香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

優雅なのかどうか、わからない

2020-02-29 22:19:30 | 本のこと
松家仁之さんの
『優雅なのかどうか、わからない』
を読み終えた



48歳にして再び独身になった主人公、匡(ただし)は、
吉祥寺にある古い一軒家を老婦人に借り受け、
自分好みに改装を始める。気楽な一人
暮らしは、順調に滑りだすが、
かつての恋人、佳奈とばったり再会。
佳奈は、父親とふたりで同じ町に住んでいた……。
「気ままな一人暮らし。うらやましいかぎりだなあ。
これを優雅と言わずして、なんと言う」。
まわりにそう言われることに違和感を覚えつつ、
佳奈との関係を取り戻したいと願う匡だが、
彼女の父親は認知症となり、いつしかその介護に巻き込まれていく。
自分の家と行ったり来たりの生活は、さらに思わぬ展開となり、
どう暮らしたいのか、誰と生きたいのかの選択を否応なく迫ってくる---。
かつて妻や息子と暮らした代々木のマンション、
一人になって借り受けた、井の頭公園に接した古い一軒家。
吹き抜け、窓、灯り、テラス、暖炉、キッチン……
随所にあふれる細かい家の描写が、物語に柔らかな深みを与えている。


松家さんの小説の世界が好きで、新刊を楽しみにしているのに
この本は、存在をしばらく知らなかった
金銭的には、とても優雅といいけれるよと思いながらも
やはりまた小説の世界に引き込まれて、良い時間を過ごした

コロナウィルス。。。
北海道は緊急事態宣言が出て、スーパーで大量の買い物をする人を見かけた
仕事は、粛々といつも通りに行えているので、恵まれているのでしょう
今日は、一応マスクをして散歩に出たら、まあまあ人は出ていた
スタバは閉店していたけど、その他に閉店している店はあまり見かけなかった
(近所情報)
それでも、飲食店は人が減っているのでしょうね
イベント関係のお仕事も、大変だろうなぁと思う
早く終息することを祈るばかりだなぁ

読書熱

2020-02-25 00:06:32 | 本のこと
相変わらず、平日は慌ただしく
休日は、体と心をリラックスするマイペースな日々
この頃、少し停滞していた読書熱が少し上がってきて
平日休日限らず、静かに本を読む時間を大切に出来るようになってきた

芥川賞受賞作品を読む予定で、雑誌文芸春秋を買ったのだけど
今回で選考委員を辞められる宮本輝さんの投稿だけ読んで
寝かせてしまっている
直木賞受賞作が、想像以上に重かったので、
なかなか手に取る元気が湧かないんだよね

Twitterで話題になっていた窪美澄さんの『トリニティ』を読んでみた



どんなに強欲と謗(そし)られようと、三つとも手に入れたかった――。
50年前、出版社で出会った三人の女たちが半生をかけ、
何を代償にしても手に入れようとした〈トリニティ=かけがえのない三つのもの〉とは? 
かつてなく深くまで抉り出した、現代日本を生き抜く女たちの夢と祈り――。
平成の掉尾を飾る傑作!


実際にモデルになった方々がいるので
賛否両論があるようだけど、
フィクションとしてとても面白かった
同じ女性として、身につまされるような話だけど
それぞれの人生を必死に生きていた姿に
とても心打たれる小説だった

小川糸さんの『ライオンのおやつ』



男手ひとつで育ててくれた父のもとを離れ、
ひとりで暮らしていた雫は病と闘っていたが、
ある日医師から余命を告げられる。
最後の日々を過ごす場所として、
瀬戸内の島にあるホスピスを選んだ雫は、
穏やかな島の景色の中で本当にしたかったことを考える。
ホスピスでは、毎週日曜日、入居者が生きている間にもう一度食べたい
思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、
雫は選べずにいた。


死生観がなんとも切なく身につまされて
でも暖かくて優しくて美しい小説だなと思った



途切れ途切れで読んでいてやっと読み終わった
北村薫さんの『遠い唇』

コーヒーの香りでふと思い出す学生時代。
今は亡き、慕っていた先輩から届いた葉書には
謎めいたアルファベットの羅列があった。
小さな謎を見つめれば、大切な事が見えてくる。
北村薫からの7つの挑戦。


北村薫さんらしい、、短編ミステリー
好きなんだよなぁ

益田ミリさんの『続・僕の姉ちゃん』

「誠実そう」という女性の言葉は、口説いてくるなよのサイン。
何の話をしたか思い出せないけど楽しかったのは、恋の始まり。
自分のいいところは、自分が知らなくてもいい……。
アラサーOL姉ちゃんが、新米サラリーマンの弟を相手に、
毎夜食卓で繰り広げる恋と人生について。
大切なことは、全部姉ちゃんが教えてくれる !? 人気シリーズ第二弾。


姉と弟って、そうそうこんな感じあるよねって思いつつ
しかし、この姉ちゃんの視線はいいね〜と感心
ずっとニヤニヤしながら読んでた気持ちの悪いわたくし

中山七里さんの『翼がなくても』

陸上200m走でオリンピックを狙う沙良を悲劇が襲った。
交通事故に巻きこまれ、左足を切断、
しかも加害者は幼馴染みの泰輔だった。
アスリート生命を絶たれた沙良は恨みを募らせる。
そんな泰輔が殺害され、高額な保険金が支払われた。犯人は誰なのか? 
また、絶望の底から再起を図る沙良の運命は? 
どんでん返しの先に感涙のラストが待つ傑作長編ミステリー!


中山七里さんの本は、読み始めると気になって気になって
途中で、御子柴弁護士が出てきた時は、少し興奮
今日、コメダ珈琲で読み終わったのだけど、自宅だったら泣いていたな

今日、夕方から一気読みしてしまった
近藤史恵さんの『ときどき旅に出るカフェ』



氷野照明に勤める奈良瑛子が近所で見つけたのは、
カフェ・ルーズという小さな喫茶店。
そこを一人で切り盛りしているのは、
かつての同僚・葛井円だった。
海外の珍しいメニューを提供する素敵な空間を
すっかり気に入った瑛子は足しげく通うように。
会社で起こる小さな事件、日々の生活の中でもやもやすること、
そして店主の円の秘密――
世界の食べ物たちが解決のカギとなっていく。
読めば心も満たされる“おいしい"連作短編集。


近藤史恵さんの小説の中でも
「タルトタタンの夢」シリーズや「シャルロットの憂鬱」のように
読み終わりがとても楽しく気持ちの良い本だった
これもまたシリーズ化してくれると良いな



コロナウィルス感染の影響で、金曜日の仕事中に通った時計台は
いつもの観光客の数では無かったなぁ
早く収束しますように 亡くなる方がいませんように

マラソン大会が続々と中止になっていて
私もエントリーを済ませた伊達ハーフマラソンが早々に中止を発表
大会を運営する方々のご苦労はなみなみならないでしょう
来週の東京マラソンは、エリートランナーのみの大会となってしまったけど
大会自体は、とても楽しみ 
講義がある日なので、録画で見るときには結果がわかっているんだなぁ 残念



ヒヤシンスとジャスミンの花が咲いて
もうすぐ春なんだなぁと心が少し明るくなるこの頃

みんなのミュシャ

2020-02-11 19:54:16 | なんでもない話
なんだか仕事が忙しくて、必死になって働いていた日々
仕事とオフの切り替えをうまくやって
頑張って働いて、楽しく過ごしたいんだけど、なかなかうまくは行かないよなぁ

そんな中、すごく時間をかけて読んだ
今回の直木賞受賞作
川越宗一さんの『熱源』



樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。
開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、
天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、
やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。
一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。
ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を
話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、
苦役囚として樺太に送られる。
日本人にされそうになったアイヌと、
ロシア人にされそうになったポーランド人。
文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、
樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。

史実に基づいた小説なので、心に重いものを抱えながらも
なんとか幸せにと願いながら読み進めたのだけど
登場人物が多く、なんだかまだ頭の中でとっ散らかっている感じ
もう少し、じっくりひとりひとりの物語を読んでみたかったというのが本音
悲しくて、辛い思いがいつまでも心に残る小説だった

先月、Fランの企画で餃子ランがあって参加
ただし、ランは一人で短く、宴会だけの参加
月寒の餃子のはなやで総勢14名
4400円飲み放題付きで、すごい量の美味しい料理を楽しんだ
オードブル
サラダ
餃子1回目
麻婆豆腐
あれ?これなんだっけ 食べてないかも
餃子2回目も食べれず
あんかけご飯ももちろん食べられず
デザートもパスしたけど美味しそう

あまり走らなかったので、完食できず
お腹がはちきれそうになって帰った

今日は、せみこさんと一緒に芸術の森へ
『みんなのミュシャ』展



千葉雄大くんのナレーションを聴きながら
ゆっくりたっぷり堪能できて、幸せだった
ミュシャの作品だけではなく、ミュシャの影響を受けたデザイナーや漫画家の作品も展示
大好きな、松苗あけみさんや山岸涼子さんの作品まで見ることが出来た
ミュシャの数々のデッサンも展示してあり、なんだか興奮してしまった



家を出る時はしんしんと結構な雪が降っていたのだけど
芸術の森に着いたときには晴れて気持ちの良い休日
南区は、中央区や西区より確実に雪が少なかった

ミュシャ展をみ終わって、近くの山小屋咖哩Vegeでスープカレーランチ
そして、冬の滝の霊園へ
驚いたことに、結構、観光客がいた
晴れていたので、寒かったけど、やっぱり雪は少ない


雪の中、安定のモアイ像たち


そして、大仏様
青空の中、きりりと凛々しいお姿

帰り道、勘で行ってみたcafe川沿ブレス



パスタやパンのランチ、ケーキや珈琲も多くあり
広くて落ち着いて雰囲気の良いカフェだった



雑貨も置いてあり、ずっといれる感じのお店見つけた!

今日が休みで、明日は月曜日じゃなくて水曜日なんだと思うと
なんだか元気が出ちゃうな