ケータイ料金(新聞記事より)のつづきです。3つの記事をまとめているので長いです。
コメント欄は閉じておきます。
これを書き写して、ケイタイ料金のことが少しわかりました。
SIMカードと呼ばれ、携帯会社が「誰の端末か」を見分けるのに使っている。
総務省は2010年に、大手携帯会社に「SIMロック」の改善を求めた。
これは、SIMを別の携帯会社の端末に入れても、その端末が動かないようにする機能だ。
総務省は昨年12月、大手の対応を不十分だとし、
今年5月以降に発売する端末のロック解除を義務付けた。
3社は半年のロック後、利用者から要請があれば解除することにした。
利用者に広まる可能性があるのが、大手の端末に格安スマホのSIMを入れる手法だ。
端末は変えず、通信回線だけ格安会社と契約し直せる。
速度など通信の質は大手より劣るが、毎月の料金は3千円ほど下げられそうだ。
家電量販店などでは、もともとロックのない「SIMフリー端末」も並んでいる。
今でも、ドコモの端末なら、ロック解除なしで多くの格安会社のSIMを使える。
格安会社の多くはドコモと同じ回線を使っているからだ。
同様に、au端末ならau回線の格安会社のSIMをそのまま使える。
ソフトバンクの回線を使う格安会社はまだなく、こうした手法はとれない。
調査会社ICTは「他者の端末が本格的に出回るのは数年後。
そうなると通信会社の乗り換えも増えるのではないか」とみる。
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無料通話の機能がついたアプリが人気だ。
同じアプリを入れる人どうしで電話ができ、電話だいはかからない。
「LINE」「スカイプ」がよく知られている。
携帯電話で使う通信回線は、電話用と、電話以外のデータ用の2種類がある。
携帯会社の料金プランが「通話」「データ(パケット)」と2本立てなのは、このためだ。
通話アプリで使うのはダータ回線で、電話回線を通さないから、通話料金は「無料」。
その代わりデータ料金がかかる。
大手3社で人気なのは、月5千円でデータ量5キロバイトまでのコース。
無料通話アプリも、むやみに使えばこの上限に達してしまう。
ただ、データ量には、よく知られる節約術がある。
携帯用とは異なる種端数の電波でネット回線とつなぐ「無料LAN(Wi-Fi)」の活用だ。
これでデータを送受信しても、データ量に加算されない。
データ量の多い動画などを楽しむときに有効だ。
無線LANは、国をあげて整備が進みつつある。外国人観光客から「足りない」と不満が出ているためで、
観光地や公園で多くの人が無料で使えるものを増やす。
すでに自宅に置き、すでに自宅に引き込んであるネット回線とつなげる人も増えてきた。
便利な半面、安全対策が不十分だとの指摘もある。
「他人に見られる可能性があるのを前提にし、
クレジットカード番号などの重要な情報の送信は避けるべきだ」。
個人情報をのぞき見される被害は絶えず、使い方には注意が必要だ。
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ガラケーの出荷台数は7年ぶりに前年度より増えた。
今年3月末で、スマホが占める割合は54.1%。
ガラケーは出荷台数は減り続ける、と見られていた。
最大の要因は料金の差だ。MM総研によると、毎月の料金の平均額は
スマホの6,342円に対し、ガラケーは2,739円 だ。
それでも、MM総研は将来、ガラケーは消える可能性が高いとみる。
スマホと両方の生産・開発をつづけるのは、メーカーにとって負担が重いからだ。
au とドコモは今年、見た目はガラケー、中身はスマホの「ガラホ」を発売した。
スマホと同様のアプリや動画をボタン操作で楽しめる。
スマホへの買い替えの橋渡し役に、との思いもあるとみられる。
だが、携帯に機能よりも低料金を求め、ガラケーを手放せない利用者は多い。
総務省はガラケー消滅を見据えて、スマホの料金を下げる方向へと政策を進める。
ガラケーは生き残れるのか。スマホの料金水準の行方がカギをにぎる。