香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

フロム*ミー*トゥ

2015-04-29 21:00:17 | 本のこと
小路幸也さんの
『フロム*ミー*トゥ』



今から30年前、突然、我南人が「この子ぉ、僕の子供なんだぁ」と
生まれたての青をつれて帰ってきた──(「紺に交われば青くなる」)。
二十歳の亜美が旅先の函館で置き引きに遭う。
たまたまボストンバッグを持っていた紺にいきなりの跳び蹴り。
それが二人の出逢いだった(「愛の花咲くこともある」)など、
「東京バンドワゴン」シリーズの
知られざる過去のエピソードが明かされる全11編。


あの東京バンドワゴンの家族が帰ってきたという感じ
安定した面白さだけど、新鮮味はもうないな
そろそろネタ切れなのか、わたしが飽きてきたのか
でも、文庫で読んでいるから
ちょっとした息抜きにいい感じなんですよ



今日は、知り合いの方が
みどりさわやかマラソン10kmに出るというので
自分の練習がてら、応援に行ってきました

行きは農試公園を通って琴似発寒川、北1条通り
藻岩山麓通りから、南9条を通って豊平川へ15km
南9条に入ってからは信号が多くて、少しうんざり

ほどほどの人数なので、すぐに見つかった
今日は、きれいな青空で少し暑いくらい
豊平川沿いは気持ちいいね

帰りは幌平橋まで行って、中島公園を通って
ジャスコ桑園で終了… おなかすいたんだもん

ちょっとね

2015-04-28 21:46:33 | なんでもない話
日曜日、仕事の関係で釧路に行かなくてはならなくなりました
仕事なのです
イヤだなぁと思っていると、気持ちが落ち込むので
楽しいこともあるさ 楽しみを見つけるのだと思って出発

釧路へは、始めて飛行機で行くことに
千歳空港から、小さな小さなプロペラ機



おどされているほどには揺れませんでした
あっという間に釧路空港に到着 早~い



たんちょう釧路空港って言うんだね
空港からはレンタカーで幣舞橋横のホテルへ約30分
夜の会食まで時間があったので、さっそく散歩に
まずは釧路駅まで歩いてみたんだけど、
日曜日なのに、ほとんどお店は閉まっていて
歩いている人もいない



釧路駅の中をフラフラと見ていたら
札幌からひとりだけJRに乗ってきたお客さまに偶然会って
ホテルまでふたりでまた歩く 
釧路の街は閑散として風が強く寒い~ねと話しながら



寒くても、まだ時間はあるので、ひとり散歩継続
釧路芸術館の中に入ってみると
世界の鶴写真展をやっていてみて歩いたけど
タンチョウヅルが一番美しいなぁと思う



フィッシャーマンズワーフMOOの中のおみやげやさんをチラホラとみて歩いていたら
植物園みたいなものもありました



そして、お約束の?幣舞橋からの夕暮れ(ちょっと時間が早かったけど)



体も冷え切って、時間もちょうどよくなったので
ホテルに戻って準備して、大勢のおじさま達と会食へ
おいしいお食事とお酒をいただきましたです

次の日は、早起きして朝ラン
シューズもウェアも持って行ったんだもんね
幣舞橋を渡って、港より東側の海岸へ



6時前だけど、もう朝日はだいぶ高くまでのぼっていました
ぐるっと回って、釧路川の方へ



釧路川沿いの歩道は、広くて気持ちいい
お天気もよかったので、川が朝日に照らされてキラキラ
走ったコースはこんな感じ



時間切れで8kmくらいで終了です
その後、仕事で午前中はパタパタ
午後3時過ぎの飛行機だったのですが
2時に名古屋に帰る方々のスケジュールに合わせていたので
時間があまって、空港近くの釧路丹頂鶴自然公園
目の前で丹頂鶴を見ることができるのですね



とてもきれいで、感動しました
帰りは、もう疲れ果てて、前のブログで書いた通り
帰ってきて、ぱったりと爆睡でした

今日は通常通りの仕事
昨日の暑さで、一気に桜が花咲いた感じでしょうか
通勤の途中、満開の桜をたくさん見かけました
まだまだ蕾の種類もたくさんありましたが



昨日ほどではないけど、今日もいい天気
仕事をサクッと終えて、帰りに農試公園へ寄ってみました
土曜日に行った時はこんなに咲いていなかったじゃない!
一気に咲いたのですね
もう寒くなっていましたが、散歩している人
おかずを持ち込んで静かにお花見している人
たくさんの人たちがお花見をしていました





そんな3日間… ちゃんちゃん

過ぎ去りし王国の城

2015-04-28 05:25:11 | 本のこと
宮部みゆきさんの
『過ぎ去りし王国の城』




居場所なんか、どこにもなかった

悪意と暴力、蔑みと無関心が、
やわらかな魂を凍りつかせる。
ネグレスト、スクールカースト、孤独や失意…
傷ついた彼らの心が共振するとき、
かつて誰も見たことのない世界が立ち現れて---


宮部さんの新刊 →特設HP
いまの現状を引き受けて、
一生懸命に生きている人たち
それでも、うまくいかないこと悲しいことがある
想像力がなく、人を傷つけているものたちや
それを黙ってみている大部分の人たちのこと
ただの悪意と、精いっぱいの善意と
現実のたくさんと、王国の不思議との世界を
夢中になって旅してきた気分
宮部みゆきさんの小説はすごいな

土曜の夜から読み始めて、夢中になって眠れず
日曜日は仕事の関係で釧路に泊まり、
なんだか全然眠れずにいたので、超寝不足
昨日の夜は多分8時くらいにテレビ見ながら寝てしまい
ほとんど意識のないまま知らぬ間にベッドの中
ぐっすり馬鹿みたいに寝たっていう感じで早起きです

おじさん三人組が行く!

2015-04-25 17:53:27 | なんでもない話
本の雑誌創刊40周年記念
『おじさん三人組が行く!』



東京タワーを階段で昇り、国会丼に舌鼓。
お洒落カフェのルートビアに怒り、
文壇バーで絡まれる。
ひとりじゃ入れない古本屋も三人寄れば怖くない!
ブックカフェ開業を目指し、神出鬼没快刀乱麻の本の雑誌三人組なのだ!

このおじさんたち(といってもわたしより年下含む
結構、臆病というか、気弱というか、小心者めって感じ
何故、そこで躊躇する?と思うところ多々なのだけど
目の付け所とかが面白いし、不思議に思うところが同じだったり
ふふっと少し半笑いで(こわっ)読んでいます



午前中、走って新川通りに行きました
24条通りに近い方は結構咲いていたけど
北に向かうと、まだまだ蕾の状態



農試公園に向かってみたけど
農試公園ももう少しかなぁ
鼻水がでて息苦しく、ちょっと走って今日は中止

猫とアリス

2015-04-23 22:02:36 | 本のこと
芦原すなおさんの
『猫とアリス』



わたしが「青蛇(あおへび)」と呼ぶ、どこか心惹かれる男との最初の出会い──
それは、元教え子の女性が亡くなった事件を調べてほしいという、
さえない男性教師からの依頼がきっかけだった。
亡き夫が遺した探偵事務所に持ち込まれる、一筋縄ではいかない依頼の数々。
『雪のマズルカ』から、さらに切れ味と凄みを増した女私立探偵・笹野里子の活躍。
直木賞作家・芦原すなお渾身の連作短編集


先月読んだ『雪のマズルカ』続編
女私立探偵のハードボイルド小説
今回は、「青蛇」と言われる、若く強く悲しい男が絡むお話で
あっという間に読んでしまいました
くせになるシリーズになってしまいました



札幌の桜の開花宣言がされて、通勤途中の道道にも
桜が少し花開いていました



目に入る景色の中に、まだ裸木が多いなか
ピンク色の可憐な花が咲いているのは心がおどります
ハクモクレンも咲いているのを見ました
咲くときも、散るときも、いっきだから、少し焦っちゃうな

The Modern

2015-04-20 23:25:47 | 本のこと
原田マハさんの
『モダン』



ニューヨークの中心、マンハッタンに存在し、
1920年代から「ザ・モダン」と呼ばれた
モダンアートの殿堂。
それが「MoMA」ニューヨーク近代美術館。
近現代美術、工業デザインなどを収集し、
20世紀以降の美術の発展と普及に
多大な貢献をしてきたこの美術館を舞台に、
そこにたずさわる人々に起きる5つの出来事を描いた
自らの美術小説の原点にとりまくんだ美術小説短編集


『楽園のカンヴァス』を読んで以来
原田マハさんの美術に関する小説は外せない
今回は、5つの短編集で
ひとつひとつが印象的だったのだけど
福島美術館と震災に関する短編は
淡々としていて、美しく悲しかった
他の短編も、人の気持ちの切なさ悲しさを
さりげなく、でもしっかりと書かれていて
それが、絵画やモダンデザインの造形とも絡まり
読んでいる間、静かで充実した時間を過ごせました

1ヶ月近く、右の白眼が少しぷくっとなっていて
今日やっと眼下に行ってきました
「瞼裂斑(ケンレツハン)」とかいうもので
そのままにしていても問題無いけど
治らないそうです
大きくなったら切る人もいるけど
できたら切らない方がいいよということ
さっき、ネットで原因を調べたら
コンタクトレンズの着用が一番多いみたいだけど
ストレスとか、加齢とか、、、あ、加齢ね
いろんなところ、メンテナンスしながら
元気に過ごしていかないとなぁと思いつつ
今日はちょっと調子が悪く、、
ま、そんな日もありますね

キッズタクシー

2015-04-19 18:19:47 | 本のこと
吉永南央さんの
『キッズタクシー』



タクシードライバーの千春には、
正当防衛で人を死なせた過去があった。
ある日、千春のタクシーを予約していた
小学生が失踪する。
その後少年の行方は判明したが、
千春の過去に関連づけた噂が流れたため
後味の悪さを残していた。
不穏な出来事が相次ぐ。
一体誰の、どんな思惑があるのか。


吉永南央さんの文庫本を本屋で見つけると
必ず購入しています
ミステリーの中で、事件そのものは
とても地味で、ハラハラドキドキというよりは
静かに淡々と進んで行くことが共通していて
地味だけど、力強く健気に生きている人たちの姿に
いつもホッとして読み終わるのです
この本も、そうで、安心して読める作家さん

吉永南央さんといえば、
紅雲町 珈琲屋こよみシリーズ
4月29日にNHKでドラマ化されます
富士純子さん主演でそのまま→紅雲町 珈琲屋こよみ
楽しみです

今日は琴似発寒川沿いを上がって、左股川まで行ってきました


琴似駅に向かう道道の桜は蕾がついていた


河川敷では、ちょっとだけ花が咲いていましたよ


遠く見える山にはまだ雪が残っているけど
河川敷沿いの樹々には緑の葉っぱついて春の景色


左股川は、陽に当たってキラキラ


帰りの住宅街の春の庭
これから、走っていてうれしくなる
きれいな景色になります

地方都市の生き残りをかけて

2015-04-19 01:46:11 | なんでもない話
17日金曜日18:30から
札幌で行われた安藤忠雄氏の講演会
『地方都市の生き残りをかけて』

照明器具のDAIKOさんで企画した講演会
ずっと楽しみにしていたのに、事務所の社長が
珍しく風邪で具合が悪く行けなくなったので
以前勤めていた事務所の若者くんと一緒に行ってきました

安藤忠雄さんの設計した建物を実際に何件か見て
その迫力にいつも刺激を受ける方で
テレビ番組や、本でのお話も面白く
実際にお話を聞く機会があるなんて、とても嬉しかった

1時間半、たくさんのお話をされました
とてもパワフルで面白く、あっという間の時間でした
日本という国の現在の歴史で
責任感のある個人が、それぞれ現場の力となり
物を作り上げていくパワーがあった
勉強し、想像でものを考え、作り上げたものがたくさんあった
今の中国が1960年代の日本のような勢いがある
「やってやる」という気概を感じる
今の日本の人たちは、内向していて
この国にいた方がいい、止まることを良しとしている
仕事でも、家庭でも、何事でも
リーダーはビジョンを持っていかなくてはならない
前を向いて、ガッツのある人間を作らなくてはならない

「体験をする」「勇気を持つ」「元気」が
考える力を作る
生き残っていくためには、たくさんの力を持った人たちの
総動員の力、チーム力が必要
発想力、持続力、美意識、そして情熱をもっていこう

今までの安藤氏の仕事と絡めてのお話でした
そして、北海道の自然の美しさ、雄大さをとても褒めていらした
こんな美しい景色は北海道にしかないとまで…

安藤氏はいま北海道で3件のお仕事をされているそうで
苫小牧のホテルと
札幌で道庁の図書館を北菓楼のカフェにリノベーション
古い建物をとにかく残すことが条件ということ
どんなスペースになるのか、楽しみです
そして、真駒内霊園の大仏…大仏
元々ある大仏のまわりに、山を作り花を植え
トンネルをくぐって大仏を見上げるようにする
雪が降ると雪山から大仏の頭が見えるだけ
花が咲くと、美しい小山となり
人はトンネルをくぐって、大仏を見上げる
これもまた楽しみです

安藤さんは、負の条件があればあるほど
遊び心を持ち、意欲を持ち、発想の転換を何度もして
すばらしいものを作り上げていった人なんですね

講演の最後に、2冊の作品集が抽選であたり
DAIKOさんからは、200冊の著書が抽選でプレゼントされました



わたしと若者くんが座っているゾーンが
抽選に当たったのです ラッキー

講演が終わり、腹ペコ2人でカレーショップ エス



久しぶりのネバーカレー 美味しかったん
若者くんと、講演会のお話に花を咲かせて
お店で元気に働いていたな⚪︎ちゃんとも笑顔で再会
幸せ~な気持ちの夜だったのでした

迷宮

2015-04-16 22:26:18 | 本のこと
中村文則さんの
『迷宮』



一家惨殺。現場に残された無数の折鶴。
美しき被害者……。
善悪が混濁する衝撃の長編。


胎児のように手足を丸め横たわる全裸の女。
周囲には赤、白、黄、色鮮やかな無数の折鶴が螺旋を描く――。
都内で発生した一家惨殺事件。現場は密室。
唯一生き残った少女は、睡眠薬で昏睡状態だった。
事件は迷宮入りし「折鶴事件」と呼ばれるようになる。
時を経て成長した遺児が深層を口にするとき、
深く沈められていたはずの狂気が人を闇に引き摺り込む。
善悪が混濁する衝撃の長編。


少しずつ、確かに、狂気の世界へと向かっているよう
すぐに中村ワールドに引きずり込まれる
決して、気持ちの良い小説ではないけど
悪は誰の中にもあるから、読んでしまうのかな

自分の人生と向き合う時間を少しでも減らさなければ、
耐えられそうもない。自分の人生を、
そうやってやり過ごさないといけない。

まともに生きる必要があるのだろうか?
一度しかない人生を、常に健全に生きろと?


そして、最後は想像もしない終わり方
中村文則さんご自身のあとがきの
「人にあまり言えないことの一つや二つ
内面に抱えてるのが人間だと思う。
無理に明るく生きる必要はないし、
明るさの強制は恐ろしい。」の言葉が
この小説のひとつの真実なんだなと思いました
中村さんの小説の中でいちばん好きな
去年の冬、きみと別れ
この「迷宮」を経なければ書けなかっただろうということ
こういう本は、ずっと読んではいられないけど
たまに読みたくなります

今朝は、仕事で朝からすすきの駅を利用



1時間半ほど外に立っていたので
体が芯から冷えてしまった
新築予定の現場は、立派な庭があって
大きな樹々の下にはひっそりと花が咲いていました


クロッカス


グローリーオブザスノー


ヒマラヤユキノシタ


さて?

たそがれビール

2015-04-13 20:07:39 | 本のこと
小川糸さんのエッセイ
『たそがれビール』



パリの蚤の市で宝物探しに奔走し、
モロッコでは夕日を見ながら屋台で舌鼓。
旅先でお気に入りのカフェを見つけては、
本を読んだり、手紙を書いたり、
あの人のことを思ったり。
年末に帰ってきた自宅ではおせちカレンダーを作り、
新しい年を迎える準備を整える。
ふとすると忘れがちな、
当たり前のことを丁寧にする幸せを綴った
大人気日記エッセイ。


2012年の1年間の日記
小川糸さんは、小説もエッセイも
ふんわりやさしそうに感じるけど
芯がしっかりとあって、
丁寧に大切に毎日を送っている感じ
妥協はしないんだろうなと思うけど
だからといって、頑なではなく、しなやか
読んでいると気持ちのよくなるエッセイ



昨日の朝早くの農試公園から手稲山方面
少し寒いけど、走るには気持ちの良い日差し
休みの日は、少しアップダウンのある道を走りたくて
でも、時間もなかったので近場で北1条通り
気持ちよく、走ってきました

半分、いやほぼ、仕事のようなもので登別に行くため
JR駅に向かう道道には、お花が咲いてきた





この時期は、青い花から咲き始めますよね



登別での用事を済ませて、幌別駅からJRに
幌別駅って、初めてでしたが
えっと、、、、さびしいね



夕日と追いかけっこしながら帰ってきました