香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

アリスとアルフィー

2016-01-31 20:41:53 | 本のこと
北村薫さんの
『野球の国のアリス』



春風に誘われたような気まぐれから、
アリスは新聞記者の宇佐木さんのあとを追い、
時計屋の鏡の中に入ってしまった。
その日は夏休みの「全国中学野球大会最終戦」の前日。
少年野球のエースだった彼女は、
負け進んだチーム同士が戦う奇妙な大会で
急遽投げることになる。
美しい季節に刻まれた大切な記憶の物語。


ファンタジーな感じ?
小学生が中学生になって
男子と女子の違いが大きくなる時の
違和感や寂しさを思い出すような
優しいお話でした

レイチェル・ウェルズの
『通い猫アルフィーの奇跡』



飼い主の老婦人を亡くし、
一人ぼっちになった猫アルフィー。
帰る場所もなく空腹で彷徨い続けたすえ、
とある住宅地にたどり着いた。
アルフィーは、そこで”通い猫”として生きようと決める。
だが訪ねた先の住民は揃いも揃って問題だらけ。
世をすねた無職の男に育児疲れの主婦。
デートDV被害者===。
そんな彼らに、いつしか1匹の小さな猫が奇跡を起こす!?
全英絶賛、ハートフル猫物語。


一緒に暮らす猫や犬、他の動物が言葉を理解してくれたら
たくさんのことを考えて接していてくれたら
そんな風に考えながら、頑張るアフフィーを応援しながら
読み始めて、止められずに読み進めました
最後の事件は、この頃日本のニュースでよく見る
子供をしつけと称して殺してしまう事件をどうしても思い出してしまい、
この小説のように、勇気や決心が持てなかった親を思い
ちょっと辛い気持ちになったが正直な気持ち
それでも、元気をもらえる優しい小説でした

 

1月も今日で終わり、
仕事面でいうと忙しい毎日でしたが
たった一人の部下ですが、一生懸命ついてきてくれて
お互いにちょっとほっとする状況に金曜日の夜はなったので
琴似のお好み焼きやさん、桃太郎でお疲れさん会
ここのお好み焼き、広島風も大阪風も、とっても美味しい
写真は、イカ焼きと広島風お好み焼き
大阪焼きと、旬の生牡蠣もいただいて、飲んで食べて
親子ほど年の離れた部下ですが、楽しい時間を過ごしました



木、金、土と寒かった札幌
バルコニーに出たら、氷でできたニョロニョロが
寒いと、出窓の下に出現するんですよね
来月は雪祭り、寒さもまだまだ続きますね



今日、札幌駅方面に行ったついでに、大丸ほっぺタウンで
室蘭の納豆と味付うずら卵を購入
この前、テレビで室蘭の納豆を特集していたので
見つけた時は、やったー
うずら卵は、この頃嵌っているMEC食ダイエットの本に載っていた
鳥ひき肉とうずら卵を入れた油揚げに使用
お弁当に入れて食べているので、まだ試食していないけど
美味しい違いない 我が生まれ故郷の味

東京百景

2016-01-24 19:14:35 | 本のこと
又吉直樹さんの
『東京百景』



ピース・又吉直樹 すべての東京の屍に捧ぐ 稀代の書生芸人が、
上京してからの何者でもない日々、
そして芸人として舞台にテレビに活躍する日々を
東京の風景と共に綴る自伝的エッセイ。
すれ違う怪しい人物たち、なんでもない美しい風景、
行き場のない気持ち ――
いま最も期待される書き手による比類なき文章100編。


facebookでお友達に勧められて読みました
とても引き込まれ、又吉ワールドの中に浸りました
一編一編の文章構成はバラバラだけど、
又吉氏の過剰な自意識や考え方に、
ぷぷっと笑ったり、胸が痛んだり
最後にオチがある編が多く、そのオチも楽しく
少し懐かしくて、ちょっと破天荒で
小説「火花」よりも好きだな

スガシカオさんのニューアルバム
『THE LAST』



ひっさしぶり~のアルバム
毎日、毎日、繰り返し聴いています
スガシカオspecial website



そして、ライナーノーツが村上春樹さんだったのですよ
春樹さんは、元々スガシカオの音楽が好きとエッセイにも書いていたので
そうそう、あ、そっかなんてうなずきながら堪能
素敵なアルバムですよ

昨日、今日と札幌は晴れていいお天気
西日本の天気のニュースを見て、申し訳ない感じ
雪の準備のないところで、雪が積もったら、ホント大変です
明日もまだ雪が降るようですが、なんとか天気予報が外れて
ちょっとした雪になるといいな

今日は、琴奨菊の優勝と、初々しい優勝インタビューに
なんだか涙が出て仕方がなかったな



北大のポプラ並木の前
大阪から来た観光客の方たちに写真を撮るよう頼まれて
「お天気良くて、良かったですね~」なんて話しながら撮ったら
「あの、そのシューズは雪道用のランニングシューズなんですか?」
と、こんな雪の中も走るんだとちょっと驚かれたみたい



北大農場の中に一本道が出来ていたので通ったら
札幌の中心部に近い場所とは思えない風景



ヤッホーと叫びた気持ち
春から秋にかけては、牛さんがのんびりお散歩していたりする場所です

追想五断章

2016-01-17 21:09:12 | 本のこと
米澤穂信さんの
『追想五断章』



大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光は、
ある女性から、死んだ父親が書いた五つの
「結末のない物語(リドルストーリー)」を探して欲しい、
という依頼を受ける。調査を進めるうちに、
個人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の
容疑者だったことがわかり---。
五つの物語に秘められた真実とは?
青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、
米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人のミステリ。


現在の菅生芳光の物語の中に
昔の父親の小説が現れてきて
なんなんだろうと、ずっと掴みかねて
結局、最後までスッキリわかるということはなく
この小説はいったいなんだったんだろうと
不思議な気持ち

山下和美さんのコミック
『ランド』2



どうなっていくんだろうと、ワクワク
HPがあります → こちら
山下和美さんのコミックは読み応えあります
小説を読むように時間をかけて読みました



昨日、大五ビル3階のkita:kara Galleryでやっている
ひびのこづえ[冬の出会い]展覧会に行ってきて
可愛らしいバックや小物をみてきて
6階のkanata artshopで小物を見ていたら
可愛らしいブローチやネックレス、ピアスに出会ってしまった
ボリビアの女性が作ったアルパカの手編みネックレス
本物のお花を樹脂で加工したネックレスも欲しかったけど
もうちょっと通って、好きな色と形のものに出会いたい
楽しい時間だった

旅の果てと旅の空

2016-01-11 22:02:19 | 本のこと
柴田よしきさんの
『夢より短い旅の果て』



四十九院香澄は、大学入学と同時に
「鉄道旅同好会」の扉を叩いた。
根っからの鉄道好きが集うこの会に入部して、
3年前に起きたある事件の真相を探りたいという
切実な動機があったのだ。
こどもの国線、氷見線、飯田線===
列車に揺られ、旅先で出会った人々と話し、
土地の名物を味わううち、ゆっくりと変わりはじめる。
読めば旅に出たくなる、叙情豊かな鉄道ミステリ第一弾。


鉄道には全然、詳しくないわたしですが
何故か手に取ってしまったこの本。
読み始めは、ミステリーなの?という感じで
なんとなくテンポをつかめずに読んでいたのですが
途中から、鉄道と旅と人の心の機微とに
心をぐっと掴まれました

そして第二弾
『愛より優しい旅の空』



鉄道の旅を愛し、突然姿を消した叔父。
そのゆくえを探し、一心に列車に乗り続ける香澄だが、
いつしか各駅停車旅の醍醐味を味わっていた。
京急の歌う電車に秘めた技術者の願い、
小海線の大カーブをめぐる考察…
やがて、新たな情報に導かれ、
今なお震災の爪痕が残る東北へ向かうことになるのだが===
線路がつなぐ人々の想いが心揺さぶる、
鉄道みすてり第二弾。


第一弾より、ぐっと厚くなった文庫本
登場人物が近くに感じ、先が気になり
震災の話し、叔父の行く末に胸を痛めながら
あっという間に読み終わりました
確かに、旅に出たくなります
自分を大切にしなくちゃなと思う本



連休3日は、天気が荒れる予報だったのに
そんなに雪も降らなかった…けど、寒かった
なんだかんだとやっておりましたが
今日は1日、ゆっくりと過ごして、外も走ってきました
青空だったけど、いやいやもう、寒かった

琥珀のまたたき

2016-01-04 20:56:23 | 本のこと
2016年もあけてもう4日目
今年もよろしくお願いいたします

今年、最初に読み終わったのは
小川洋子さんの
『琥珀のまたたき』




「壁の外には出られません」
もっとも大事な禁止事項を、
ママは言い渡した…。

魔犬の呪いで妹を失った三きょうだいは、
ママと一緒にパパが残してくれた別荘に移り住む。
そこで彼らはオパール、琥珀、瑪瑙という
新しい名前を手に入れる。閉ざされた家の中、
三人だけで独自に編み出した遊びに興じるなか、
琥珀の左目にある異変が生じる。
それはやがて、亡き妹と家族を
不思議なかたちで結びつけ始めるのだが……。


ずっと読みたいと思っていた本
お正月休みにゆっくり読もうと思っていた
不思議な視野を持つ琥珀の不思議な絵の世界
現在と過去が交差して、静かに奏でる物語は
人間の強さ、儚さ、優しさ、傲慢さに満ち溢れる
この本の中にしかない世界を旅した気持ち



お正月はいつも通り実家で過ごし
元旦にはサイクリングロードを走ってきました
雪がはらはらと降っていたので、
例年よりランナーさんとの遭遇率が低かったような気が…
2日も例年通り母と初売りへ
母の欲しいものを、スピーディに買い物
わたしは、瓶の蓋をあける道具380縁だけ購入



3日は、ひとり初詣Jog
琴似神社は結構な人で、並びました
いつもより暖かく、歩道の雪が溶けて
凍っていたので、ちょっと危なかった
そして、今日はゆっくりとウインドウショッピング



スノーライドがとても安くなっていたのだけど
どうにも好きになれない色だったので
初めてのスノーラハーを購入
明日は、これを履いて走りたいという気持ちがムクムク
やっぱりシューズの色は大事

明日までの連休、あっという間
1年ももしかして、あっという間
1日1日、大切に、生活していきましょ