
画像は東京・青山通りで泳いでいた・・お店の看板フグです。
フグで有名な山口県・下関では、フグのことをフク(福)といいます。
さて、その下関での出来事。昨日の前編に続きます。。。。
ジョギングやウォーキングの人でトレーニング・トンネルとなる
朝の関門トンネルなのですが・・・
毎朝のように、ろうろうとトンネル内に響く歌声があったのです。


大きな声で歌うその男性は、必ず門司→下関へ。
ほとんどの人が時速4~5キロくらいの速さでせっせと歩く中で、
その人だけは、歌いながらゆったり・ユラユラ歩いているのです。
歌うのは3曲くらいあったと思います。
でも、覚えているのは「月の砂漠」と「錆びたナイフ(?)」。。。
独身の頃上司のオジサマが歌っていたので知っていますが、曲名は
「錆びたナイフ」だったと思います。
~~砂山の砂を掘っていたらナイフが出た~~という石原裕次郎の歌。
「素足の砂浜なのに危ないじゃ~ん」て若い頃思った記憶があります

トンネルに響く歌はエコーが効いているからか、けっこうお上手。
でも、周囲と雰囲気の違うその男性には、朝帰りの雰囲気があるんです。
門司に彼女がいるのかしら??とも思ったのですが・・・・
彼女というより、女性のヒモみたいな雰囲気

でも、歌声を聞いてから半年くらい経った頃。
下関側の駐車場で見ちゃったんです。
車から出したのは、プラスチック製品。
ダイソーなんかで売ってるお風呂セットです

それを見た瞬間に、いつも行く喫茶店のママの言葉を思い出した私。
「赤い靴さん、ウォーキングの後、門司のお風呂に入ってきたら?
私も行くんだけれど、あのお湯はとっても良いよ。」
そうかあ~。あの退廃的な雰囲気はお風呂上りだったのね。
お風呂上りなら、あの雰囲気になるかも・・・納得。
半年ほどの疑問が、この朝、や~っと解けたのでした。
さらにその少し後、トンネル監視員のかたとも仲良くなった私。
「歌ってる人は唐戸市場で働いてる人だよ」と、言ってました。
下関にある新鮮なお魚の並ぶ唐戸市場。
早朝からのお仕事が終わった後、九州まで一風呂

判明すれば「な~んだ」ですが、周りと全く趣の違った雰囲気。
それに、地底に響く歌声はとてもミステリアスなものがありました。
昨日の新聞記事「音紀行」は関門海峡の汽笛ですが、
あのエコーの効いた「月の砂漠」の歌声は、
関門海峡の汽笛よりも印象に残っています。