香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

いつも彼らはどこかに

2017-06-25 18:08:53 | 本のこと
小川洋子さんの
『いつも彼らはどこかに』 読了



たっぷりとたてがみをたたえ、
じっとディープインパクトに寄り添う帯同馬のように。
深い森の中、小さな歯で大木と格闘するビーバーのように
。絶滅させられた今も、村のシンボルである兎のように。
滑らかな背中を、いつまでも撫でさせてくれるブロンズ製の犬のように。
――動物も、そして人も、自分の役割を全うし生きている。
気がつけば傍に在る彼らの温もりに満ちた、8つの物語。


ランチタイムに、自分の席で、近くの小さな公園で、
一人で食べにきたお店で、少しずつ読み続けた本
短編集なので、ちょうど良い感じで短い時間に読めた

周りの空気を読むとか、人の目を気にするとか
そういうこととは無縁の、静かな凛として少し寂しい世界に浸った
こういう風に生きていることが羨ましくもなる



昨日は、予定通り北広島ロードレースの受付を済ませるため
車で北広島駅近辺に行って、NAOJIさんお勧めの
mon bon cafeでティータイム
お昼前で、そんなに混んでいなかったのでゆっくりといい時間
お昼の約束をしていなければ、フルーツサンド食べたかったなぁ



今日は大雨の札幌
いつものサッポロ珈琲館本店でコーヒータイム
ここで、『いつも彼らはどこかに』を読み終えた
窓際の席が空いていたので、ゆっくりまったり

今週は、小林麻央さんの訃報で心が揺れた
彼女のブログを読んでいて、たくさんの勇気や優しさを感じて
どうか、どうか、1日でも長く家族と一緒に過ごして欲しいと願っていた
旅立ってしまったけど、彼女の場所で家族を見守っているだろうと思う
切ないなぁ。。。。

満月の泥枕

2017-06-22 21:58:11 | 本のこと
道尾秀介さんの
『満月の泥枕』読了



生の悲哀、人の優しさが沁みわたる、
人情ミステリーの傑作。



娘を失った二美男と母親に捨てられた汐子は、
貧乏アパートでその日暮らしの生活を送る。
このアパートの住人は、訳アリ人間ばかりだ。
二美男はある人物から、
公園の池に沈む死体を探してほしいと頼まれる。
大金に目がくらみ無謀な企てを実行するが、
実際、池からとんでもないものが見つかった! 
その結果、二美男たちは、
不可解な事件に巻き込まれていくことになる......。


切なくて悲しいけど、人が優しい
そんなミステリーは、道尾秀介さんの小説の醍醐味
色々な分野のミステリーを描かれるので
読んでみないとわからないのも楽しみ

池辺葵さんの
『雑草たちよ 大志を抱け』読了



いつか、この日々を忘れたとしても、
魔法の言葉が私を生かし続ける。
『プリンセスメゾン』の著者が描く、
地方都市に生きる女子高生達の
切なくも可愛い青春群像劇。

苦味も優しさも抱き込んだ
目映い青春を描く傑作連作集。


ドラマ化された『プリンセスメゾン』が
第1巻だけ、無料で読めた → ここから読めるよ
ドラマの配役は、コミックにぴったりだったんだなぁと思う
現在、4巻まで出ているんだけど、、、、
読みたいな

そんな風に思っていたら、本屋で見つけてしまった
このコミック
雑草たち?女子高生たちがとってもいいんだよ
みんな、それぞれいいのだ
ホント、よかったなぁ



18日は予定通り、小樽運河マラソンに行ってきた
走れないけど、たくさんの知り合いの方々に会えて
5km、10km、ハーフとそれぞれに出走されているので
忙しく、ずっと応援していた
そして、すっごく走りたくなってしまった



小樽運河マラソンは、走り終わった後に参加賞だと思っていたら
走らない人にも、色は選べないけど、参加賞のデイバックがもらえた
ちょうどいい大きさで、すっごく嬉しかったなぁ

今度の日曜日は、北広島ロードレースだけど
また走りたくなって、切なくなっちゃいそうだから
土曜日に、受付と参加賞をもらいに行ってこよう
そして、土曜日か日曜日は、歩くか、少し走るかしてみようと思う
先週の土曜日は、円山方面に向かって9.5kmほど歩いてみた



気持ちよく歩けたし、痛くもならなかったので
少しずつ走ることも始められそうかなと思っている



途中、偶然見つけて寄ったお店 びいだま
色々な種類の大福があって、珈琲とセットで550円
お店の方も感じよくて、また行ってみたいな

アノニム

2017-06-13 21:24:15 | 本のこと
原田マハさんの
『アノニム』読了



ジャクソン・ポロック幻の傑作
「ナンバー・ゼロ」のオークション開催が迫る香港。
建築家である真矢美里は七人の仲間とともに
オークション会場へ潜入していた。
一方、アーティストを夢見る高校生・張英才に
<アノニム>と名乗る謎の窃盗団からメッセージが届く。
「本物のポロック、見てみたくないか?」という言葉に誘われ、
英才はある取引に応じるが……!? 
痛快華麗なアート・エンタテインメント開幕!!


いつの間にか、マハさんの新刊は
出たらすぐに買いに走ることになっていた
今回は、アートの話といっても
楽園のカンヴァスなどとはちょっと毛色の違う感じ
エンターテイメント作品という色が強いかな
そのせいか、読み始めはちょっと入り込めなかったけど
後半は、止めることが出来ない高揚感
面白かった。。。。



日曜日、久しぶりに母と買い物に。。。
恵庭の道の駅で新鮮で美味しい野菜が買いたいなと思って
二人でいそいそと出かけて、新鮮野菜をたくさんゲット
そして、寄せ植えもついつい買ってしまった
自分で、好きな花を寄せ植えするよりもかなりお得
レジの方にも、これは安いですよ〜と太鼓判
バルコニーの新しい仲間として華やかに活躍中

お昼は、雑誌『Ho』で見つけていた栗山のカフェ飯を食べに行こうと誘ったけど
なかなかお肉を食べる機会がないから、美味しい肉が食べたい!
カフェ飯のようなものは、自分はいつも食べていると強い主張をされて
またもや長沼のハーベストへ

 

母は、いつものチキンステーキセットだったけど
わたしはカレーのセット。美味しかった〜!
まぁ、ハーベストに行ったらハズレはないよね



雨が降ったり止んだりのお天気だったけど
食後はちょうど晴れて、大好きな長沼の風景を楽しんで
直売所などにチョロチョロ寄って、買い物して
母は温泉へ、わたしは大好きな「こかげ喫茶室」へ



時間が中途半端だったのか、一人の時間もあり
ゆったりと読書しているうちに、うたた寝なんかしちゃって
静かに、鳥のなき声を聞いて、木漏れ日の中
とても素敵な時間を過ごせて、忙しかった心をリフレッシュできたよん

どこかでベートーヴェン

2017-06-11 00:11:55 | 本のこと
中山七里さんの
『どこかでベートーヴェン』読了



加茂北高校音楽科に転入した岬洋介は、
その卓越したピアノ演奏でたちまち
クラスの面々を魅了する。
しかしその才能は羨望と妬みをも集め、
クラスメイトの岩倉にいじめられていた岬は、
岩倉が他殺体で見つかったことで
殺人の容疑をかけられる。
憎悪を向けられる岬は自らの嫌疑を晴らすため、
級友の鷹村とともに”最初の事件”に立ち向かう。
その最中、岬のピアニスト人生を左右する悲運が…


『さよならドビュッシー』『いつまでもショパン』
おなじみのピアニスト探偵・岬洋介の高校時代
高校生ながらも大人びて、純粋な岬洋介
友人で心優しい鷹村が、ハラハラするくらい愛おしく
若さゆえの残酷さが、悲しく感じる
軽快なミステリーで、サクサクと読み進められる





今日は、事務所の社長と仲間達のお花見飲み会
社長宅の庭に咲く桜や梅が綺麗だからお花見をしようと
決まったは確か、1月で、なんだかんだと日程がずれて
桜も梅も散った6月になり、雨にも当たってしまった



お昼からおうちの中と小雨の庭を行ったり来たりで
楽しく笑って飲んでの時間



4匹の猫ちゃんはとってもおとなしくって
喉をゴロゴロ言わせて撫でさせてくれたよ
昼間から、少し飲んだりしたので、
夜になって、なんだか眠れなくなってしまった

長いお別れ

2017-06-03 18:55:50 | 本のこと
中島京子さんの
『長いお別れ』読了



帰り道は忘れても、難読漢字はすらすらわかる。
妻の名前を言えなくても、顔を見れば、
安心しきった顔をする――。

東家の大黒柱、東昇平はかつて区立中学の校長や
公立図書館の館長をつとめたが、
十年ほど前から認知症を患っている。
長年連れ添った妻・曜子とふたり暮らし、
娘が三人。孫もいる。

“少しずつ記憶をなくして、
ゆっくりゆっくり遠ざかって行く”といわれる認知症。
ある言葉が予想もつかない別の言葉と入れ替わってしまう、
迷子になって遊園地へまよいこむ、
入れ歯の頻繁な紛失と出現、
記憶の混濁--日々起きる不測の事態に右往左往する
ひとつの家族の姿を通じて、
終末のひとつの幸福が描き出される。
著者独特のやわらかなユーモアが光る傑作連作集。


Twitterで、評判になっていると知ったこの本
歳をとっていくと、認知症まではいかなくても
物忘れや、人に説明すること、理解することが
少しずつ難しくなっていくのかなと親を見ていて思う
でも、だからといって、それを責めたり馬鹿にしたくないし
長生きすることに後ろめたさや不安ばかりになって欲しくない
一生懸命生きてきたんだから、堂々と生きていて欲しい
この本の東昇平さんは、すっかり認知症で
老老介護の奥さんや、娘3人を振り回しているけど
周りの人間の優しさや、本人のユーモア、
反抗期盛りの孫の人間性などに影響を与えたり
人生に無駄なことは無いんだよねと思える
身に積まされることもたくさんあるけど、
読んでよかったなと本当に思った

吉野朔実さんの
『いつか緑の花束に』



月刊フラワーズに掲載された最後のよみきり
「いつか緑の花束に」の他、
よみきり「MOTHER」、
コミックス未収録のショートなどを集めた作品集。

「MOTHER」続編として公開予定だった
未公開ネーム100P超に加え、
2016年4月、月刊フラワーズに掲載された
吉野朔実先生のインタビューも再録。

吉野朔実先生からあなたへ贈る、
最後の作品集。


吉野朔実さんの世界はやっぱり好き
コミックといえど、読み応えあり



転職して、ほぼ1ヶ月
月曜日から金曜日は、仕事漬け毎日
今までは、あまり残業もなかったのでちょっと過酷
夜10時すぎに事務所にいると、目がしょぼしょぼ
別に家にいて寝てしまう時間でも無いのにね
講師の仕事は、先週の日曜日と、明日で最後
ハードだったし、反省も多く申し訳なかったけど
自分のためにはすごく勉強になって、やってよかったな

そして、そして、右足の件
今、整骨院に通っていて、歩くのは平気になったけど
まだちょっと走るのは難しいかな
今月、小樽10kmと北広島15kmにエントリーしているんだけど
その前に、少し走ることが出来たら、考えよう。。。
両方とも近いので、参加賞もらいに現地には行くけどね
今年は、北海道マラソンのファンランに当選
11kmくらい?その頃には走れる!と思っているんだ