向田邦子さんのファンです。出久根達郎氏が向田さんのことを書かれている。
向田邦子に「あ・うん」という小説がある。唯一の長編にして、
彼女の最高傑作といっていい。
「あ・うん」は、平凡な会社員の水田仙吉と、軍事景気で笑いのとまらない
会社社長・門倉修造の、長く変わらぬ友情の物語である。
二人は家族ぐるみで親密につきあっている。
「あ・うん」は神社の一対の狛犬をさす。
向田邦子の弟さんの手記に、門倉は父親の親友がモデル、とあった。
しわがれの声の魅力的な人で、向田邦子のあこがれのおじさんだったらしい。
実際の門倉は、映画「真昼の決闘」のゲーリー・クーパーに似ていたという。
弟さんの証言である。
そして水田が父の実像に近く、向田の男性観の原型は父、と指摘している。
なるほど仙吉の姓は水田、これは向田に通わせたのだろう。
弟さんが書いているのだが、向田の名字は人に正確に読まれることが少なく、
ムカイダ、ムキタ、コウダ、サキタなどいろいろ呼ばれた。
父親の学生時代のあだ名は、ムコチャンだった。
それを聞いた邦子があとで、向う見ずだからムコチャンよ、と弟さんに
耳打ちしたという。向こ水の向田で、水田にしたのでなかろうか。
邦子は父のサービス精神と、ユーモアセンスを受け継いだのであろう。
(父親の学生時代のユーモアある話はカットしてあります)
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「あ・うん」は'80年のNHKドラマを見ていた。とっても好きなドラマでした。
ドラマで満足していて本は読んでいませんでした。
この記事を読んだら、読みたくなりました。
水田のひとり娘を岸本加世子が演じていた。邦子さんがモデルと聞いたことがありました。
お父さんが水田のモデルなら、娘も邦子さんと被るところがあるのかもしれませんね。
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書道教室で毎月、規定と随意の作品を提出します。
その中から12点が選ばれて教科書に載ります。
7月号に私の随意の書が載りました!?
1年前に載ったことありましたが、1年に1回くらい載れば
嬉しいですが、なんともいえません。
教室のメンバーで年に何回も載る人がいます。彼は特別に上手です。
書譜の臨書です。
私がこんなのを書ける日は来るのかなぁ
向田邦子さんの作品は読んだことがありません。
ドラマは、見たような気もするけど記憶なしです
書き順もわかりませんが、芸術的~。
私も練習していますが、まだまだです。
「あ・うん」のドラマを見たことがあるような気がします。
お父様がユーモアのある方だったのですね。
先生は、私は草行書が向いているかもと言われました。
教室に通っていると、徐々に書けるようになるのですね。
読書家のkeito2 さん、邦子さんの作品は読んでいませんでしたか!? 是非、読んで下さい。随筆は面白すぎです~。
以前、新年の特別ドラマは邦子さんのドラマを放送していました。戦前の日本が描かれていました。
「書譜」の本を数年前に買いましたが、難しいと見ることもありませんでした。
「あ・うん」は当時、多くの人が見たと思います。ドラマは、どんどん忘れますが、これは、よく覚えています。
邦子さんは、お父さんのことをとても好きだったのでしょう。「父の詫び状」とか。