香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

遠い唇

2016-10-23 20:40:49 | 本のこと
北村薫さんの
『遠い唇』



小さな謎は、大切なことへの道しるべ
―ミステリの巨人が贈る極上の謎解き。


コーヒーの香りでふと思い出す学生時代。
今は亡き、姉のように慕っていた先輩から届いた葉書には、
謎めいたアルファベットの羅列があった。
小さな謎を見つめれば、大切な事が見えてくる。
北村薫からの7つの挑戦。


大好きな北村薫さんの小説
なんて優しく切ない謎解きなんだろう
最後から2つ目の物語「ゴースト」が
それまでの物語と違って雰囲気が変わった
あとがきを見てわかったのは
何年か前の小説『八月の六日間』の主人公の心を描いた作品だった
そして、最後の「ビスケット」は
18年前の小説『冬のオペラ』の名探偵巫弓彦と姫宮あゆみの
その後の人生が、事件の謎解きとともの書かれている
ファンとしてはたまらないお話でした



今日は真駒内公園に向かって、藻岩山麓通りから
ミュンヘン大橋を通って走り、公園では少し散歩
ポケモンGoやりながら



北海道ロードレースが開催されていたので
たくさんのランナーが公園の中のコースを走っていた
元気をもらいながら、テクテクと歩く



公園の中はもう晩秋、美しかった
走りながらも、たくさんの紅葉を楽しめること季節
走っていると、寒くはないし、気持ち良い
でも、歩いていると、寒いのね
そそくさと、豊平川を下って帰ってきました



蜜蜂と遠雷

2016-10-22 19:42:56 | 本のこと
恩田陸さんの
『蜜蜂と遠雷』



俺はまだ、神に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、
そして音楽を描き切った青春群像小説。
著者渾身、文句なしの最高傑作!

久しぶりの恩田陸作品
新刊広告を見て、読んでみたかったのだけど
ちょっと時間をおいて、電子書籍Kinoppyを見たら
なんと、新刊なのに安くなっていたのでビックリ

クラッシックの曲もコンクールのことも詳しくないけれど
曲を感じさせる表現というか、その場の雰囲気が手に触れられるよう
知らない世界を新たに感じられ、コンクールの様子にドキドキし
音楽や空や海や空気を体中にまといながらの読書だった
とっても大好きな本がまた1冊増えました

シェル・シルバスタン作 倉橋由美子訳
『ぼくを探しに』
『続ぼくを探しに ビッグ・オーとの出会い』


 

とても単純だけど味のある絵と文章の絵本
かけらを探す旅、かけらが探してもらうことを待つ旅
なかったことでの人生の素晴らしさを
完璧になってから気がつくこともあり
かけらだと思っていた自分はどのようにでも買われたり
優しく、自分に置き換えて考えたりできる絵本でした
新聞の相談コーナーで、壇蜜さんがお勧めしていた絵本です

    

昨日は、15年ぶりくらいに従姉妹と食事をしました
子供の頃はとっても仲よくて、
弟と同じ歳の子なので、3人できょうだいのようだった
事情があり、彼女が高校生の頃から会えなくなっていたので
ゆっくり会ってお話をしたのはその頃以来
くったくなくおしゃべりをして、楽しい時間だった
そして、たいちは安定した美味しさでしたよ
また、食べ過ぎてしまった…

陸王

2016-10-15 20:40:35 | 本のこと
池井戸潤さんの
『陸王』



勝利を、信じろ――。
足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。
といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。
社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。
そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。
長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。
社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。
しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。
資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。
チームワーク、ものづくりへの情熱、
そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。
はたして、彼らに未来はあるのか?


集英社の公式HPがありました → こちら

実は、弟から池井戸潤さんの『下町ロケット』がとても面白いよと
本を貸してもらったのも関わらず、最初の方ちょっとしか読まず
その後の半沢直樹シリーズも、なんとなく手が伸びなかった作家さん
でも、今回はランニングシューズのお話だし
読んでみたいと思っていたところ、貸してくださる方がいて読んだ次第

いやぁ〜、面白かったし、勉強になったな
レースのシーンなどは、三浦しをんさんの『風が強く吹いている』を思い出した
未来のことはわからないけど、芯を通した信念が気持ちいいし
読んでいてむかっ腹が立つわ!と思っていた人たちに対する
小説での終わり方は、せいせいするなぁと思いつつ、そこまで?とも思ったけど
でも、気持ちの良さはとても大きな小説で、読んでよかった
弟の、「だから言ったろう、姉ちゃん」という声が聞こえてきそう…

この前の白老での走っている写真をお友達が送ってくれたんだけど
わたしの走り方が完璧にかかと着地だったので
短い距離から、自然な着地を練習しようと、早速
「陸王」のモデルとなった『MUTEKI」を買ってしまった

 

昨年末から、何度か話をしたりして
副業のような形でのお仕事が決まりそう…
その打ち合わせの帰りに通った大通公園
寒くなってきたので、景色が綺麗



今日は、友人とウィングベイ小樽へ
お天気が良くて気持ちよかったなぁ

白老町健康マラソン

2016-10-11 21:20:56 | 走ること
昨日の体育の日、
白老町健康マラソン10マイルを走ってきました



高速で白老インターを降りてすぐ
白老桜ヶ丘公園陸上競技場で
幼児400mトラック
小学校1年生、2年生、3年生それぞれの1kmトラック
小学校4年生、5年生、6年生は2kmロードレース
そして、ウォーキングと
中学生と、高校・一般男女5kmロードレース
10マイル(約16km)ロードレースが行われる
ほのぼのとして少人数の大会です

お世話になっているエスマラソン部では
毎年のように皆さん参加されていて、
わたしは今年初、せみこさんと一緒に参加



こはるさんが作ってくれた牛のバルーンを
みんなでそれぞれの場所に付けて走りました
頭に巻いていた人が3名…受けた
わたしは左腕にせみこさんは帽子の後ろに付けて
一緒に走りましたが
「牛〜、頑張って〜」とたくさんの応援をもらいました
今までレースで人と一緒に走ったことってなかったけど
今回は、エスの女性陣とせみこさんと一緒にスタートして
ずっとせみこさんと同じペースで無理なく
おしゃべりしながら楽しく走れました
最後の方の3km近くは、ペースを上げて頑張ったけど
二人で同時にゴール 気持ちよかった



参加賞は、白老牛のハンバーグと
白老たまごの里マザーズのたまご20個
これは嬉しい

エスマラソン部恒例の写真をバシバシ撮って
近くのポロト温泉に行って軽く汗を流し
お腹ペコペコで、1軒目は入れず2軒目の
ファームレストラン ウエムラ
やっぱり白老牛だよね〜ということで



贅沢ステーキ丼
美味しかった
そして



甘さ控えめというソフトクリームも
これもまた美味しかった

寒くて寒くてという日だったけど
走り出したらちょうどいい感じで
楽しく走れて、みんな笑って参加していて
とってもいい大会だなぁと思いました



今日も仕事で旭川に行って、現場の屋上から見た旭岳
すっかり雪を冠っていました
あっという間に寒くなっちゃいました

デトロイト美術館の奇跡

2016-10-09 21:13:03 | 本のこと
原田マハさんの
『デトロイト美術館の奇跡』




ゴッホにセザンヌ、ルノワール。
綺羅星のようなコレクションを誇った美術館は、
二〇一三年、市の財政難から存続の危機にさらされる。
市民の暮らしと前時代の遺物、どちらを選ぶべきなのか?
全米を巻き込んだ論争は、
ある老人の切なる思いによって変わっていく――。
実話をもとに描かれる、ささやかで偉大な奇跡の物語。


本の表紙となっている
1枚の絵、ポール・セザンヌ作
「マダム・セゼンヌ(画家の夫人)」
そして、アートはあたしの友達という言葉が
多くの人たちを動かす
短いお話だけど、ぎっちりと感動が詰まっている
静かに、考える、諦めない、強い物語



今日は、ずっと曇っていたかと思うと少し日が差し
ハッと気がついたら、大きな虹が
明日は、白老町健康マラソン10マイルに参加
初めてなので、楽しみだなぁ

氷の轍

2016-10-06 20:24:29 | 本のこと
桜木紫乃さんの
『氷の轍(ワダチ)』



シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。
二人デ居タレドマダ淋シ、
一人ニナツタラナホ淋シ、
シンジツ二人ハ遣瀬ナシ、
シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。
(北原白秋「他ト我」より)

北海道釧路市の千代ノ浦海岸で
男性の他殺死体が発見された。
被害者は札幌市の元タクシー乗務員滝川信夫、八十歳。
北海道警釧路方面本部刑事第一課の大門真由は、
滝川の自宅で北原白秋の詩集『白金之独楽』を発見する。
滝川は青森市出身。八戸市の歓楽街で働いた後、
札幌に移住した。生涯独身で、身寄りもなかったという。
真由は、最後の最後に「ひとり」が苦しく心細くなった
滝川の縋ろうとした縁を、わずかな糸から紐解いてゆく。

北海道警釧路方面本部。新たな刑事の名は、大門真由。


ドラマが11月5日に柴崎コウさん主演で放送されるようです
HPは → こちら
新刊なんだけど、どうしても読みたくてダウンロード
途中で止められず、寝不足になりながら…
血の繋がりより何より、生きていくことに必死で
自分でも意識しないうちに、人に守られ
でも、人の苦しみ悲しみにはとことん鈍感
そんな人生を送っている人と、
その人間を守ろうとする人、自分に厳しすぎる人
たくさんの悲しみに満ち溢れた小説だった
ドラマも楽しみ


吉田修一さんの
『作家と一日』



ポルトガルのビーチでパトカーに乗り、
新宿ゴールデン街でヘヴィメタバンドと意気投合し、
仕事場で猫と戯れる……。

『悪人』『横道世之介』『怒り』『さよなら渓谷』など
数々の話題作を発表し続けてきた作家・吉田修一が、
些細だけれど大切な“一日”をつづります。

ANAグループ機内誌『翼の王国』の人気連載「空の冒険」
2年分のエピソード24篇を収録した、著者初のエッセイ集。


吉田修一さんの小説も、エッセイも間違いなく面白い
飛行機に乗る機会はそんなの多くはないけれど
読める時は必ず読むエッセイ
まとめて読んで、旅に出たーーーいとしみじみ

    

ずっと車はレンタカーで済ませていたんだけど
親とのこととか、自分の行動範囲とか、色々と考えて
今、車のこと勉強中
なんか、楽しい

マリー・アントワネットとライオン

2016-10-02 18:24:32 | 本のこと
『3月のライオン』最新刊12号が出るというので
木曜日、お仕事関係の方々と琴似の桃太郎
ネギ焼き、広島お好み焼き、大阪お好み焼きを食べて飲んでから

いそいそと本屋へ買いに行ったのだ
羽海野チカさんの 3月のライオン12



今月からアニメも始まるし、実写版の映画も楽しみ
今回、久しぶりに読んで、全巻読み返したくなってしまった
したり顔の「運命」ってヤツに
クロールのふりをして
「グー」でパンチを浴びせてやる
その日迄……!!!


3月のライオンと並んでいて、ついつい手に取ってしまった
惣領冬実さんの『マリーアントワネット』



史上初!ヴェルサイユ宮殿監修って、、、
マリーアントワネットとルイ16世は
アニメにもなった「ベルサイユのばら」のイメージが強いけど
人柄、姿形、全然違うんだな
オーストラリアからフランスに嫁いできた時の様子は
なんだか切ないなと思った
HPで少し読むことができますぞ → こちら

今日は10月にしては暑い日
札幌マラソンのハーフと10kmが行なわれました
たくさんの知り合いの方々が出られるので、応援に行こうと
まずは、9時スタートの10kmに間に合うように
リュックを背負って自宅をスタート
街中を通るので信号が多いのと、思ったより遠くて
ミュンヘン大橋の手前の折り返し地点に着いた時は
トップ集団はもう通り過ぎていた
結構な人で、なかなか見つけられず、
仕事関係の方と、たかこさんには見つけてもらうという感じ
えりちゃん、くりさんは見つけられず



ハーフの応援のためにまた2kmほど川沿いを下って移動
エスマラソン部の人たちは、全員見つけられて応援
こまっち、ぶんさん、あついわさん、見つけてくれてありがとう
暑い中、みんな一生懸命走っていた
手に、持ってきた塩アメを持って差し出していたら
「くださ〜い」と言って近づいてくる方々が結構いた
「水、ありますか?」と聞かれて「飲みかけしかないけど」
と言ってペットボトルを渡したら、薬を飲んでいた方もいて
ああ、暑いんだなぁ、つらいけど頑張っているんだなぁって
応援しているこちらが元気をたくさんもらった



ほぼ歩いている人たちばかりになって応援を撤収
とぼとぼと橋を渡り中島公園へ



暑いけど、小さい秋がもう始まっている
秋空が気持ちよかった