香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

劇場

2017-05-21 18:14:48 | 本のこと
又吉直樹さんの
『劇場』 読了



演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。
夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った――。
『火花』より先に書き始めていた又吉直樹の
作家としての原点にして、書かずにはいられなかった、
たったひとつの不器用な恋。
夢と現実のはざまでもがきながら、
かけがえのない大切な誰かを想う、
切なくも胸にせまる恋愛小説。


正直、読み始めてから1/3位まで
ちょっと後悔するくらい、永田の話がつまらなかった
なかなか読みたいという気にもなれずだった
でも、中盤前に、どんどんと引き込まれ
気になり、気持ちを寄り添い、心配になり
最後は切なくて切なくて、
永ちゃんも、さきちゃんも、悲しくて切なくてアホで
若さゆえ、勢いなのか、正直なのかな気持ち
思い出したり感じたり、貴重な読書時間を過ごした

又吉さんの「火花」よりずっと好きだな
とても好きだな

転職してあっという間に2週間
忙しい毎日ではあるけれど、程よい緊張感と充実
あっという間にきた土曜日
髪の毛をさっぱりさせたくて美容室へ



札幌はとっても良い季節
創成川沿は、気持ち良さそう



大通公園ではライラック祭りの開催中
一緒にラーメメンショーもやっているところもあったけど
せっかくなので、ライラックの香りを楽しみたく
ラーメンショーは無視。。。高いし、混んでるしね

母と待ち合わせをして、大好きな蕎麦屋「松の實」で
鴨せいろ田舎蕎麦



久しぶりに二人でおしゃべりして
帰りは、丸井でお歳暮解体ショーに行き
美味しそうなワインやそうめん、シャケのカマなどを買い物
充実の土曜日

日曜日は、なかなか良くならないというか
行ったり来たりで、だんだん悪くなっている右足を
カナダのお友達が、ご主人も故障した時の経験から
理学療法士に診てもらったら?との助言があり
ネット検索して、評判の良さそうな整骨院に行ってきた
とても丁寧に診てくれて、説明もしてくれて
見通しもお話ししてくれて、施術後もスッキリ
ちょっと集中して通うことにした
ちょっと、希望も持てて、明るい気持ちになってきた



農試公園周りは、八重桜が満開
いつもソメイヨシノの時に、ジョギングがてら行っていたけど
八重桜の季節は、初めてかもしれな
可愛くて、可愛くて、さらに気持ちが明るくなった休日

ちょっとそこまで旅してみよう

2017-05-11 07:07:27 | 本のこと
益田ミリさんのエッセイ
『ちょっとそこまで旅してみよう』読了



昨日まで知らなかった世界を、
今日のわたしは知っている−。
八丈島、宝塚、奈良、萩はひとりで。
金沢、京都、スカイツリーは母と2人で。
フィンランドは女友だち3人で。
「ちょっとそこまで」という気軽さで行った旅の記録。


ミリさんの旅の様子が、1人分の旅費も含めて書いてある
感じたこと、食べたもの、生活とのこと、親のこと
ああ、いいなぁ、行きたなぁはもちろんだけど
こういう感覚が、素敵だなと何度も思う
しかし、ミリさんは甘いものが大好きなんだなぁ
そんなに好まないわたしまでも、食べたくなってしまった



今週月曜日から新しい職場での仕事が始まった
最初の日は、変に緊張。。。今もしているかな
事務所は住宅街にあるので、近くに小さな公園がある
お天気のいい日のお昼休みに、ちょっと息抜き出来る



毎日、ぐったりとして帰ってくるので
早めに寝て、ぐっすり深く寝ているからなのか
毎朝4時起き(今日も。。。)
昨日の朝日はきれいだったな

ヒア・カムズ・ザ・サン

2017-05-07 19:03:08 | 本のこと
小路幸也さんの
『ヒア・カムズ・ザ・サン』読了



明治時代から続く古本屋を舞台にした
〈東京バンドワゴン〉シリーズは、
皆様に愛されてついに第十巻目! 
さて、今回のお話は、真夏の幽霊騒動、
そっと店に置き去りにされた謎の本を巡る珍事、
そして突如湧き起こる我南人引退危機!? 
研人の高校受験の顛末など、笑いと涙の全四編、
堀田家恒例の全員勢揃いの騒々しい朝食シーンや、
初公開の堀田家の正月もお楽しみ。
結局、「LOVEだねぇ」!


もう10作目となった東京バンドワゴンシリーズ
以前の事件はすっかり忘れていることの方が多いけど
なんだか、堀田家の子供たちの成長を読んでいるみたい
まあ、安定して毎年読む本なのかな



いっきに華やかになったゴールデンウィークの札幌
明日から、気を引き締めなくては

ふたつのしるし

2017-05-06 00:20:09 | 本のこと
宮下奈都さんの
『ふたつのしるし』を読んだ



美しい顔を眼鏡で隠し、
田舎町で息をひそめるように生きる優等生の遥名。
早くに母を亡くし周囲に貶されてばかりの落ちこぼれの温之。
遠く離れた場所で所在なく日々を過ごしてきた二人の〝ハル〟が、
あの3月11日、東京で出会った――。
何度もすれ違った二人を結びつけた「しるし」とは? 
出会うべき人と出会う奇跡を描いた、心ふるえる愛の物語。


まっすぐで不器用なハルと、真面目で頑張り屋の遥名
ふたりの子供の頃から、大人になるまでのお話が
少し苦しく思えるようにリアルで切なくて
出会ってくれてありがとうと思う



今日、花見の帰りにカフェで読み終わり
しばらくぼんやり、本の中に浸ってしまった
文中の
人生はクローズアップで観れば悲劇だが
ロングショットで観れば喜劇だ

この言葉の場面で、涙が出そうだった

そして、伊集院静さんの
『さよならの力』



私は二十歳代と三十歳代に別離を経験した。
一人は弟であり、もう一人は前妻であった。
なぜ彼、彼女がこんな目にと思った。
その動揺は、なぜ自分だけが? という感情になった。
ところがそういうものと向き合っていると、
やがて別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る。
それは彼等が生きていた時間へのいつくしみであり、
生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない。
(まえがきより)

伊集院静さんの大人の流儀シリーズを読むのは初めて
なぜか、このシリーズだけは読んでみたくなった
ああ、そうだなぁ、そうなのかと納得しながらも
ひとつの考え方、生き方として読み終えた
ちょうど、温泉旅館で眠れず、電気もつけられないので
iPad miniにダウンロードしたこの本を一気読みした
心に残る、忘れたくないなと思う言葉をメモ
その中の一つだけ

苦しみ、哀しみを体験した人たちの身体の中には、
別離した人々が、いつまでも生きていて、
その人の生の力になっています。
だからこそ懸命に生きねばならないのです。
私は今、”さよならが与えてくれた力”を信じています。


連休もあと2日、あっという間だったな
ToDoリストには、まだ何個かやりたいことが残っているわ
さてさて、、、

2017年もサクラサク

2017-05-05 19:51:54 | なんでもない話
今年もゴールデンウィークに札幌の桜は満開
3日は、花ロード恵庭に行き、寄せ植えを購入



これで850円って、安いなぁ
帰りにえこりん村に



トマトの木はまだまだこれから
たくさんの花を見て帰って来て
新川通の桜並木へ









満開
ゆっくりと桜の下を散歩
農試公園にも行って見たけれど
こちらは、まだ3部咲きくらいかな
昨日、今日と暑かったからもう咲いたかな

今日は、ニュースで言っていた寒地土木研究所へ行ってみた
地下鉄中の島駅から歩いて5分くらい
釧路から植樹したチシマザクラが満開
というか、もう散り始めかな





続いて、中島公園を通ってまたもや花見





桜の季節なので、上を見て歩きがちだけど
足元でも、チューリップや水仙、そしてビオラが



帰り道、近所の庭の木蓮も桜も満開





いろとりどり春色の大型連休

チョビ旅

2017-05-04 19:28:58 | 旅に出たい
5月1日、2日と、2泊3日で母と叔母と3人で
ドライブがてら、温泉に行って来た

連休のハザマの月、火と休めるのもしばらくないので
母と叔母と温泉に行こうと誘ったら
トマムっていうところに行ってみたいと。。。
温泉は欠かせない条件なので、泊まるのは別の場所で
まずはトマムに向かいましょうと出発

トイレ休憩で、鵡川(ムカワ)町のぽぽんた市場
ちょうどお昼だったので、お蕎麦やさんでざるそばをいただいたが
幌内そばで、美味しかった
そして、時期ではないけど、ししゃもが売っていて
冷凍保存なので買えなかったけど、食べさせてくれて
これもすごく美味しい
時期になったら来ようね〜と約束

鵡川町からは、ナビは高速ではなく、山道を案内してくれた
高速じゃなくても、信号は全然なかったよ
そして、やっとついた星野リゾート トマム



むか〜し、スキーに来て以来、うん10年ぶり?
空気が澄んでいて、気持ちいい
働いている方々も、若くてハキハキとして気持ちがいい



館内や庭を散歩して、優雅な気持ちになり



庭を眺められるカフェでのんびりして来た
温泉ではなく、スパやゴルフ場などがあるせいか
宿泊客の年齢層は、若いご夫婦と小学生以下の子供連れが多いよう
温泉があるんだったら泊まりたかったねぇと言いつつ
占冠唯一の温泉へ向かう

またもや山道を走り、占冠から富良野への山道の途中にある
湯の沢温泉 森の四季に到着
まあまあの宿泊費だったんだけど
部屋に、洗面もトイレもなく、カメムシだけがいるという
でも、働いている方々は親切で、施設も清潔で満足



ロビーは囲炉裏になっていて、どうも泊り客は私たちだけだったようで
ここに座って、のんびりしたり、おしゃべりしたりできた
母と叔母が、食事前にお風呂に入っている間に
私は、一人お疲れ様ウエルカムドリンク



食事は、色々な種類のものがたくさんで美味しかった
鹿の肉は、ちょっと濃いめの味付け

 

お腹パンパンで、ゆっくりお風呂に入り
おしゃべりしながら就寝
朝風呂にも入り、確かお腹いっぱいだったはずなのに
体に優しそうな朝ごはんもしっかりいただいた



ホテルの周りは、ホント何にもなくって
もし、足が大丈夫だったら走っていただろうけど
2日目に、富良野へと向かう道で、熊と鹿が
いやぁ、走りに出かけなくてよかった
熊はちょっと離れた場所にいたけど、鹿は道路脇にいたので
びっくりして、ドキドキだったよ

富良野を通って、美瑛の青の池に初めて行ってみた
2年連続走った美瑛ヘルシーマラソンでは
青の池の駐車場横を通っていたんだけど、池まで行ったのは初めて
天気がよく、空の青と池の青が反射しあって、美しい





3人で大満足して、旭川方面に向かい
深川から高速に乗り、美唄へ
大好きなアルテピアッツァ美唄



桜はもう少しだったけど、木蓮の花は散りそうになっていた



綺麗だね〜、こんなところがあるんだね〜と言いながら
でも、芸術は分からないわぁという、母と叔母
お昼がまだだったので、パンと珈琲というシンプルなランチを
店外のベンチでいただくことに



「あら!」と突然、目を輝かせた母と叔母は
パンと珈琲が出てくるまで、フキを収穫しておった
車の中でも、「ほら、あそこにもフキあるね」なんて話し合っていたので
とっても嬉しかったらしく、買い物袋いっぱいの収穫にニコニコ



パンも美味しく、珈琲は香り高く
大満足の(多分)それぞれのアルテピアッツァ美唄

帰りは、岩見沢で高速を降り、栗山公園の桜を見に行ったけど
まだ、全然咲いていなくて、残念。。。
札幌の桜が早いんだね

苫小牧に向かう途中、早来(ハヤキタ)のレストランみやもと
カマンベールソフトクリームをいただき
苫小牧で叔母を下ろし、札幌に戻って来て、車の距離数を見たら
2日間で600km近く走っていた
腰がバリバリで、ヨロヨロ
だけど、楽しかったな