香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

BLACK or WHITE

2015-03-30 23:45:27 | 本のこと
浅田次郎さんの
『ブラックオアホワイト』



夢を見なければ人生の三分の一は空白だ。
それは罪だと思わないか。

「近ごろ、よく眠れるかい」
久しぶりに再会した都築君はそう言って語り始めた。
三代続くエリート商社マンだった彼の輝かしい人生を
暗転させた美しい悪夢の数々、
そしてその果てに見たこの国の本性を――。
バブル全盛期、経済の最前線に立った一人の男の
「夢」を通して近代日本の実像を描き出す、
野心に満ちた長篇現代小説。


浅田次郎さんの小説は、ほぼ大好きなんだけど
う~ん、これは…
読み終わるのにすごく時間がかかってしまった
浅田さんらしいノスタルジックな世界観も
最後まで入り込めずにいたのです
白い枕と黒い枕が見せる夢に翻弄された人生
日本の商社の歴史や裏側が、
なんだかとてもわかりにくく書かれていたような気が…
めずらしく、読後感がすっきりしない感じです



今日、健康診断に行った帰りに通った道
蕾がたくさんついている樹を見るとウキウキしちゃう
お花屋さんでは桜が咲いている枝が売られてました
今年の春は早いね

今日からほぼ日のHPで掲載されている
糸井重里さんと又吉直樹さんの対談
「好きやから」で、やってます
面白いです
又吉さんの小説「火花」のこと

北の文人・立ち話

2015-03-29 17:46:02 | なんでもない話
今日は、高山美香さんの
北の文人・立ち話
高山美香イラスト原画とエッセイ展を見てきました
平成23年から3年間96回にわたって
朝日新聞に連載していた時の原画や創作メモなどを
全道各地の文学館・図書館所蔵の図書や資料と
合わせて展示していました。



朝の小樽行きのJRは結構な人
日本語じゃない言葉もチラホラと聞こえてくる



小樽駅につくと、大勢の方々が
まっすぐ小樽運河の方に向かって歩いていくけど
わたしはちょっと右に曲がって文学館へ



小樽らしいお店の前を通って
暖かいなぁ、気持ちいいなぁとテクテク散歩



旧手宮線跡の横が小樽文学館
そんなに人もいなくて、
じっくりゆっくり見てきました
写真もOKだったのはうれしかった



新聞に連載していたものの他にも
今回の展示会に合わせて描き下ろした作品も



全道各地で関連している作家さんたちが
こんなにたくさんいらっしゃるんだね



作家さんのイラスト版画とちまちま人形



伊藤整と小林多喜二のちまちま人形

静かにゆっくりとした時間を過ごして
小樽運河の方をぐるっとまわって
散歩してまた小樽駅に向かう



帰りは何処かからか走って帰ろうと思っていて
お天気もいいし、気持ちいいから銭函で途中下車



ウインドブレーカーを着ていたら暑くて
脱いでリュックに入れて、快調に走っていたんだけど
途中から5号線に入って走っていたら
車が多くて、なんだか空気が悪くて
どんどん気持ちが萎えてきちゃった



札幌に入って、空を見上げると
気持ちのいい青空なのになぁ
もう少し走り続けたら、気分変わるかなと
思いながら走ってたのだけど
結局、手稲駅からJRに乗って帰ってきてしまった



道の脇にはふきのとうがたくさん咲いていた
毎年、ふきのとうを見ると春なんだなと思うよ



ターミナル起終点駅

2015-03-27 22:53:56 | 本のこと
桜木紫乃さんの
ターミナル起終点駅』



 鷲田完治が道東の釧路で法律事務所を開いてから
30年が経った。国選の弁護だけを引き受ける鷲田
にとって、釧路地方裁判所刑事法廷、椎名敦子30歳の
覚せい剤使用事件は、9月に入って最初の仕事だった
(表題作「起終点駅」)。
 久保田千鶴子は札幌駅からバスで5時間揺られ、
故郷の手塩に辿り着いた。弟の正次はかつてこの町で
強盗殺人を犯し、交流二日目に自殺した。正次の死後、
町を出ていくよう千鶴子を説得したのは、母の友人である
星野たみ子だった(「潮風の家」)。
 北海道各地を舞台に、現代人の孤独とその先にある光を
書いた短編集を、映画かと同時に文庫化!


桜木さんの小説を読むたびに
貧しさとかやるせなさを感じて、
暗い気持ちになってしまうこともあるんだけど
それでも、引き込まれる文章は力強くて
最後まで読むと、希望ややさしさを感じる
音楽だと、なんとなくブルースを聞いている感じ
北海道が舞台というのもあり、
親しみやすく、読みやすいというのもあり
桜木さんの小説は、わたしにとってハズレなし

この本も、ちょっと前に読み終わっていたのだけど
なんだか、バタバタとした毎日で
週末を控えてやっとアップする気持ちになれた感じ
昨日は、もうヘトヘトで家に帰ってきて
なんと、10時に寝てしまった
ぐっすりと寝たので、今朝は早起きして朝ラン
もう、冬靴じゃないし、そんなに厚着じゃないので
わたしなりのインターバル走8km
すごく気持ち良く走り終えたよ~
仕事では、珍しくDiskワークが少なくて
現場を歩き回ったり、役所へ行ったりで
今日の歩数計は29,000歩近くになっていました
今日もグッスリと眠れそう

火花とマズルカ

2015-03-22 19:18:23 | 本のこと
又吉直樹さんの
『火花』



笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説

売れない芸人徳永は、師として仰ぐべき先輩神谷に出会った。
そのお笑い哲学に心酔しつつ別の道を歩む徳永。二人の運命は。


読み終わってすぐの感想は
ちょっと悲しい青春小説なんやなぁと…
もどかしくて、切なくて、悲しかった
多分、作者が又吉氏じゃなかったら
ただただ地味な小説として受け止められるのでは
そんな風に思ってしまったのは、少し嫌味かな
でもね、次にどんな本を書くのかなって
とても気になる本ではあったな

芦原すなおさんの
『雪のマズルカ』



直木賞作家・芦原すなおがおくる、華麗で力強い女探偵・
笹野里子を描いたハードボイルド作品。
夫の死後、彼女に残されたのは
未払いの家賃とリボルバーと調査資料、
そして苦い思い出だけ。
跡を継いで探偵となった彼女の下に訪れるのは、
一筋縄ではいかない依頼人たち。
果たして事件と謎にどう立ち向かっていくのか――。


少し前に読み終わっていたんだけど…
芦原すなおさんのミステリー小説はほんの少ししか読んでいない
そして、読んだ本が結構ほのぼの系のミステリー → こちら
なので、女性探偵のハードボイルドぶりに度肝を抜かれました
クールなんだよね、とっても
楽しみなシリーズです

    

昨日から左ひざの後ろが痛かったので
今日は、散歩をする日にしようと決めていたのです
久しぶりに、三岸好太郎美術館に行きました
31歳で夭折した天才画家の変容に
今回、改めて衝撃を受けてゆっくりと絵を見て回りました



初期の頃の「上海風景」では
遥か昔の小説からしか知らない中国の
佇まい、匂い、煙、音が感じられて身震いがしました



晩年の「飛ぶ蝶」は、美しく切なく
しばらくずっと動くことができなかった



近代美術館常設展示も見られるチケットを購入
北海道の画家、小谷博貞さんの特集
そして、シャガールの「パリの空に花」ほか、
数点の作品を見られたのは良かったな



ちょうどお昼になったので、
円山の徳光珈琲DONQのパンをいただき



お代わり珈琲を頂きながら読書タイム

帰りがけ、東光ストアで少し買い物をしたら
帰りに可愛い子に出会いました



帰りも大股でサクサク歩いて帰りました
走るようになってから、歩数計で歩数を図ることは
あまりやらなくなったけど、今日は久しぶりに測ってみたら
1万5千歩ほど、昔なら疲れていたかも



でもでも、歩くだけではそんなに疲れなくなりました
足腰、まだまだいけますね

ヴァン・ショーをあなたに

2015-03-21 20:56:13 | 本のこと
横浜にいるときに読み終わったのです
近藤史恵さんの
『ヴァン・ショーをあなたに』



下町のフレンチレストラン、ビストロ・バ・マル。
フランスの田舎で修行した変人シェフの三舟さんは、
実は客たちの持ち込む不可解な謎をあざやかに解く名探偵。
田上家のスキレットはなざすぐ錆びる?
ブイヤベース・ファンの女性客の正体は?
ミリアムおばあちゃんが夢のように美味しい
ヴァン・ショーを作らなくなったわけは?
シェフの修行時代も知ることができる魅惑の一冊


近藤史恵さんのシリーズ本
以前読んだ、『タルト・タタンの夢』
すっかりビストロ・バ・マルのファンになって
今回も読み終わって、食べに行きたくなったな
淡々としていて、まっすぐで、爽やかなミステリーなんですよね
旅行のお供にもいい短編ミステリー



木曜日の朝に、7kmほど走ったときも
太ももの後ろが痛くて、ゆっくりだったのだけど
今日、目が覚めたら「走りなさい」と言われているようないい天気
ゆっくりでもいいやと思って、外に走りに出ました
札幌の街の道路はもうほとんど雪は残っていなくて
走りやすい状態だったのだけど
円山公園の大好きな登山口・動物園方面に行ったら突然の雪道
それでも、日差しはすっかり春のようでうれしい
まだ足、少し痛いけど、動かさないと治らないようにも思うので
ゆっくり走る生活をしばらく続けようかな



お友だちからいただいたティースプーン
とぼけた表情がかわいいのさ

ちょこっと横浜

2015-03-18 20:28:54 | 旅に出たい
マラソンを走り終わって、
1度ホテルに戻って、シャワーを浴びてから
待っていてくれた@テルニストかしましーずと
元町に行きました



オサレ~なお店を覗いたり、
ウチキパンで次の日の朝用のパンを買ったり
ふらふらした後、
港の見える丘公園へ登ってみました
途中、歴史を感じる建物や外国人墓地があって
上り坂だけど、気持ちの良いコース





みなとみらいからベイブリッジまで一望
きれいな夕方の横浜の風景を見ることができました
あの高速道路を走ったんだよ~と教えてもらって
ほぉ~っと、少し感慨深い



大佛次郎記念館…かな

少しゆっくりしてから、アメリカ山公園まで降りると
花壇にきれいなお花が咲いていたことに
北海道から行ったわたしは、ひとり感動

 

エレベーターで降りて、
元町から、中華街へ歩いたらすぐだった
予約していてくれた四五六菜館
ビールが、が、が、
美味しかった~ 



そして、四川料理のエビや麻婆豆腐など
食べきれないほどの料理、美味しかったーーー
4人とも、お腹がはちきれんばかりに食べて
それでも食べきれずに帰ってきました

中華街から、みんなと別れてホテルへ帰って
なんだか寂しくって、ちょっとシュンとなってしまった
次の日、朝6:55羽田発の飛行機で帰らなくてはならず
とにかく目をつむって、静かにしていたけれど
ほとんど眠れずに、次の日は飛行機の中で爆睡
羽田から、千歳空港まで15分くらいしかかからなかった感覚です

あっという間の横浜滞在でしたが
大好きな人たちに会えて、美味しいものをいただいて
マラソンも走ることができて、楽しい充実した日々でした

第1回 横浜マラソン

2015-03-16 23:48:58 | 走ること
3月15日、夜中に雨が降ったようでしたが
当日は、雨には当たらず、朝は肌寒い感じ
早めにホテルを出て、7時過ぎには
Fブロックの待機場所に並んでしました



初マラソンだという23歳の兵庫県から来た女性が
声をかけてきてくれて、色々とお話ししながら待機
招待選手や、TV番組ラン✖️スマのロンブー亮さんとかは
きっとAブロックスタートなんだろうなと思っていたら
突然、すぐ横に亮さんが



亮さんは初フルマラソンなので、
「いい気にならないこと」
「できれば5時間切り、いやっ!まずは完走」と
写真とかも気軽に応じてくれて、
スタート前の放送で、マイクで紹介されると
目の前に並んでいたCブロックの人たちが大勢寄ってきて
そばにいたわたしたちは、亮さんが見えやすいように
みんなでしゃがんで、しばらく写真撮影会
おかげで、あっという間にスタート時間になりました

スタートの号砲がなってから17分ほどしてからスタート
大会アンバサダーの剛力彩芽さんがスタート地点にいて
大きな声で何度も応援してくれました



スタートしてしばらくは、
横浜の街中だったので、歴史のある建物など
横浜らしいきれいな街並みの中を走りました
お友達が撮ってくれた写真





結構、応援の人が入れない道路が多かったけど
根岸の方に行くと、熱烈な応援
13km地点くらいで、蜜蜂さんを見つけた
大きな声で「香さ~ん!いい調子!」と元気付けてくれました

待機時間中、寒かったせいで
なんとなくトイレに行きたいんだけど
どこのトイレも長蛇の列で、5分以上並びそうな感じ
19km地点で、偶然トイレの数が多くて、
人もそんなに並んでいないトイレを見つけてダッシュ
ホッとして折り返すと、高速道路走行
応援の人もいないし、寂しいかなと思ったけど
給水場でのパフォーマンスで元気をもらえて
景色も結構見ることができたし
仮装の人たちが多くて楽しかったのもあり
あまり苦にならず走れました

約10kmほどの高速を降りると、
一気に応援の人たちが増えて、熱い応援
30kmを過ぎて、本牧ふ頭に入っても
なんだかまだ走れるという感じ
ずっと変わらない感じで走っていたら
バテバテになっている亮さんを抜いていた
亮さん、調子よく走っていたから…いい気になったな
本牧ふ頭の折り返しで、蜜蜂さんがまた応援してくれていた
走って追いかけてくれて、写真も撮ってくれました



応援で元気をもらって、
今度は山下公園の40kmくらいのところで
待っていてくれるテルニストさんたちの元に向かって
山下公園の前の通りは、道が広くなって
両側に応援の人たちが大勢いて、
見つけられないかも~と思ったけど
目立つために、緑のアフロヘアをかぶっていてくれたので
無事、見つけることができた

 

走ってきたわたしも、待っていてくれた彼女たちも
ただただうれしく、興奮して、「わーーー!」と
叫んで、手を合わせて、笑って、走り去る
あと2kmちょっと、元気充電
スピード落とさず、というかスピードアップ(いや、遅いんですけどね)
うれしくて楽しくて、笑顔で、でも頑張って走った横浜の街
海に向かってゴールしました



スタート地点で前にいた女性に偶然声をかけられて
お互いに健闘を称え合って写真を撮りあって
完走メダルと完走タオルをもらって、
突然痛くなって、動かなくなった足をひきずりながら
お友達が待ってくれている場所に向かいました



完走メダル、カッコイイ



参加賞のTシャツ、完走賞のメダルとタオルです
横浜らしいデザインで、うれしい

タイムはグロスで5:05:35、ネットで4:48:38
練習不足、自信ないと言っていたわりには
神戸マラソンの記録よりよかったのです
笑顔で走れて、応援してもらえたおかげだと思う
感謝して、楽しんで、幸せでした

マラソンその後もアップ予定
もう少し、おつきあいください

横浜マラソン前日

2015-03-16 20:02:11 | 旅に出たい
3月15日(日曜日)、昨日ですけど
第1回横浜マラソンを走ってきました
いまは、動くたびに「痛てて」と言ってしまってます
その前日、札幌から横浜へと向かいました



すっかりこのまま春になるのかなと思っていたら
木曜日からの雪でまた冬模様のJRからの車窓
陽が差して雪の華が輝いているようでした



横浜は曇り空、そんなに暖かくはなくて
歩いている人の格好も春ではなく冬仕様
駅に着くと、ボランティアの人の誘導で
歩いてパシフィコ横浜へ

受付は前日土曜日で混んでいることを予想していたけど
すんなりと前に進み、ゼッケンや参加賞のTシャツなどもらい
期待のEXPO会場へ



こちらはすごい人たち



マラソンコースの特徴や見どころの案内や
18給水場で催されるパフォーマンス
ゴスペル、和太鼓、沖縄伝統芸能、少年少女合唱団
フラ、チア、タヒチアン、ポリウッド、ロボット、キッズチア、タップダンス
などなどの紹介を見て歩いて
あとは、たくさんのブースを覗いてみたりしました



こんな子もいたよ
一緒に写真を撮ってもらいました



EXPO会場を出て、ホテルに向かう途中
日本丸だそう。なんか横浜らしい

ホテルに着いて、荷物を整理して
ちょっと時間があったので、散歩に出ることに
ホテルの前は大きな長い公園になっていて
フリーマーケットとかやっていました
昔は遊郭だったところが火事になって公園になったとか



やっぱり、花が咲いているんだなぁ 横浜は



途中、通った横浜スタジアムでは
試合が行われていたようで、応援の音が聞こえてきました
ここは、マラソンでも通ったな



15分くらい歩いて横浜中華街へ
お友達に教えて貰った中国茶のお店
中国茶房 悠香房で、お茶タイム



フェンファンダンツォンミーランシャンというお茶
お店の人に入れてもらった1杯目は
香りがよく、まろやかな味でおいしかった
自分で入れた2杯目は、、、
お店は15日で閉店して、鎌倉に移転するそうです



中国といえばやっぱりパンダ



横浜といえば、やっぱり崎陽軒のシウマイ
お土産を購入



よくわからないけど、綺麗だったので

夜は、北海道からちょうど帰省していた蜜蜂さんと
アルペンジローで横浜カリー



ひとりづつ、飯ごうで炊いたごはんと
お肉がどんっ、野菜もたくさんの横浜カリー
おいしかった
明日の応援スポットを教えてもらったり
おしゃべりをして楽しい時間



商店街のようなところを歩いていたら
モクレンの花が満開でした



モクレンの下には、青江三奈さんの歌碑
ドゥドゥビ ジュビドゥビドゥ ジュビドゥバァ
そして、夜は更ける~

製鉄天使

2015-03-11 22:03:40 | 本のこと
桜庭一樹さんの
『製鉄天使』



辺境の地、東海道を西へ西へ、
山を分け入った先の寂しい土地、鳥取県赤珠村。
その地に根を下ろす製鉄会社の
長女として生まれた赤緑豆小豆は、
鉄を支配し自在に操るという不思議な能力を持っていた。
荒ぶる魂に突き動かされるように、
彼女はやがてレディース〈製鉄天使〉の初代総長として、
中国地方全土の制圧に乗り出す──
あたしら爆走女愚連隊は、走ることでしか命の花、燃やせねぇ! 
中国地方にその名を轟かせた伝説の少女の、
唖然呆然の一代記。
里程標的傑作『赤朽葉家の伝説』から三年、
遂に全貌を現した仰天の快作!


ちょっと仕事で落ち込んでいて
あまり本を読む気にもなれずにいた時に
なぜにこういう本を?と不思議に思ったけど
かえって、現実からかけ離れていて
あまり考え込まずにすんで、助かりました

丙午(ヒノエウマ)生まれの赤緑豆小豆
名前も性格もぶっ飛んでいる
「生きることは走ることさ。だろ、天使ちゃんたち」
「オンナってのはいつだって
立ち上がってこそオンナなのさ」
大人ではなかったから、本人たちもそれをわかって
やれることをバカみたいにやってしまった
大人になったらどうなるのか…結末にもびっくり
現実では、不幸な事件が起きていて
面白いと言ったら不謹慎かもしれないけれど
架空の、エンターテイメント小説だからこそ
面白がってもいいのかなと思いながら読みました



今日で4年目をむかえしましたね
神戸マラソンの時、みんなで幸せを願った黄色い手袋
地下歩行空間では、
たくさんのイベントや募金活動をしていました
いい風が吹きますように

異邦人(いりびと)

2015-03-04 20:44:42 | 本のこと
原田マハさんの
びと



一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める。

たかむら画廊の青年専務・篁一輝(たかむら・かずき)と
結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、
出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。
妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、
気分転換に出かけた老舗の画廊で、一枚の絵に心を奪われる。
画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、
まだ無名の若き女性画家。
深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた――。

京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。

『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。


菜穂と一輝ふたりが交互に語る物語
想像を裏切る展開の連続
ミステリーではないのだけど
まるで先が読めない展開
そして、外部の人を、歓迎したり、包み込んだり
静かに拒んだり口を閉ざす、古都・京都の街
美しく、静かに、静かに流れている
これが自然の川の流れだったのだろうけれど
それでも、驚愕してしまった感じでした
後半は、途中で本を閉じることができなく
一気に読んでしまって、もったいないことしました

    

今日は、午後から名古屋からのお客さまと行動
2回もお茶しようということになりました
さすが、名古屋人

1件目は、いつものサッポロ珈琲館 本店
2件目は、ホテルにチェックインする前に
二条市場の前にある寿珈琲



ここは、お友だちと何回か行ったことがあって
珈琲が美味しくて、お店の中の雰囲気がよく
また、ヘビー喫煙者2人が安心するお店です



コーヒーカップが、ノリタケのフランク・ロイド・ライトデザイン
かわいい
名古屋にノリタケの森という施設があって
ミュージアムやギャラリーがとてもいいそうなのです
今度、打ち合わせに来なさいと社交辞令で言われたけど
自力で、観光でも行きたいな
明治村にも行きたいしな~
ああ、旅に出たい