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新聞記事の要約です。
赤坂清隆氏 国連事務次官など歴任
世界で活躍するには スピーチ技術 まず訓練
グローバル化した世界で競争に勝っていくには、自分の意見や主張を相手にきちんと伝え、
納得させるコミュニケーション技術だ。
私は4つの国際機関で働いたが、語学や組織運営などに関して様々な訓練コースがあり、
参加を義務ずけたり奨励していたことだ。
特に、コミュニケーション能力の向上とメディア対応に関する研修である。
国連では米CNN の元キャスターなど、その道の専門家が丁寧に教えてくれた。
翻って日本の現状は寒心に堪えない。
政治家や財界人は原稿を棒読みすることが多い。
外交官も人前で話す訓練を受けないまま大使や総領事に任命される。
深刻なのは若者たちである。
大学で講義をしても学生から厳しい質問や指摘が、めったに出てこない。
それでも日本人だけで集まっている分には差しつかえないのだろう。
国連などで働く日本人は全体の2%前後と情けないほど少ない。
日本の若者が面接試験で欧米などの候補者に負けてしまうからである。
私も数多くの面接に立ち会ったが、日本人は実力があってもアピール力に欠ける。
語学だけの問題ではない。日本人の美徳たる謙遜や謙譲は、すべてマイナスに働く。
何しろ競争相手は「世界で最善の候補者」と言って、実力以上に自分を売りこんでいるからだ。
では、どうすべきか。
小中学校から意見の主張や討論を奨励する教育を行うこと。
それと共に重要なのは、人前で話す技術を磨く実践的な訓練だと思う。
今後は官庁や会社、大学が組織的に、こうした訓練の機会を用意すべきだ。
日本人は自分の意見を上手に言えない、言わないと言われて久しいと思いますが、
赤坂氏が言われるように、小中学校から教育を行うようにしていかないと、
日本はますます欧米から遅れてしまうでしょう
全国中学・高校ディベート選手権が、あることは知っていますが、
一般には、あまり知られていないかもしれない。
NHKで、ベスト3に選ばれた学校のスピーチを放送したりしてディベートの内容を
知らせたり、宣伝すると、いいと思うのですが