香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

元気でいてよ、R2-D2。

2012-09-30 23:03:49 | 本のこと
北村薫さんの文庫『元気でいてよ、R2-D2。』

 平穏な日常は、他人の何気ない言葉ひとつで、ざわつき始める。
 夫と後輩女性が噂になっていると聞き、妻が駆け込んだ所は?
 (「マスカット・グリーン」)女同士の飲み会で、あっちこっち
 脱線しながら話すうち、ふと蘇る切ない記憶。(「元気でいてよ
 R2-D2。」)笑顔の裏の真意、言葉にできない負の感情など、
 普段は隠している本音が顔を出す瞬間を、女性を主人公に巧みに
 描く。傑作短編8編を収録。


まえがきに、北村薫さんご本人が書いている
《妊娠中の女の方は、「腹中の恐怖」を読まないでください》
いや、ホント、読まない方がいいと思う
えっ、と絶句するような、心の暗闇
ちょっと「痛い」人だったり、思ってもいないことで
一番知りたくない事を知ってしまったり
後戻りは出来ない怖さを感じました
北村薫さんって、こういう本も書くんだなぁ・・・

台風が近づいていますね
さっき、テレビを見ていたら、愛知県に上陸してとか
札幌は静かな夜ですが、満月は見る事は出来ません
とうとう来週に迫った札幌マラソンのコースを少しだけ走ろうと思って
地下鉄で真駒内駅まで行ったら、結構な雨が降っていて
あきらめて、そのまま地下鉄で戻って、
今日はちょっとだけの練習にしました
札幌マラソンは、5キロと9キロで時間制限があって
わたしのいつもの走りだと、ちょっと厳しいのだけど
なんとか、最後まで走りたいなぁ
そんな風にこの頃、毎日毎日思って過ごしています

日本縦断 こころ旅

2012-09-26 21:39:50 | なんでもない話
火野正平さんの『日本縦断 こころ旅』秋の旅が
今週からスタートしていたのです
なんだか勝手に10月から新番組は始まると
思い込んでいたわたしは、昨日、偶然に気づいて
それも、大切なお友達のいる和歌山県串本だったのです
気づいたのだけど、朝の支度で忙しい時間で
ちゃんと見られなかったので、土曜日の放送は見逃せない
今回の秋の旅は2月まで 正平さんがんばれ

昨日の雨・雷が通り過ぎてから一気に涼しくなって
今朝のジョギングも、最初は寒いくらいでした
一気に秋がきましたね
そして、天気が良かったと思ったら突然、激しい雨が降ってきたり
女心と秋の空、いやいや男心と秋の空だよね

いま、欲しい本がたくさんあって、自分で自分に少しステイ
宮本輝さんの『水のかたち』上下
松家仁之さんの『火山のふもとで』
この2作品は、雑誌で読んだ作品だけど、
単行本で手元に持っておきたいんだよなぁ
読んでみたいのは
道尾秀介さんの『ノエル』
全部、単行本というのが悩ましい~
10月は紀伊國屋書店ポイントがたまりそうです
そして、壁一面に作った本棚が、あふれそうです

ソロモンの偽証 第2部 決意

2012-09-24 20:15:06 | 本のこと
宮部みゆきさんの 『ソロモンの偽証 第2部 決意』

あの頃のあなたに、「覚悟」はありましたか?
 保身に身をやつす教師を見限り、
 学校内裁判を開廷する。
 期限は、わずか15日ーーー。
 不可解な弁護人の降臨を機に、証人探しは加速する。
 14歳の夏をかけた決戦、カウントダウン!


21日発売予定だったのだけど、
20日の夕方には本屋さんの平台に並んでいました
仕事中にちょこっと寄っちゃったんだ
そして、もうこの分厚い本を一気読みです
自分なりに、色々と推理しながら
そして、わたしが中学生の頃って、こんなしっかりしてはいないけど
確かに多感で未熟ながらもたくさんのことを思っていたなと
中学時代を思い出して、ちょっとおセンチになりながら読んだりして
第3部が待ちきれない気持ちでいっぱいーーー

    

土曜日のお彼岸に、レンタカーで母と室蘭へお墓参りに行って来ました
高速で室蘭へ、父や祖父母のお墓参りのあとは
伊達まで高速にのり、壮瞥の道の駅に寄って
喜茂別、倶知安、余市をドライブしたり買い物したりして
小樽の都寿司で美味しいお寿司を頂いて帰ってきました
9時から夜7時半くらいまで、ほとんど運転しっぱなしだったので
後ろに乗っていた母も、帰りはぐったりしていたけど
わたしも疲れてしまい、夜10時には爆睡
昨日も疲れがとれず、「ソロモンの偽証」に夢中というのもあり
狭い部屋の中の色々な場所に移動しながら、ずっと本を読んで過ごしました
こんな休みはなんだか久し振りだったけど、たまにはいいかな

神去なあなあ日常

2012-09-19 20:43:51 | 本のこと
三浦しをんさんの文庫『神去なあなあ日常』

 平野勇気、18歳。高校を出たらフリーターで食って
 いこうと思っていた。でもなぜか三重県の林業の現場に放り込まれてしまいーー。
 携帯も通じない山奥!ダニやヒルの襲来!勇気は無事、一人前になれるのか……?
 四季のうつくしい神去村で、勇気と個性的な村人たちが繰り広げる騒動記!
 林業エンタテインメント小説の傑作。


三浦しをんさんの『舟を編む』は、辞書を作るという未知の世界の
お仕事の話で、とても興味深く、楽しく読んだのだけど
この本も、林業という仕事、過疎の山に伝わる言い伝えと山神様
めっちゃ面白かった
この前読んだ、原田マハさんの『生きるぼくら』の人生くん、
この小説の勇気くん、タイプは違うけど、若いっていいなと素直に思っちゃう
不器用で、ダメなところもたくさんあって、失敗も多いけど
これからドンドン世界が広がっていくんだと希望がいっぱい
気持ちのいい小説を続けて読みました

ひとり手芸部

2012-09-17 21:06:19 | なんでもない話
東京のOLのお友達が、会社の女性たちと
手芸部なるものをやっていて
編み物など得意な人が中心に素敵な小物を作っているの
そのお友達は、パン教室とかお料理教室とかにも行かれていて
いいなぁ、なんか、いいなぁ とうらやましがるわたし
暑いときは、手芸とかはちょっとつらかったのだけど
少し涼しくなって、窓からの風で過ごせるようになったので
ひとり手芸部やってみました

ほぼ日から購入した、ゆび編みシュシュ
めっちゃ簡単、わたしにも出来た~
ただ、編んでいる間はやっぱり暑くなってきて
すっかり汗だくになっていたけど

生きるぼくら

2012-09-17 00:57:04 | 本のこと
原田マハさんの『生きるぼくら』

 いじめを受け、ひきこもりだった麻生人生。
 蓼科でひとりぐらしを続ける人生の祖母、中村真麻。
 対人恐怖症の中村つぼみ。
 田んぼから三人は前を向いて歩み始めたーーー。
 収穫のとき、それぞれの心に温もりが実る。


夢中になって、一気に読んでしまった
いま、現実におきている社会問題ともいえる
老人を対象とする詐欺、いじめ、就職難
根も深く暗くなってしまう問題でもあるけれど
原田マハさんの小説は、ここでも生きる希望を
人にやさしく、素直に、いつの間にか明るく灯してくれる
おばあちゃんの、人生くんの、つぼみちゃんの、
この小説に出てくる人たち全ての気持ちに
いつの間にか沿って、一緒に涙しながら読んでいた
読んでよかった、ありがとうと心から思う

  

今日は疲れが取れていないよと体が言っているようで
ゆっくり散歩することにして、リュックを背負ってうちを出たら
ぷっぷっーと車のクラクションが鳴って
振り向いたらYukoさんが満面の笑みで助手席から手を振っていた
車の通りの激しいところだったので、あっという間の出来事だったけど
なんだかとっても温かいものを感じて、嬉しかった
これって、きっとYukoさんの持っているものをプレゼントしてもらったんだな
そのあとは、北大の中を通って、大通公園で開催されている
さっぽろオータムフェストを見たりして約一万歩
この頃は走っていることが多いので、一万歩って普通だったけど
ただ歩いて一万歩は久し振りで、結構疲れるんだなと思ってしまった


北大大野池のかもは行動的


オータムフェストは美味しいものでいっぱい

天使はモップを持って

2012-09-15 21:20:49 | 本のこと
近藤史恵さんの『天使はモップを持って』

 深く刺さった、小さな刺のような悪意が、平和な
 オフィスに8つの事件をひきおこす。社会人一年
 生の大介にはさっぱり犯人の見当がつかないのだ
 がーーー「歩いたあとは、1ミクロンの塵も落ち
 ていない」という掃除の天才、そして、とても掃
 除スタッフには見えないほどお洒落な女の子・キ
 リコが鋭い盗撮力で真相をぴたりと当てる。


わたしの中では近藤史恵さんのミステリーはハズレなし
読みやすいので、1日で読めてしまうし
掃除の仕事に対してプロフェッショナルで気持ちの良い
キリコの姿勢と、素直でやさしい大介が微笑ましい
一生懸命頑張っているからおきてしまった事件や
人の気持ちをわかろうともしない自己中心的なやつ
色々なこと、、、あるよね~と思いながら読みました

      

昨日、仕事帰りに地下鉄琴似駅コンコースを通ったら
ちょうどKOTONI JAZZ BOSSAをやっていました

スタンダードなボサノバをCOPA DOISというお二人で歌と演奏
とても素敵な歌声に、足をとめてしばらく聞き惚れていました

今日は、ランファン北海道ランニングスクールVol.3に参加してきました
偶然、餃子ランでご一緒した方と、3月のイベントでお会いした方が
参加されていて、たくさんためになるお話も聞けたし
おしゃべりしながら参加できて、楽しかった~
体の傾きや歪みを治す運動や、大会前にやったほうがいい運動など
1時間位、いままでやったこともないような動きをしたのだ
笑っちゃうようなたどたどしさだったけど、気持ちいい~
そのあと、ゆっくりと真駒内公園内に移動して
500mを早めに走って、戻りはゆっくり走るのを5回繰り返す
という、とってもきつい練習をしました
走るのが遅くって、4回でギブアップした軟弱ものです
帰りは、餃子ランでご一緒した方が車で送ってくれて
体重を落とすための食事のこととか、とっても詳しくって
色々と教えてもらって、勉強になった 実践するぞ~
なんて張り切って帰って来て、遅いお昼ご飯を食べたあと
気づいたら、手に本を持ったまま寝ておりましたわ もう
そして、9月の中旬なのに、こんな日に焼けてしまい。。。ショック

カラスの親指

2012-09-13 21:48:15 | 本のこと
道尾秀介さんの『カラスの親指』

 人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。
 ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。や
 がて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の
 奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離
 さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画
 とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動
 の結末。道尾秀介の真骨頂がここに!


阿部寛さんと村上ショージさんで映画化されるニュースを見て
道尾さんの次に読む小説が決まった
道尾さんの小説は面白いのだけど、今まで読んだ小説は
ちょっと気持ち悪かったりするのと
シリーズ的なものも多いようなので、少し躊躇していたのです
しかし、この小説は気持ち悪い不気味な感じは全然なくって
ドキドキしながらも、先へ先へと急いで読みたくなって
えっこういう終わり方なのと思っていたら
最後の最後に、大どんでん返し
これは、映画も期待ですますね~ 結論がわかっていても見たいな

日曜日からずっと雨続きで
札幌はそうでもないけれども、近郊では結構な水害
岩見沢は住宅街の道路に水があふれている様子を見て
今年の冬は大雪で、今度は水害と思うと切なくなってしまった
札幌は昨日あたりからまた少し暑くなってきて
(えっと、えっと、9月の札幌としてはです・・・はい
今年は日本全国残暑が厳しい
この頃少し食欲が落ちているので、朝は果物だけ食べています
もう梨がスーパーに出ていて、瑞々しくおいしい

バルコニーの最後のミニトマト1個と一緒に
あ、イタリアントマトは青い実が3個くらいまだついているんだぁ

赤猫異聞

2012-09-10 22:38:05 | 本のこと
浅田次郎さんの『赤猫異聞』


鎮火後、三人共に戻れば無罪、
一人でも逃げれば全員死罪。
「江戸最後の大火」は天佑か、それとも――。

 火事と解き放ちは江戸の華! 江戸から明治へ、
 混乱の世を襲った大火事。火の手が迫る小伝馬町
 牢屋敷から、曰くつきの三人の囚人が解放された。
 千載一遇の自由を得て、命がけの意趣返しに向か
 った先で目にしたものは――。数奇な運命に翻弄
 されつつも、時代の濁流に抗う人間たち。激変の
 時をいかに生きるかを問う、傑作長編時代小説!


浅田次郎さんのたくさんの小説の中で、
わたしは「天切り松」シリーズと似た読後感を持ったかな
義理と人情、そして正義のための自己犠牲の精神、
う~んとうなりながら読んでいました

昨日から雨降りで一気に涼しくなった札幌です
今日は仕事で恵庭まで行って来て
帰りは北広島の天竺でスープカレーを食べたい
と思っていたのだけど、はっと気づいたら通り過ぎていた
札幌まで戻って、デストロイヤーで、
何にしようかなぁとメニューを見ていたら
ラムキーマ青汁カレーがお勧めされていたの
ちょっと勇気が出なくて、いつもの豚角煮カレーにしました

が、いつか納豆カレーともども、挑戦しようと思います
ただね、一度プルプルの方で豆カレーをたのんだら
食べても食べても豆が減らなくって(豆がカレーをすって)
泣きそうになって、残したことがあるからなぁ・・・
ひとりで行ったときはなかなか挑戦できないのだ

いまこそ、村上春樹

2012-09-08 19:21:47 | 本のこと
ダヴィンチ10月号の特集
『いまこそ、村上春樹』

大好きな作家・村上春樹さんの特集
そして、村上さんご本人も好きなミュージシャンと公言されていて
わたしも好きなスガシカオさんのインタビュー
読書芸人又吉くんの「村上春樹入門」
ああ、村上ワールドに帰りたいーーー

春樹さんが編集者の質問にメールで返答されている中で
毎日こつこつと決められた時間、決まられて量の仕事をして
いると、物語の世界がまわりに自動的に立ち上がってきます。
つまらないようですが、努力と体力がすべてです。

という文章があったのだけど
春樹さんのエッセイとかを読んでいると
このようなことが繰り返し書いてあって、わたしはとても好き
努力しても叶わないことも、実らないこともあるけれど
努力した事実は自分を裏切らないと思うんだよね
春樹さんからもうひとつ
ナイキの昔の宣伝コピー。
「Just do it(ただ黙ってやれ)」は僕のモットーでもあります

そういう春樹さんが好きですーーー

企画の中で、小説の登場人物を俳優が演じている写真と
小説の中の文章が載っているページがあって
わたしにとって思い入れのある「1Q84」の天吾を
写真表紙の綾野剛さんがやっていて、
見る前は「イメージと違うだろ」と思っていたのだけど
ページを開いた途端、「あ、天吾だ」と思ってしまった
すごい役者さんだなぁ
その他に、「ねじまき鳥クロニクル」の岡田亨を新井浩文さん
「スプートニクの恋人」のすみれを早見あかりさんが演じています
正直、スプートニクは内容を忘れていたので、読みかえそうかな

写真に一緒に写っている
「走ることについて 語るときに 僕の語ること』は
単行本を持っていて、何回か読んでいて、
走りたくなったきっかけのひとつでもある本なんだけど
今度、ハーフ、フルと挑戦していくにあたって
きっと、何度も読みたくなるだろうと思って、
持ち歩きしやすい文庫本も買ってしまいました
春樹さんが「走る小説家」として自分自身について
真正面から綴ったエッセイです
春樹さんの小説が大好きなことはもちろんなのですが
エッセイもだーい好きで、このエッセイは特に好きなのです

    

今日は本当はゆっくりでもいいから長い時間、走る練習をしようと
9時過ぎくらいから走りはじめたのだけど、
いつの間にか、山の方に足が向いていて、
登りがキツくなってからは、ぜーぜー歩いたりしながらも
大倉山ジャンブ場へ行って来ました

天気が良くて、気持ちよかったぁ
札幌の街も一望できて、きれいなところだったのだけど
やっぱり山道は疲れます
そして、「熊出没」のニュースが流れるなか
山道を歩いたり、ましてや走っている人は他には誰もいませんでした
宮の森の住宅街は高級住宅が多くて、
走りながら見ていて、雑誌をみているようだったし
大倉山ジャンプ場のすぐ下は、ちいさな新興住宅街だったけど
おしゃれな新しい家が多くて、勉強になったなぁ
買い物もして、お昼過ぎに帰って来てからは
ダヴィンチを見ながら、いつの間にかうとうとしたり
幸せな休日を過ごしました

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