香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

花の回廊

2010-12-21 20:15:59 | 本のこと
宮本輝さんの『花の回廊』
宮本輝さんのライフワークともなっている『流転の海』シリーズ第5部
単行本ではもちろん読んでいたのだけど
文庫本が今年のお正月に発売されて、購入して再読していなかったのと
この頃、宮本輝さんの小説を読んでいないなぁと思って、再読した

流転の海は、作家宮本輝の自伝的小説で
父親の松坂熊吾が主人公といっていいのではないかな
この熊吾という人が人間臭く、魅力的で、心の大きな人で
そんな熊吾に育てられ、愛された伸仁もまたいい
今回は昭和32年の大坂、神戸尼崎が舞台なのだけど
尼崎の蘭月ビルという違法建築の雑居ビルに住む
北朝鮮と韓国の人たちのこと、熊吾の妹のことなど
心が苦しくなる出来事がたくさん・・・・
やはり、迫力の小説だった

現在、第6部『慈雨の音』を連載中
来年には単行本で発売になるかな 楽しみ


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3 コメント

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Unknown (ビーンママ)
2010-12-22 22:12:47
輝先生のライフワーク、読み応えありますよね。
自分の生き方を考えますね。
来年は単行本が出るといいですね。
私も楽しみにしています。

今日、お出かけの時に
重松清さんの「季節風・冬・サンタエクスプレス」を読みました。
お勧めされてたとおり、いい本でした。
暖かい気持ち、懐かしい気持ち、私も不覚にも電車の中で涙がポロリと出てしまいました。
人の気持ちを上手に表現されていますね。
こういう文章はスッスと読みやすいです。
私と同じぐらいの年齢の方なので安心して読めます。
コーヒー豆をミルで轢くそのゆったりした時間の流れ・・私の大学時代そのもので懐かしかったです。
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Unknown (ビーンママ)
2010-12-22 23:41:07
続けての投稿、ごめんなさい。

ご存知かもしれないですが、
ここにもいい短編がありました。

http://www.bunshun.co.jp/kisetsufu/

心にやんわりくる文章です。
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ビーンママさん ()
2010-12-23 16:21:29
コメントありがとうございます
流転の海シリーズはテルニストの中では
別格と言われていますよね
(とおやまさんに言われました
輝先生の新しい本が出るときは
いつも嬉しくドキドキしますが
流転の海シリーズを読み始めるときは
正直、気合いが必要です

重松さんのHPのご紹介、ありがとうございます
季節風~春、が出ていました
近いうちに読みたいと思います
自分自身の懐かしい思いが蘇って
やさしい小説でした
ビーンママさんが気に入ってくれて
とってもとっても嬉しいです

珈琲豆をミルでひくときは
ゆったりとした気持ちでひくと美味しいそうです
毎日、家で入れるときは心がけています
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