江國香織さんの
『抱擁、
あるいは
ライスには塩を』上下
三世代が親密に暮らす柳島家。美しく幸福な家族に
見える彼らにはしかし、果敢に「世間」に挑んで敗北
してきた歴史があった。母の菊乃には婚約者がいなが
ら家出し、妊娠して実家へ戻った過去が。叔母の百合
には嫁ぎ先で病気になり、離縁した経験がある。そし
て、健やかに成長する子供たちにもまた、変化がおと
ずれーーー。家族それぞれに流れる時間を細やかに豊
かに描いた、三世代百年にわたる愛の物語。
時系列もバラバラに、家族それぞれの語り口で
章ごとに進んでいき、少しづつ事情が分かっていく
まるで柳島家の人たちが実在しているようで
夢中になって上下巻を読み進めて行く
特殊な環境と、資産家ならではの鷹揚さ
みんなが「普通の人」ではないのかもしれない
切ないほど正直でやさしく美しい
好きな文章、感傷的に思える部分、
美しい情景の切り取り、胸が痛くなった言葉
あまりにも悲しい結果や表情
たくさんの付箋をつけながら読みました
家の象徴といえるのではないかと思えたのは
食堂の窓のステンドグラスに描かれた3羽の鳩
柳島家は、いまも静かに静かに息づいていいるだろう
とてもすきになってしまいました
『抱擁、
あるいは
ライスには塩を』上下
三世代が親密に暮らす柳島家。美しく幸福な家族に
見える彼らにはしかし、果敢に「世間」に挑んで敗北
してきた歴史があった。母の菊乃には婚約者がいなが
ら家出し、妊娠して実家へ戻った過去が。叔母の百合
には嫁ぎ先で病気になり、離縁した経験がある。そし
て、健やかに成長する子供たちにもまた、変化がおと
ずれーーー。家族それぞれに流れる時間を細やかに豊
かに描いた、三世代百年にわたる愛の物語。
時系列もバラバラに、家族それぞれの語り口で
章ごとに進んでいき、少しづつ事情が分かっていく
まるで柳島家の人たちが実在しているようで
夢中になって上下巻を読み進めて行く
特殊な環境と、資産家ならではの鷹揚さ
みんなが「普通の人」ではないのかもしれない
切ないほど正直でやさしく美しい
好きな文章、感傷的に思える部分、
美しい情景の切り取り、胸が痛くなった言葉
あまりにも悲しい結果や表情
たくさんの付箋をつけながら読みました
家の象徴といえるのではないかと思えたのは
食堂の窓のステンドグラスに描かれた3羽の鳩
柳島家は、いまも静かに静かに息づいていいるだろう
とてもすきになってしまいました