香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

芥川賞受賞作品

2019-02-26 07:02:17 | 本のこと
平成最後の芥川賞受賞作は2作
ゴロウデラックスに、
芥川賞、直木賞受賞作家さん御三方が出演し
お話を伺って、楽しい方々で一気に好感度が増した
雑誌「文藝春秋」には
宮本輝さんの「平成芥川賞30年 選考委員会秘話」や
綿矢りささんと金原ひとみさんの対談も掲載されて
さらに、芥川賞作品2作も掲載されているんだもの
お得感満載

まず読んだのが上田岳弘さんの「ニムロッド」

第160回芥川賞受賞!
それでも君はまだ、人間でい続けることができるのか。
あらゆるものが情報化する不穏な社会をどう生きるか。
仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。
中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。
小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。
やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。
すべては取り換え可能であったという答えを残して。
(Apple Booksより引用)


まずピットコインがよくわからなかったんだけど
それでも、読み進めることが出来たんんだよ
人を描いているからなのかな
面白いと楽しいという小説ではないけど
こういう世界もあるんだなぁと思う
上田さんの作品、また読んでみたいなと思った

次が町屋良平さんの「1R1分34秒」

デビュー戦を初回KOで飾ってから三敗一分。
当たったかもしれないパンチ、
これをしておけば勝てたかもしれない練習。
考えすぎてばかりいる21歳プロボクサーのぼくは自分の弱さに、
その人生に厭きていた。
長年のトレーナーにも見捨てられ、
変わり者のウメキチとの練習の日々が、
ぼくを、その心身を、世界を変えていく――。
(新潮社HPより引用)


青春小説だなぁと、懐かしく思いながら
又吉さんの「火花」を思い出した
グズグズしている感じ、なんか懐かしい
町屋さんは、スマホで小説を書くというのが
結構衝撃的で、読みながらもついつい思い出しちゃった



もうすぐ2月が終わってしまうの?
というくらい、早く、ぼーっと生きてしまった2月
来月から、走ります。シャキッとします

しばれラン2019

2019-02-11 22:29:15 | 走ること
昨日は、1〜2ヶ月に1回講義を請け負っている日で
朝から大通公園の近くのビルに出勤
少し早く着いたので、雪祭りを見て歩いてみた

まだ9時前だったけど、結構な人がいた





寒いけどお天気がいいので、雪像が綺麗だった
仕事が終わり、夜も寄って行こうと思ったら
すごいひとで、なかなか入れな状態だったで
すぐに諦める



石屋製菓のビルも可愛いじゃないかと思い
ぷらぷらと大通公園の外の道を歩きながら
雪像のプロジェクションマッピングを遠目に見ていた



わたしの子供の頃の雪祭りとは段違いに華やかで
賑わっていて、美味しそうな屋台がいっぱいで
すごいなぁと感心しながらも、疲れてヘトヘトだった

本当は、URC(ウルトラランニンググラブ)のしばれランの開催中で
10日の午前0時から、11日午後12時まで、何キロ走れるか
最後の2時間は、みんなで集まってサイクリングロードを走って
ジンギスカン食べながら、順位を発表するというイベントに参加しているので
帰ってきてから少し走ろうと思っていたのだけど
講義の日は、いつも緊張で前日眠れないし
1日、ずっと緊張して集中して講義をしているのでぐったり(言い訳たくさん)
帰って、ご飯食べて、お風呂に入って、バタンキューだった

今日は、早めに家を出て、集合前に7km走った 気持ちよかった



しかし、全員集合してから走り始めて結構すぐに
足が動かなくなる。。。。ああ、練習不足
走ったり、歩いたり、のろのろと9.3kmがやっと
合計16.3km。。。。情けない



お風呂に入りながら、くじけず練習しようと決心
アサヒビール園で、宴会 すごい人 60人くらい
URCの人たちだけじゃなく、他のチームの人たちも沢山参加
発表になった上位の方々は、他のチームの方たちばかりだった
1位はご夫婦で一緒に走った方2人がなったのだけど
10日が83km、今日が50km、合計133kmですと
2日で100km超えの方は9人ですと
さっき、Facebookで発表された順位を見たら
60人中、53位 あはは、中途半端にひどい。。。
それでも、





美味しいビール飲んで、ジンギスカン食べて
楽しいおしゃべりをして、大満足をして帰ってきた



今週は、新聞広告で本屋大賞にノミネートされた
小野寺史宣さんの『ひと』が気になって
読み始めたら、一気読みしてしまった



たった一人になった。
でも、ひとりきりじゃなかった。

両親を亡くし、大学をやめた20歳の秋。
見えなくなった未来に光が射(さ)したのは、
コロッケを1個、譲(ゆず)った時だった―――。

激しく胸を打つ、青さ弾(はじ)ける傑作青春小説!


20歳で両親を亡くし、兄弟もいないなんて
想像しただけで、胸が苦しくなるのだけど
読み終わって、元気が出る、素敵な小説だと思う
真面目に、コツコツと、人生に真摯に立ち向かっていく姿や
ひとりぼっちじゃないんだなと、涙が出てくること
いい人ばかりじゃないし、ずるい人もいるけれど
生きていくことに元気をもらえたと思う

再読なのだけど、森沢明夫さんの
『津軽百年食堂』も読んだ



ふるさと「弘前」を離れ、孤独な都会の底に
沈みように暮らしていた陽一と七海。
ふたりは運命に導かれるように出逢い、惹かれ合うが、
やがて故郷の空へとそれぞれの切なる思いを募らせていく。
一方、明治時代の津軽でひっそりと育まれた
賢治とトヨの清らかな愛は、
いつしか遠い未来に向けた無垢なる「憶い」へと昇華されていき……。
桜の花びら舞う津軽の地で、百年の刻を超え、
営々と受け継がれていく<心>が咲かせた、
美しい奇跡と感動の人間物


そうだったなぁ。優しい小説だったなぁと
思い出しながら読んでいた。
表紙の絵が、この小説の雰囲気を表しているなぁ

今日は、アサヒビール園から帰ってきて、
ジンギスカンの匂いを取るためにまたお風呂に入って
ふっと1時間くらい気を失ってしまったのだけど
今すぐベッドに入ったら、すぐに眠れると思う
おやすみなさい

愛なき世界

2019-02-05 07:09:13 | 本のこと
昨日からさっぽろ雪まつりが始まった
昨日、大通近辺に打ち合わせに行ったけど
例年だったら、ちらっと会場に足を運ぶんだけど
やけに人が多いのと寒いので、寄らずに帰ってきちゃった
去年の震災の後は、もう観光に来る人なんて
いなくなっちゃうのかなって思ったけど
たくさんの人が観光に来てくれたんだなぁって思うと嬉しいな
今日から金曜日まで、寒い日が続くみたいだけど
雪像は、綺麗に見えるだろうな。特に夜は
寒さに負けずに、ちょっとだけ観に行こうかな

本屋大賞にノミネートされて知った
三浦しをんさんの
『愛なき世界』を読んでみた



恋のライバルが、人類だとは限らない――!? 
洋食屋の見習い・藤丸陽太は、
植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。
しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。
見た目が殺し屋のような教授、イモに惚れ込む老教授、
サボテンを巨大化させる後輩男子など、
愛おしい変わり者たちと地道な研究に情熱を燃やす日々……
人生のすべてを植物に捧げる本村に、
藤丸は恋の光合成を起こせるのか!? 
道端の草も人間も、必死に生きている。
世界の隅っこが輝きだす傑作長篇


タイトルとは逆に、愛に溢れる小説だった
あまりにマニアックな部分もあり、
それがまた面白くて、清々しくって
長い小説だったけど、夢中になって
サクサクと読み終えてしまった 勿体無い
いい本だな、好きだな

久しぶりに図書館から借りてきた本
以前の職場は、区民センターが近かったので
ランチタイムに寄って借りたりしていたんだけど
転職してから、マメじゃなくなったなと少し反省

川上弘美さんの東京日記5
『赤いゾンビ 青いゾンビ』



あなたの身の回りでも、不思議なこと、愉快なこと、
実はいっぱい起こっていませんか?
「事実は小説より奇なり」。
もはやライフワークのカワカミさんの
人気日記シリーズ、第5巻!


不思議な日常だけど、不思議じゃない?
ププッと笑っちゃったり
こんな風に毎日を感じて生きていきたいなと
しみじみしたりもするんだよね
わたしも、青いゾンビにはなりたくないけど
赤や白のゾンビだったら、なってもいいかな

この前、亡くなってしまった橋本治さんの作品を
書評家の豊崎由美さんがTwitterで紹介してくれたの本
『蝶のゆくえ』



【第18回柴田錬三郎賞受賞作】
10代で出産離婚し23歳で再婚した美加だが、
新しい夫は息子にまったく無関心だった。
彼女もそんな夫に同調し、いつしか虐待が始まる……。
突然、夫の両親と同居することになった37歳主婦のいらだち。
定年退職した直後の夫をオヤジ狩りでなぶり殺された58歳主婦の孤独。
現代に生きる様々な年齢の普通の女たちを鋭く描いた傑作短編集。


読み終わって、悲しい気持ちになった
だけど、読んで良かったなと思った
短編集なので、全部はまだ読み終えていないんだけど
1作づつの衝撃が強いので、時間を置きたい感じ
少しずつ読み続けよう

終わってしまった、大好きなコミック
池辺葵さんの
『プリンセスメゾン』



妙齢女子ひとり。自分だけの、安らぎの、大好きな……物件?
モデルルーム見学の常連と化す主人公・沼越(ヌマゴエ)さんは、
“たったひとつ”の物件に出会うため、
オリンピックを控えた東京を舞台に歩き回る…!?

ホッとするコミックなんだけど、
最後は、ほんと、優しく嬉しい気持ちになって読み終わった
池辺葵さんの本は、わたしにとってハズレなし

今週は、日曜日の講義に向けて毎朝勉強の日々
がんばろ