香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

奇跡の人

2014-10-26 19:51:34 | 本のこと
原田マハさんの新刊
『奇跡の人』



盲目で、耳が聞こえず、
口も利けない少女が青森の弘前にいるという。
明治二十年、教育係として招かれた去場安は、
その少女、介良れんに出会った――。
大きな苦難を背負った少女と、
人間の可能性を信じて彼女の教育に献身する女教師が、
奇跡を起こす。(双葉社HPより)


ヘレン・ケラーと彼女の教師、アン・サリバンが、
もしも日本人だったら――というアイデアから、
この物語が始まりました。
時代は明治、舞台は青森の弘前。
三重苦の少女と女教師の苦闘、
彼女たちが起こした奇跡。(原田マハさんTweetより)


サリバン先生が、去場(サリバ)安(アン)
ヘレン・ケラーが、介良(ケラ)れん
これは違ってもいいんじゃないかと思ったんだけど
内容は、文句なくおもしろかったです
安先生の覚悟と勇気
れんや、れんの家族の苦悩
人の弱さと強さ
たくさんのものが凝縮された本でした

    

今日は秋とは思えない位、暖かい日でした
30km走ると決めて、ちょうど30km走ってきました
円山公園、藻岩山麓通りの坂道を走って
豊平川右岸の向かい風、緩い登りを走って
真駒内公園まで



葉っぱばだいぶ落ちて黄色い絨毯のようになって
でもまだまだきれいな風景の中を走るのは気持ち良かった

帰りは左岸を下って北大の横を通ったら
真っ黄色の銀杏並木はすごい人だったので
北大の中には入らずに
ヘトヘトになりながら戻ってきました
いやぁ~ 疲れた
こんなんでフルマラソン走りきれるんだろうか

2014-10-24 21:14:54 | 本のこと
昨年10月に創業した出版社、「鉄筆」から
今年7月に出版された刊行物第1弾の文庫
白石一文さんの『翼』



主人公は大手企業で精力的に働く30代半ばの田宮里江子。
ある日10年前にプロポーズしてきた長谷川岳志と再会、
再び求愛される。しかし彼は学生時代の親友の夫である。
当然拒絶したものの彼や職場、
家族との関係に揉(も)まれるうちに、
里江子の人生観、死生観は揺れていく。


ストーリー展開はとても面白かったのです
どうなっていくの?
この人たちの関係性はどうなの?
どうしてこうなっていったの?と
たくさんの疑問の中を読み進めていって
少しずつわかってくると
どうして?と納得できない。
死生観も恋愛観も色々だろうけど
結局どうしようもなく無責任な人間と
自分の気持ちに不誠実で常識に囚われた人間
なんだか極端すぎない?と反発
こういう終わりなのかと、最後は脱力
前半、面白く読んでいたので残念です

    

今週の初め、弱っていると書きましたが
水曜日の夜から頭痛がひどく、
パリッとしない日々を過ごしていました
週末は元気に走りたいな

木暮荘物語

2014-10-21 20:00:01 | 本のこと
三浦しをんさんの
『木暮荘物語』



小田急(おだきゅう)線の急行通過駅・世田谷代田(せたがやだいた)
から徒歩5分、築ウン十年、全6室のぼろアパート木暮荘(こぐれそう)。
そこでは老大家木暮(こぐれ)と女子大生の光子(みつこ)、
サラリーマンの神崎(かんざき)に花屋の店員繭(まゆ)の4人が、
平穏な日々を送っていた。だが、一旦愛を求めた時、
それぞれが抱える懊悩(おうのう)が痛烈な悲しみとなって滲(にじ)み出す。
それを和(やわ)らげ癒(いや)すのは、
安普請(やすぶしん)ゆえに繋(つな)がりはじめる隣人たちのぬくもりだった……。


ちょっと変わった人たちなのか
ただただ正直な人たちなのか
思いっきり嫉妬したり怒ったり
覗いたり無視したり
なんというか、奇想天外だけど
実は少し気持ちわかるわ~と小声で言っちゃう
人は愛すべきものだなぁと思う
三浦しをんさんってこういう本も書くんだなぁ
わたしは、とても好きです



今日の朝の北大銀杏並木
ちょうど見頃になりましたよ

弱ってる

2014-10-19 20:18:31 | なんでもない話
この頃、長時間眠れず
11~12時頃寝て、2時頃目が覚めて眠れず
4時頃からまたウトウトと朝まで眠る生活
今朝は平日より少し遅く8時まで寝たのだけど
なんだかスキッとしないんだよね

それでも目が覚めたらすっごくいい天気
洗濯をしたあと、北大に走りに出て
ちょっと昨日の疲れがあったけど7km走って
お昼は、約束があってお出かけ
札幌駅から散歩気分で大通りまで外を歩いて
食事したり買い物したりおしゃべりしたり



道庁前の北3条広場はイチョウの木が陽に当たってキラキラ

帰りは、本屋さんに寄って
札幌駅から歩いて帰って来ました



函館本線の高架横遊歩道も
紅葉がきれいだった

しかし、なんだかさすがに今日は疲れてしまった
この頃、落ち着いて本を読んだりする時間を作っていないしな
今日は、テレビは消して、
パソコンももう開かず、
静かに本を読んで寝ましょうね
と、少し弱っている自分に言い聞かせるのでした

エルフィンロード特訓ラン

2014-10-18 19:15:03 | 走ること
今日はとっても気持ちのいいお天気
11月の神戸マラソンに向けての練習に
た○さんがお付き合いをしてくれました

厚別のたまゆらに荷物を預けて
陽だまりロード、エルフィンロードへ
高速ランナーた○さんだけど
今回はわたしのスピードに合わせてくれて
でも、タラタラせず一定のスピードで、
ペースメーカーになってくれたのです

北広島駅近くになって、
ダンディーな○さんに遭遇
エルフィンロードを走ると、
知り合いの方に会う確率が高いですね
今日はお天気いいし、紅葉が綺麗だし
マラソン日和

真面目に練習なので、
長く休憩したりしないでと思っていたので
写真は2枚だけ



エルフィンロード



陽だまりロード

紅葉真っ盛りの道を
ひたすら走るのも楽しかったなぁ
25km弱と、目標より少なかったけど
ほどよい疲れでお風呂に入ってアイス食べて
気持ちよかった~

神戸に向けて、頑張るぞ

キャットニップ

2014-10-16 21:07:20 | 本のこと
大島弓子さんの
『キャットニップ』



喜びと悲しみ、生と死はいつも隣り合わせ――。
今は亡き〈グーグー〉と〈テンミケ〉、そして〈クロ〉。
左目の視力を失った〈タマ〉、
グーグーのまねをする〈キジタロー〉、
二重人格の〈トラ〉、トイレを失敗しない〈ビー〉……
個性あふれる猫たちと交流する日々をやさしく
(ある時は厳しく)描いた、傑作コミックエッセー。
大島家の猫は、現在、家猫11匹、
周りにいる外猫は5匹。新シリーズ、待望の第1巻!
*〈キャットニップ〉とは猫の好きな草の名前。


いつの間に大島弓子さんは
こんなにたくさんの猫たちと暮らすようになったの
と驚きながら、猫たちとの生活を
楽しく、しかし大変だなぁと感心しつつ
読みました
ちょっと前に読んだ
『それでも猫は出かけていく』
ハルノ宵子さんもそうだけど
好きじゃないと出来ないよ、そこまでというほど
お金も時間もかかるし、気持ちも消耗しそうだけど
それでも猫と一緒にいる生活を自ら選んでいるような
清々しさも感じて、すごいなぁ、すごいなぁ

あまり野良猫を見なくなったというけれど
実は、うちの近くは結構、野良猫が多い
通勤途中に、きっと野良猫に餌をあげているんだろう場所が
2ヶ所くらいあって、可愛い姿を見かけるけど
無惨な姿を見た事もあります。
なかなか責任を持つ勇気がなく
また、マンション暮らし一人暮らしというのもあり
猫は好きだけど、一緒に暮らせないでいるわたし
こういう本を読んで
猫の可愛さを感じているのかな



今朝の北大銀杏並木
まだこれからですね~
お天気も変わりやすく寒くなったりしているので
朝ランでちょくちょくチェックしておかなきゃ

芦原すなお作品2作再読

2014-10-14 20:43:09 | 本のこと
この頃、読みたいと思う気持ちが弱まっていていたので
好きな推理小説を読もうと思って
本棚の中から出して読んでいる2作

芦原すなおさんの
『ミミズクとオリーブ』



讃岐名物の「醤油豆」。焼いたカマスのすり身と味噌を
こね合わせた「さつま」、黒砂糖と醤油で煮付けた豆腐
と揚げの煮物。カラ付きの小海老と拍子木に切った大根
の煮しめ。新ジャガと小ぶりの目板ガレイ(もくらの郷
里ではこれをメダカと呼ぶ)の唐揚げ・・次々と美味し
いものを作るぼくの妻は、なんと名探偵だった! 数々
の難問を料理するそのお手並みを、とくとご賞味あれ。


芦原すなおさんの
『嫁洗い池』



『ミミズクとオリーブ』に引き続き、作家とその妻、そし
て同郷の刑事が繰り広げる掛け合いの妙が、何とも言え
ない直木賞作家による安楽椅子探偵もの第二弾。そし
て、郷土料理を中心に、本集でも読むだけで涎の出そう
な料理や食材の数々が登場する。大根の雪花、イリコ、
塩アンの丸餅、アラメ、ヒャッカ、豆腐の兄弟煮、関東
炊き・・。美食と推理の華麗な競演をお楽しみあれ!


このシリーズ、初めて読んだのは10年位前かな
ぐうだら作家と、賢く料理上手でやさしい探偵奥様の
やりとりがなんだかすごくホッとして
事件は殺人事件とか重いものもあるのだけど
何故か、ほのぼのとしてしまうのが不思議
この賢い奥様に、上手に踊らされている旦那さんも
子どものようで、素直で、いいなぁと思う
夫婦の庭に遊びにくるミミズクがまたほのぼの
大好きな推理小説、続けて読んだおかげで
また、読書欲が少し復活してきた~

秋の三連休

2014-10-13 19:58:55 | なんでもない話
昨日の疲れがちょっと残っていたけど
明日は雨予報、ゆっくり少し走っておこうと
いつものように北大方面に行って来ました



北大の中はだいぶ葉が落ちて
晩秋の雰囲気たっぷり



秋の大野池も素敵だなぁ



白樺の幹と葉っぱの赤のコントラスト
好きだなぁ



銀杏並木がきれいに黄色くなるのは
もう少しだね



蔦が絡まっているようでかわいい



北18条駅方面に向かう道



牛さんもいるジョグコース

と、こんなに写真撮りながら走るのは久し振り
朝だと時間がないので、
あまり止まっていられないしね
休日だからこそのゆっくりまったりラン
でも、きれいな風景で元気をもらって
帰りはちょっとスピードアップ出来たのですよん



ヨーカドーで少し安くなっていた
大好きなコートデュローヌを飲みながら
明日の仕事の事は考えずに
本を読んだり、パソコンみたり、
幸せな夜の三連休最終日

栗山 紅葉ラン

2014-10-12 21:21:08 | 走ること
今日は予定通り、栗山まで行って
ラン友Tさんと二人で走って来ました

札幌から栗山までは、高速バスで行くと1本で行けるのだけど
始発が9時で栗山着が10:20とちょっと遅いので
今回はJRで北広島まで行ってバスで長沼に行き
Tさんに車で迎えに来てもらいました
9時半過ぎに栗山温泉に車をとめて
ふたりでゆっくりおしゃべりランの始まり~

Tさんはずっと栗山に住んでいる方なので
コースは全てお任せで、わたしはどこを走っているのか
ぜ~んぜん分からない状態

最初は平坦な道を走って、まわりは田んぼで
遠くに山並が見えるのどかな道をひたすら走りました



小林酒造の当たりにくると
古い建物と、紅葉がきれいで
写真を撮るためにちょっと休憩が多くなっちゃったな





栗山公園の方に行くと
こんもりとした山が
マーブルチョコのように紅葉していて可愛い



そして山の中に入って

アップダウンも少しゼーゼーしながら
おしゃべりラン
下りの景色が何とも言えずきれいで
ちょっと美瑛の丘のようなところもあって
感動してしまった



もう少し走ろうかとも話をしたのだけど
ちょうどスタート地点の栗山温泉についてしまったので
16kmちょっとで終了



栗山の町をくるっとまわっていたようでした

温泉に入って、栗山でお好み焼きを食べて
長沼の、前から行きたかったインカルシ
お店は混んでいて、
お茶も飲まずに帰って来てしまったけど
とても感じのいいお店でした





入り口にはかぼちゃが

長沼をドライブして、
他のお店も見て回ろうとしたけど
休日だけあって、どこも混んでいた~

Tさんにバス停でおろしてもらい
バス・JRを乗り継いで2時間くらいでうちについて
洗濯してソファーに座ったら
いつの間にかちょっと寝ておった
楽しい、充実の感謝の1日でした

のんびり

2014-10-11 20:50:06 | なんでもない話
今週は、仕事中は目が回るようなというか
色々と振り回される感じだったので
ちょっとヘトヘトになってしまった
木曜日の夜、大通公園を横切ったら



お久しぶりのテレビ父さん
寒くなると、夜の空気がしんっとして
景色もきれいに感じるから不思議
ちょっと歩くと、十六夜の月と色が変わった父さん



少し元気が出た

昨日は1日講習会
みっちり朝から6時近くまで
帰り道はもうすっかり真っ暗



北海道警察本部の横の樹もすっかり秋色

今日は、うちのことを色々とやって
走りに出ようかと思ったけど、
連日の寝不足が原因なのか頭痛もするので中止
ソファーの位置を変えてちょっと模様替え
そして、録りためていたドラマ
月に行く舟軍師官兵衛を見て
Number Do 死ぬまでに走りたい100の大会をめくって
村上春樹 編・訳の
『セロニアス・モンクのいた風景』を読んで



頑固で優しく、偏屈だけど正しい
――モンクの音楽は、いつも大きな謎だった。

演奏も振る舞いも「独特(ユニーク)」そのもの。
しかし、じっくり耳を傾ければ
その音楽は聴く者の心を強く励まし、
深く静かに説得してくれる
高名な批評家、若き日を知るミュージシャン、
仕事を共にしたプロデューサーなどが綴った文章に加え、
村上春樹自身のエッセイと「私的レコード案内」で
その魅力の真髄に迫るアンソロジー。


この本は枕元に置いて
1章ずつゆっくりと読んでいきます
それでも春樹さんのエッセイと
ロレイン・ゴードンさんの文章を一気読みしちゃって
ああ、もったいないと思ってしまった
そして、表紙の絵と装幀は和田誠さんで
裏の絵や、中の装画が安西水丸さんというのが嬉しい

そんなこんなの中、買物に行ったり
カレーを作ったりしていたら、なんとなく頭痛は治った
自分のしたいことだけをして
ゆっくりしていたからだね

明日は栗山のラン友さんのところへ
お天気も良さそうなので、紅葉ランが出来そう