香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

また、桜の国で

2017-01-30 20:47:29 | 本のこと
須賀しのぶさんの
『また、桜の国で』



一九三八年十月一日、外務書記生の棚倉慎は
ワルシャワの在ポーランド日本大使館に着任した。
ロシア人の父を持つ彼には、シベリアで保護され来日した
ポーランド人孤児の一人、カミルとの思い出があった。
先の大戦から僅か二十年、世界が平和を渇望する中、
ヒトラー率いるナチス・ドイツは周辺国への野心を露わにし始め、
緊張が高まっていた。 慎は祖国に帰った孤児たちが作った
極東青年会と協力し、戦争回避に向け奔走、
やがてアメリカ人記者レイと知り合う。
だが、遂にドイツがポーランドに侵攻、戦争が勃発すると、
慎は〝一人の人間として〟生きる決意を固めてゆくが……


直木賞候補にもなった作品で
評判や書評を読んでいるうちに、読みたくなった。
ヒトラーの時代、その前から
ドイツとソ連に挟まれたポーランドという国が
どんな目にあっていたのか、全然知らなかった
知らないことは、無知は罪だと思ってしまった
人と人の繋がりは、民族も環境も関係なく縁で繋がっているのか
人間として、考えたなくない考え方をしてしまう環境の中
葛藤し、戦い、前を向き、別れて、信じた人たちの物語
後半は一気に読んでしまったが、まだ心の中で終わっていない

作品のHP → また、桜の国で



土曜日はエフランこうめさん主催のうどんランで
ながぬま温泉まで車で行って、7人集まってうどん屋に向かって走り始めた
途中で、2人合流し、開店の11時より前に到着 10.3km
北広島駅に集まった6人と合流してほくほく庵店内へ



だいたいにして車じゃないと不便な場所にあって
駐車場に1台も車がないのに、店内に入ったら
妙に汗をかいて元気な15人が席を占領している姿に
後から来たお客さんは、きっと不思議に思ったことでしょう



わかめうどんに梅をトッピング、美味しかった
美味しいうどん屋さん、2月いっぱいはお休みだそうな

帰りも走るのか〜と、ちょっとうんざりしたけど
おしゃべりしながら走ると、楽しくなんとか走りきれるものだ



前半は雪が降っていた長沼も、後半は青空が見えて気持ちいい
うどんも温泉も堪能

サロメ

2017-01-22 19:34:59 | 本のこと
原田マハさんの新刊
『サロメ』



現代のロンドン。日本からビクトリア・アルバート美術館に
派遣されている客員学芸員の甲斐祐也は、
ロンドン大学のジェーン・マクノイアから、
未発表版「サロメ」についての相談を受ける。
このオスカー・ワイルドの戯曲は、
そのセンセーショナルな内容もさることながら、
ある一人の画家を世に送り出したことでも有名だ。
彼の名は、オーブリー・ビアズリー。
保険会社の職員だったオーブリー・ビアズリーは、
1890年、18歳のときに本格的に絵を描き始め、
オスカー・ワイルドに見出されて
「サロメ」の挿絵で一躍有名になった後、肺結核のため25歳で早逝した。
当初はフランス語で出版された「サロメ」の、
英語訳出版の裏には、彼の姉で女優のメイベル、
男色家としても知られたワイルドとその恋人のアルフレッド・ダグラスの、
四つどもえの愛憎関係があった……。
退廃とデカダンスに彩られた、時代の寵児と夭折の天才画家、
美術史の驚くべき謎に迫る傑作長篇。

刺激的で、ドキドキし、焦り、不安で、物語の中で溺れるような
そんな感じでずっと読んでいた
ネットで見たオーブリー・ピアズリーの絵は不思議で
その不思議さがこの小説を支配しているような気持ち
すごい時間を過ごしたけれど、疲れた

本を読んでいる時に、あまりにも頭の中がいっぱいになり
ひと休みして見たテレビ番組がNHK Eテレの
SWITCH 行定勲✖️宮本輝
余白の大切さ、描かないことの大切さ
見えないものを表現することを語るお二人が
親子のようで、優しく包み込まれるような会話にホッとした
『サロメ』に支配されていた体が一気に自由になった
再放送が26日深夜にあるようなので、見逃した方は是非

原田康子さんの
『父の石楠花』



札幌在住で、2009年に亡くなられた原田康子さんのエッセイ
釧路での子供、青春時代のこと、結婚してから移った札幌での生活
小説の仲間のこと、他の方の小説の戦評など、盛りだくさんの本
白石区民センターの図書館で偶然見つけた本
もう、本屋さんに置いてあるとは思えないので、偶然に感謝
原田康子さんの『満月』と『聖母の鏡』はとても好きな小説
なのに、デビュー作で一番の話題作『挽歌』を読んでいないことに気づいた
読みたいなと改めて思う

昨日はいいお天気の札幌、ランニング日和
でも、朝から鼻水が出て、ちょっとハウスダストか?とも思ったけど
大事をとって、ランニングは中止してドライブに
お友達のブログを見て、一度行きたかった江別のEBRI(エブリ)



ナビが高速に乗るように指示してくるのを無視して
北24条通りから雁来の方を通って、うちから40分ちょっと
こまこまと楽しいお店があり、ゆっくり見て回ってきた
イタリア料理店は、並んでいる人がいたので
パンと野菜などを買って帰ってきた

帰りは、ギャラドスにするために、もう少しコイキングが必要で
いま、コイキングの巣となっている前田森林公園へ



歩くスキーを貸し出ししているので、たくさんの人がスキーをしていた
散歩道をゆっくりと1周。凍えた
歩くスキー、結構へたっぴな人も多かったから
今度、わたしもやってみたいなぁと思う
貸し出し料金200円と割安だし、気持ち良さそう
実は、高校生の時に滑った以来なんだけど、、、
あ、無事ギャラドスに進化できた。
諦めていたメタモンもついでにGet

今日は午前中、北1条通りの坂道を走り、ぐるっと農試公園の方まで
相変わらずののんびりJog
木曜日に、札幌ドームナイトランで、エフランのnaviさんと一緒に9周
ひとりで2周走ったのだけど、やっぱり半袖夏靴で走れるっていいなぁ
おしゃべりしながら走ると、あっという間だったし、楽しかった
ひとり走りの今日は、めげないように、前半上り坂後半下り坂にしたんだけど
予報で雪降りだったけど、雪も降らず、寒いけど走っているから暖かく
気持ちよく走れて、良かった
こんな風に、気持ちよく走れることが続きますように

i アイ

2017-01-15 18:54:44 | 本のこと
西加奈子さんの
『 i 』 アイ



「この世界にアイは存在しません」
入学式の翌日、数学教師は言った。
一人だけ、え、と声を出した。
ワールド曽田アイ。
その言葉は、アイに衝撃を与え、
彼女の胸に居座り続けることになる。
ある「奇跡」が起こるまでは---。


ポプラ社で『 i 』の公式HPが こちら

帯が又吉直樹さん、中村文則さんで
HPでは、芥川賞作家の村田沙耶香さんが絶賛
読んでいて、アイの実直な考え方や性格に好感を持つんだけど
読み進めるにつれて、そこまで思い込むのか、、、、
考えても良いんんだ、許されるんだっていうことなんだけど
わたしは、そこまで生きにくくしなくてもなって感じてしまう
人はそれぞれなんだなって思うが、息苦しい感じがしてしまう
また、違う気持ち、環境の時に読んだら感想は変わるのかな
少し不完全燃焼で読み終わってしまったというのが正直な気持ち

    

先週は、春に着工した物件の検査が続いたので
旭川に1泊。仕事では泊まりは最後になるかな。
旭川って、日帰りできる便利なところなので
なかなか泊まることもないので、数回だったけど楽しかった

一日目の夜は、仕事関係の方々と食事会で味市場 華酔家

 

コースで色々と出てきたのだけど
お刺身も、焼き物も、天ぷらも美味しかった
名古屋から来ている方は、初めてたちの天ぷらを食べて感激
お刺身もおいしいおいしいと、パクパク食べていた
わたしも、たち天は今シーズン初だったので嬉しかった
楽しいおいしい夜を過ごすことができたよ

ホテルはWBFグランデ旭川
お風呂が良かったなぁ
広くて、シーズンオフというのもあるのだろうけど空いていて
そして、500円プラスして岩盤浴に入ったのだけど
これはもう大満足
4種類の岩盤浴があって、全部入ってみたけど
オーソドックスなやつが一番気持ちよく汗が出て良かった



朝ごはんのバイキングも美味しかったし
また旭川に泊まることがあったらここに来たいな
旭川のマラソン大会に出ることがあったら
お風呂、ちょっと高いけど、ここも良いかも

昨日は、ランニングクラブちばりよさん主催の講演会に行くことになっていて
午前中は、練習会があるので出ませんか、とエスマラソン部の部長に誘われて
あまり深く考えずに、参加したのだけど
ちばりよってすごく速い人たちばかりなんだよね。。。
8時から走っている人たちと9時に合流して、
白石サイクリングロードを15〜22km走るんだけど
最後尾からスタートして、案の定、すぐにひとり旅
寒いけど、お天気が良くって、マイペースに5.5km



ここいらで折り返してゆっくりまったり歩くようなスピード



景色が綺麗で気持ちよく11kmくらい走って終了
お風呂近くで、20km以上走った部長と合流
午後からは、アスリートフードマイスター吉川雅子さんの体にいい食事のことや
アミノアップ科学の社長さんから、オリゴノールのお話などを聞いて
1000円という格安の参加費なのに、たくさんのお土産を頂いて来た
お話は、すごくためになり、楽しかったんだけど
想像以上に午前中のJog(ランニングとは言えないおそさなの)が疲れたようで
うちに帰って、すっかり疲れ果ててしまった

今日は本当はエスマラソン部の練習会だったのだけど
ちょっとした用事にカッコつけて欠席
用事を済ませた後は、久しぶりにサッポロ珈琲館本店でブランチ



前日、講演会が行われた白石区民センターの図書館で借りた本を読書
静かな落ち着く時間を過ごすことができた
ちょっとお手洗いに行った時に、奥でギャラリーが開かれていて
帰りに寄ってみたら、牛乳パック再生紙で作った籠や、アクセサリー
籠バックがとても可愛くて、欲しかったのだけど、
実際は持たないなと思い、マガジンラックを購入



おまけに、小物入れをつけてくれた
中に入っているのは、トカゲちゃんのブローチ
これは一目惚れ 可愛い〜わぁ

帰って来て、荷物を片付けたり、パタパタしていたら



バルコニーにヒヨドリが遊びに来たよ
実は、ヒヨドリってわからなくって、ツイートしたら
お友達が教えてくれたのだ
スズメの2倍以上の大きさかな。可愛いね

三鬼

2017-01-08 21:06:07 | 本のこと
宮部みゆきさんの
『三鬼』三島屋変調百物語 四之続



江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、神田の三島屋は
”お嬢さん”のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての
変わり百物語も評判だ。訪れる客は、
村でただ一人お化けを見たという百姓の娘に、
夏場はそっくり休業する絶品の弁当屋、
山陰の小藩の元江戸家老、
心の時を十四歳で止めた老婆。
亡者、憑き神、家の守り神、と
あの世やあやかしのものを通して、せつない話、
こわい話、悲しい話を語り出す。
「もう、胸を塞ぐものはない」それぞれの身の処し方に感じ入る。
聞き手のおちかの身にもやがて、心ゆれる出来事が…。


三島屋シリーズ第4弾
特集HPは → こちら

宮部さんの江戸ものは、いや現代物もかな
どこか切なく真摯で、特に三島屋シリーズは大好き
おちかが、少しづつ再生していき美しくなっていって
今回、また大人になり、切ないけど夢も希望もある姿が力強い
周りの人たちも、去る者もいれば来るものもいて
いつまでも続いて欲しいシリーズ

こうの史代さんの
『さんさん録』

 

妻に先立たれた男、参平に遺された一冊の分厚いノート。
それは、妻・おつうが記した生活レシピ満載の『奥田家の記録』だった。
主夫として第二の人生をスタートさせた、さんさんの未来は、ほろ苦くも面白い! 
『夕凪の街 桜の国』で大ブレークの著者が放つ、ほのぼのコミカルストーリー! 

映画『この世界の片隅で』を見た後、コミックを再読して
こうの史代さんの世界観が好きで好きで、
ふとしたきっかけで、このコミックを知って即買い
ほのぼのさ満載で、毎日の生活を丁寧に送りたくなる
肩肘張らず、のんびりと、人に優しく生きていきたいと思う
まだ続きがあるのかなぁ

    

気がついたら年が明けて1週間
今年もよろしくお願いします

年明けから、実家のテレビが壊れて初売りに行き
なんだかバタバタと正月休みを過ごして仕事へ
年末から覚悟はしていたけど、バッタバタの2日間で
土曜日は午後から体が悲鳴をあげてしまって
ゆっくりと寝たり本を読んだり、、、
今日はいいお天気だったので、少し走ったのだけど
すっかり体が重くて、さっさと切り上げてちょっと仕事
午後から、ふらふらとウインドウショッピングのつもりが
バーゲンセールでついついお買い物



帰り道、北海道立図書館を安藤忠雄さんがリノベーションした北菓楼へ



やっと来たという感じ



おかきを買って、2階のカフェでゆっくりしたかったけど
待ち時間ありだったのでそそくさと帰って来た
待ってまでカフェに入りたくないしな
いつか、ゆっくり入れたらいいなぁ