幸せアップ+α

TVを見ていることが多いし、いろいろ感じることがある。

「マンボウ最後の家族旅行」楽しい

2015-07-19 09:13:47 | 

コメント欄はとじておきます。

北杜夫の「マンボウ最後の家族旅行」を読んだ。

どこを読んでも面白い。娘さんに言われて、ハワイに行き、帰ってから苗場に行き、

また帰ったら熱海に行き、箱根に行きと大変。

彼は昆虫マニアでした。作家などに、昆虫マニアが多いのはなぜなのかと思う。

手塚治虫も、ヘルマン・ヘッセもそうだった。有名な人々が昆虫に魅せられている。

数年前、NHKのドラマで彼の家族のドラマを見た。躁うつ病になったりの顛末だった。

この本が元になっていたのか!?

昔、「どくとるマンボウ航海記」が相当に面白い本でした。

「マンボウ最後の~」が彼の絶筆でした。初期の頃と最後の本を読んだことになります。

「楡家の人々」は多くの国で翻訳されている。知りませんでした。

TVドラマにもなったそうですが、それは見ていなかった。

 

本の終わりに奥様が「マンボウ家の50年」を書かれていた。

ドラマでも描かれていたけれど、躁状態の時は、株を買いまくり大変でした。

家のお金は全てなくなり、作家たちに借金を申し込んだり・・・

阿川弘之さん(サワコさんのお父様)と親しかった。

北杜夫さんは「阿川さんの家を見ろ! うちよりもひどいんだぞ!」

と言っていましたが、阿川先生のお宅でも

「北さんのお宅をみなさい。もっとひどいんだぞ」と言っていた。

奥様は早く「うつ」になってほしいと思っていた。

彼は精神科医だったけれど、誰でもなる病気なのですね。

彼は躁うつ病は治ると証明している。

 

娘さんの由香さんの「あとがきに代えて」: 父が残したユーモア

私が幼いころ、父は夏は躁病、冬はうつ病で、家族で海水浴にも遊園地にも

行ったことがなかったが、ここ数年は、毎月のようにどこかに出かけている。

父はよく語っていた。「生物でユーモアのあるのは人間だけです。だから

ユーモアをとても大事に考えています」と。

破産したこともあるが、家族が崩壊せず、いつも笑い声があふれていた。

「ユーモア」のお陰だろう。ユーモアは人間の賢さであり、

生きる知恵なのだと思うようになった。

 

長編は読みきれそうにないのですが、「楡家の人々」読んでみたい。

 

 

 


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