赤い靴で 街あるき

横浜の波止場から~♪函館に。
街の散策やキッチンの片隅から。見たり聞いたりの「ひとかけら」を綴ります。

トンネルに響く「月の砂漠」 後編

2005-11-17 | 街・散策(他の街)
 

画像は東京・青山通りで泳いでいた・・お店の看板フグです。
フグで有名な山口県・下関では、フグのことをフク(福)といいます。

さて、その下関での出来事。昨日の前編に続きます。。。。

ジョギングやウォーキングの人でトレーニング・トンネルとなる
朝の関門トンネルなのですが・・・
毎朝のように、ろうろうとトンネル内に響く歌声があったのです。
月の砂漠を~、はあ~るばるとぉ~

大きな声で歌うその男性は、必ず門司→下関へ。
ほとんどの人が時速4~5キロくらいの速さでせっせと歩く中で、
その人だけは、歌いながらゆったり・ユラユラ歩いているのです。

歌うのは3曲くらいあったと思います。
でも、覚えているのは「月の砂漠」と「錆びたナイフ(?)」。。。
独身の頃上司のオジサマが歌っていたので知っていますが、曲名は
「錆びたナイフ」だったと思います。
~~砂山の砂を掘っていたらナイフが出た~~という石原裕次郎の歌。
「素足の砂浜なのに危ないじゃ~ん」て若い頃思った記憶があります

トンネルに響く歌はエコーが効いているからか、けっこうお上手。
でも、周囲と雰囲気の違うその男性には、朝帰りの雰囲気があるんです。
門司に彼女がいるのかしら??とも思ったのですが・・・・
彼女というより、女性のヒモみたいな雰囲気(爆)

でも、歌声を聞いてから半年くらい経った頃。
下関側の駐車場で見ちゃったんです。
車から出したのは、プラスチック製品。
ダイソーなんかで売ってるお風呂セットです

それを見た瞬間に、いつも行く喫茶店のママの言葉を思い出した私。
「赤い靴さん、ウォーキングの後、門司のお風呂に入ってきたら?
私も行くんだけれど、あのお湯はとっても良いよ。」
そうかあ~。あの退廃的な雰囲気はお風呂上りだったのね。
お風呂上りなら、あの雰囲気になるかも・・・納得。

半年ほどの疑問が、この朝、や~っと解けたのでした。

さらにその少し後、トンネル監視員のかたとも仲良くなった私。
「歌ってる人は唐戸市場で働いてる人だよ」と、言ってました。
下関にある新鮮なお魚の並ぶ唐戸市場。
早朝からのお仕事が終わった後、九州まで一風呂浴びに。

判明すれば「な~んだ」ですが、周りと全く趣の違った雰囲気。
それに、地底に響く歌声はとてもミステリアスなものがありました。

昨日の新聞記事「音紀行」は関門海峡の汽笛ですが、
あのエコーの効いた「月の砂漠」の歌声は、
関門海峡の汽笛よりも印象に残っています。

トンネルに響く「月の砂漠」 前編

2005-11-16 | 街・散策(他の街)
  

今日の夕刊を開くと、懐かしい関門海峡の記事が載っていました
本州の最西端・下関と九州・門司は、700m程度の近さ。
近いけれど、潮の流れが速いことでも有名な海峡です。

下関に住んでいた頃、この海峡の下を歩いていました。
一年半ほど、ほとんど毎日。。。

関門海峡には新幹線と在来線のトンネルの他に、もう一つ・・・
昭和33年に出来た、関門トンネルがあります。
二段に分かれたトンネル内の上部は車道、下が人道となっているもので、
下関~門司の距離は750mくらい??
途中に山口県と福岡県の県境が印された、ワクワクするトンネルです。

上を車が通っているとはいえ、トンネル内の空調は良く、門司・下関
双方の出入り口にいる係員から見える監視カメラも設置。
ペットの散歩は禁止。清潔で快適なトレーニング・コースです。

夫を車で職場まで送って行った後、トンネル併設の駐車場に車をとめて
トンネル・ウォーキング!!
本州~九州を2往復すると、3キロくらい。
お日様の光がないのは寂しいけれど、日焼けをせずにすみます

全天候型のうえ、無料のコース。
人気が高く(笑)ジョキングやウォーキングの愛好者が来ていました。

・・というより、それ以外の人はあまり通らない・・・
門司・下関のどちらの側も市街地から離れているので、対岸に渡るには
徒歩ではなく、車か関門の連絡船に乗ってしまうのです。

そのトンネルでいつも聞こえていたのは、船の汽笛ではなかった。。。
朝のトンネル内に響いていたのは、朗々とうたう「月の砂漠」でした。

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さて、どうも長くなりそう・・・ごめんなさい
地底に響く「月の砂漠」。この続きは明日いたします。
どうかもう一度いらしてくださいませ。お待ちしております

海老ワンタン

2005-11-16 | Buon Appetito(召し上がれ)
     
        運ばれてきた時の状態に戻ります。

先日アップした横浜中華街。寒かったのでワンタンを食べたのですが、
いつもと違うお店を開拓しようとして・・・失敗。
この日は、いつものお店でのリベンジ・ワンタンでした。

ここのは「京都の生八橋」状態のヘラヘラ・ワンタンではありません。
お肉と海老がぎっちり詰まって、小ぶりですがズッシリとした重さ。
(あっ、生八橋は好きです。誤解をなさらないで・・・)
一人前、12個入っています。
はいっ・・ブログアップのために数えました
ワンタンにはしっかりとしたお味がついていますが、スープは薄味。
でも、さっぱりしているけれど丁寧にスープをとったことが分かります。

青梗菜がシャッキリと浮かんだ、熱々プリプリのワンタン。
本当に美味しいです

このお店は、他のお料理もさっぱりとした薄味。
シンプル・さっぱりがここの特徴かと思います。

お店の名前は「慶華飯店」ですが、看板もメニューも出ていません。
店内のコンクリート打ちっぱなしの壁には油絵。
私の席から見えたのは、ユトリロ風の風景画でした。
流れているBGMはクラシック。
シンプルでお洒落な店内は、中華のイメージとは全く違います。

  慶華飯店

ここは、平日のお昼でもお客さんがいっぱい。
ほとんどのかたが「海老ワンタン」を注文しています。

    

チャーハンなどのご飯も
さらりとかかったタレが美味しい牛バラご飯です。
ご飯の量が少ないので、これを2人で食べてワンタンを一人前食べると
ちょうど良いかもしれません。

このお店は相席が常識!
たとえ空いていても、コントローラーのような(笑)怖いマダムの声に
従って・・・相席にさせられます。
結果的に混んでくるのですから、同じことなのですが・・・
コンクリート打ちっぱなしの店内と、ママの硬質な雰囲気。。。。
似ているかもしれません。

店内は清潔お値段も、あの優れもののワンタンが¥630-。
笑顔のない「硬質マダム」さえ気にしなければ、お勧めのお店です。

源豊行@中華街

2005-11-15 | Buon Appetito(召し上がれ)
     

今日の横浜は12月並の寒さ。
暖かな食事でほっとしたくなるような一日でした。

画像は中華街「源豊行」でゲットしてきた食材です。
~~帆立パウダー・豆鼓(トウチ)・蝦せんべい・穂先メンマ~~
「源豊行」には中華で使う食材のほかに、タイ料理などエスニックの食材も
たくさん並んでいて、横浜に住んだ頃からここのファンです。

最近はこうしたものが、近くのスーパーでも入手できるのですが、
「源豊行」の店内に入ると、あれもこれもと欲しくなってしまいます。

左から二つ目のビンは豆鼓(トウチ)・・・
以前に中華街でいただいた「豚肉の豆鼓炒め」がとても美味しかったので
今まで使うことのなかった豆鼓を買ってみました。

それと、帆立パウダー。これも初めて買うものです。
これからの季節、蒸し物やお鍋に使えるのではないかしら??
特級って書いてあるけれど、どんな特級料理が???

穂先メンマは、今まで○屋の瓶詰めを使っていました。
ブログを始めてから、先輩ブロガーさんの記事で知った優れもの。
炒め物・焼きソバなどに少し入れるだけで一味違った出来上がり
すっかりファンになってしまった食材です。

源豊行のはどんな味かわかりませんが、○屋よりお値段が割安のようです。
実際に料理をして食べた後に、感想をアップいたします。

右後ろの箱は、油で揚げてパリパリいただく「蝦せんべい」
これもどこでも買えるのですが・・・

今日はこのほかに「照宝」で中華鍋を買ってきました。
今までの中華鍋が限界にきていたので、ここで新しいのを買おうと楽しみに
しておりました。
今使っている蒸篭も「照宝」の製品。
この蒸篭が28センチなので、それに合うように30センチをゲット。

車にお鍋や食材を積んで帰宅する時は、ルンルン元気
レシピを思い浮かべながらの帰り道でした。

通学路の緑寿庵清水

2005-11-15 | 日々のひとかけら
      

今日は紀宮様のご結婚。
私の過去記事の緑寿庵清水さん!!
あのお店の金平糖がTVで注目されているようです。

大阪に住んでいた頃、一週間に一度京都までお稽古に通っていました。
その通学路(笑)にたたずんでいたお店です。

小さな暖簾に目立たない文字で「金平糖」とあって・・・
傍らの「清水」と書いた表札。
ひっそりとたたずんでいるけれど、毎週気にしながら見ていました。
京都という土地柄、一見さんは入ってはいけないのかも?
そう思いながら通り過ぎておりました。

ネットでの販売を始めたのは、私が大阪を離れてからです。
歴史のあるお店に、新たな風を吹き込んだのでしょう。

さて、そのお稽古ですが・・・イタリア語のレッスンでした。
大阪を離れてから、すっかりご無沙汰のイタリア語。
頭のさび付きの速度に待ったをかけるために、再開いたしました。
といっても、家でのお稽古。
画像のNHKテキストで再開することにしました。
ただ・・・眠くなるんですよ。
講座が始まると、なぜか<おねむモード>に。。。。

とうきびチョコ

2005-11-14 | Buon Appetito(召し上がれ)
     

土曜日の同期会でいただいたチョコレート
単身赴任中の友人が、札幌の「本宅」へ帰った際に千歳空港で発見して
持ってきてくれたお土産です。


     

フリーズドライにしたコーンに、ホワイトチョコを浸透させたもので、
ちゃ~んととうもろこしの味がして・・・でも、チョコなんです。
女性陣に大好評~
でもでも・・・「これいくらなの?」
女性の1人から、遠慮なく(笑)チェックが入ります
「500円だった」
「え~っ、50gしか入ってないのにこれ一つが500円?高いっ!
高すぎる。二つで500円なら分かるけれど!!」
******
いえいえ、これは買ってきた彼を攻めているのではございません。
とうきびチョコの値付けへのクレームです。もちろん・・・。
それに・・・確かに高いです。

でも、なんだか可笑しくてポリポリ食べながら笑っちゃいました。
女子の人数が学年全体の1/3強くらい。
だから今でも大切にされて、そしていまだに威張っているのかも
もちろん、私を含めてのことですが・・。

さて、これから北海道に行かれるかた。。。。
妥当なお値段だと思ったら、お勧めのお土産だと思います。
美味しいですよ。
それに、料金はお土産設定なので仕方がない・・・と私は思いますが。

スキップ

2005-11-14 | 日々のひとかけら
      

17才の9月、大雨で運動会が中止になった夕方だった。
モーツアルトの「フィガロの結婚」を聴きながら目を閉じた・・
・・・<もう飛ぶまいぞ、この蝶々>・・・
目覚めたとき、私は42才。夫と17才の娘がいた。。。。

北村薫の「スキップ」です。
いつのまにか主人公が25年をスキップしてしまうストーリーですが、
この本が出てからも、すでに10年くらいの時がたっています。

一昨日「18才へスキップ」で同窓会のことをアップしましたが
同窓会などで昔の友人たちに会うたびに、この本のことを思い出します。

「大人とは我々とはまったく別の世界にいるように見える。階段のはるか
上にいるように。だが、実際にはどうなのだろう・・・・
・・・・・<大人>という場も、気のつかないほどの緩やかな坂を上り、
いつの間にか行き着いてしまうものなのだろうか」
こう思う17才の主人公と友人は、「どんな人と結婚するのかな?」と
いう会話を始めるのですが・・・。

目覚めたら「知らないおじさん」の夫がいて娘もいる。
昨日までいたはずの両親は、もう生きてはいない。

「時の無法な足し算の代わりに、どれほど容赦のない引き算が行われたのか」
ズシリと来る作中のフレーズです。
でも、主人公の17才の真理子は42才を果敢に生きていく。
その強さに引かれて、何度も読んでしまう一冊です。

「昨日という日があったらしい。明日という日があるらしい。
だが、私には今がある」
最後から2行目の素敵なフレーズです。
最後のフレーズ??ぜひお読みになってくださいませ。
私がなぜここに書かなかったのかが、たぶんお解りになると思います(笑)

ちなみに作者の北村薫さんは男性。
私の友人で「北村薫」が女性。「高村薫」が男性だと信じていた人がいます。
確かに、あの硬質な文章と内容から高村氏を男性だと思ってしまうかも。

    

この画像は一昨日、PM2時頃の新宿です。
高層ビルに映った他のビルの影と、秋化粧のケヤキの木々。
思わず写してしまった一枚です。

林檎と黒糖のタルト

2005-11-13 | Buon Appetito(召し上がれ)
      

昨日友人Sと友人Yと京王プラザで食べた林檎と黒糖のタルトです。

友人二人は横浜での中国語のお稽古を終えてから。
3人ともお昼ご飯は食べてなかったので、これがランチ代わりです。
「中国語は、まだ4回目よ」と話すSとは久しぶりに会いました。
彼女と会うのも今日のお楽しみの一つ。相変らず明るい笑顔が

あれこれとおしゃべりをしながらいただいたこのケーキ
クローブの香りがして、今の季節にふさわしいお菓子です。
そして、素朴な姿とさらりとした甘さはこの日の秋景色のようでした。

この後、彼女たち二人は新宿のCONRAN SHOPへ。
私は4時からの同期会へ向かうために、ここでお別れしました。

西村玲子展

2005-11-13 | 街・散策(東京)
           

同窓会の前のもう一つのお楽しみ。それは西村玲子展でした。
友人Sと友人Yと会場の京王プラザで2時に待ち合わせです。

    

撮影してもいいですよ。そうおっしゃっていただいたので、会場内を
撮らせていただきました。

会場入り口にあった一枚です。
     
     
ご自分で撮った写真とイラストの組み合わせ


         

たくさんのイラストのほかにこうした作品もあり、わくわくするような
「玲子ワールド」(呼び捨てでごめんなさい)が素敵に展開されています。

玲子さんも会場にいらっしゃったので「ブログを始めたんですよ」と
話したところ、「ぜひアップして・・」とやわらかな関西弁で
おっしゃってくださいました。

3年前だったかしら?同じ会場で初めて玲子さんとお会いした時、後日
友人Yに「赤い靴さんって、素敵ね」と言ってくださったそうです。
身にあまる光栄(余った光栄→その後、贅肉となっています
きっと、いつもこうして何気なく元気をくださるかたなのでしょう。

イラストレーターとしてお忙しくご活躍なさっているのに、お会いすると
とても控えめで素敵なかたです。
会場にいらしたファンのかたが「ますますファンになってしまったわ」
そう話していらっしゃいました。

昨年の吉祥寺での展示会は、私が行った日のギャラリーはお休み
かなりがっかりしたのですが、気を取り直して懐かしい井の頭公園を
散策してから帰宅したことを覚えています。
素敵な作品の数々を見ながら、1年の早さを改めて感じていました

西村玲子展。今月19日まで、新宿・京王プラザホテルです

しょうが茶

2005-11-12 | Buon Appetito(召し上がれ)
   

昨夜の雨が上がって晴天の横浜です。
画像はしょうが茶。
スライスしたしょうがを煮詰め、蜂蜜で甘みをつけたホットドリンクです。
2日ほど風邪気味で調子が悪かったので、作ってみました。
松の実を浮かべたら

このドリンクの効用なのかすっかり完治したようです。
今日は友人と新宿で待ち合わせ。
その後、夕方から六本木で同窓会です。
今日も慌しく動くことになりそう。。。。
サクッといつものように軽快なパンツ姿でのお出かけです。
ではでは・・・行ってきま~す