかった、ワポーリフさん自身の手によって。

ワポーリフさん:
 「シムーンはただの機械。神の乗騎などではない…」

一度砕けた幻想は二度と戻らない。
だって、それは幻想に過ぎないのだから。
一度でも否定してしまえば、決して元には還らない。
これから先、どんなに辛い状況に陥っても。どんなに救いを求めても。
心の支えだった巫女は、もう彼の支えにはなってくれない。

…翌朝。
甲板には、シムーンを解体し、立ち尽くすワポーリフさんの姿が。

ドミヌーラさん:
 「終わったのね」
ワポーリフさん:
 「はい、しかし何もありませんでした」
 「そこにあるのはただの螺旋です。
  われわれに理解できるものは何も…シヴュラ・ドミヌーラ?」

淡々と説明を行うワポーリフさんをよそに、分解されたシムーンを覗き込み絶句するドミヌーラさん。

ワポーリフさん:
 「シヴュラ・ドミヌーラ?
  あなたには、『何か』見えるのですね!?『何が』見えるのですか!?」

異変に気づき、慌てるワポーリフさんの声に応えたのは、ドミヌーラさんの絶叫。
完全に恐慌状態になった彼女は、もはや何も語れず。
絶望と郷愁の中、ただ立ち尽くすワポーリフさん。

アーエルさん:
 「今、誰かの泣いている声が…」


次回は『一人、また一人』。

……今回の話は、今までの「シムーン」の中で、一番シリアスというか、茶化す余地もないというか。
「シムーン」を見て、初めて目頭が熱くなりました。
来週以降、どうするつもりなのか。とても楽しみです。


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なお、上に書いた話、大学とかの講義でやる宗教学で最初に出てくるテーマです。
「信じると(奇跡だか神の恵みだかで)救われる」のではなく、「信じることができる、それ自体が救いである」というのが宗教の基本的な考え方。
別に奇跡なんて必要ないし、実際に神だかなんだかが存在している必要すらもなし。
それが神でも仏でも鰯の頭でも、親兄弟でも恋人でも友人でも、努力でも根性でも思い出でも、信じる対象はなんでもいいです。
信じたからといって、それがなんらかの神通力を発揮するわけではないし、そんなことは皆知っているけれど、事実、心の拠り所になっている何か。

それを否定しなければいけなかったワポーリフさんの心境を思うと、なんともやるせない気分になります。

…と、まぁ、ぐだぐだ書きましたが。
これを読んでくださってる貴方が男性ならば、この一文で納得して貰えると思います。
『中学生のころ、初恋のあの娘を性欲の対象に出来たか否か』
これに「No」と答えた方なら、上記の宗教的行動が経験的に分かるはず。
…まぁ、要はそういうことです。
コメント (6)
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