香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

お茶、本、でっちあげ

2016-08-30 21:29:20 | 本のこと
読んだ本をしばらくあげていなかったのでまとめて、、、

向田邦子さんの
『お茶をどうぞ』



対談の名手と言われた向田邦子が、黒柳徹子、
森繁久彌、久世光彦らと語った傑作対談集。
テレビと小説、食やおしゃれ、男の品定めまで、
親しかった友人、仲間たちと本音の話が楽しい。


大好きな向田邦子さん関連の本
対談本なので、読みにくいかなと思ったけれど
面白かった
特に黒柳さんとの対談は
お二人の声が聞こえてくるようだった
またお宝本が増えちゃった

吉野朔実劇場
『吉野朔実は本が大好き』



長年「本の雑誌」に連載していた
読書エッセイマンガ〔吉野朔実劇場〕を
1冊にまとめた作品集。

単行本で出版された『お父さんは時代小説が大好き』
『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』
『弟の家には本棚がない』『本を読む兄、読まぬ兄』
『犬は電信柱が大好き』『神様は本を読まない』
『悪魔が本とやってくる』『天使は本棚に住んでいる』
(2016年7月同時刊行)を、ALL IN ONEの一冊に。


吉野朔実さんが急逝されたと知ってびっくり
好きな漫画家さんだったので、とても残念
わたしとはそんなに年も違わないのではないのかな
そのためにまとめられたこの本は、
色々な本についてのエッセイ漫画なのだけど
とても興味深く、結構読むのに時間がかかり
実はまだ読み終わってはいない
気になる本のところに付箋をつけて
少しずつ読んでいるので、あと何ヶ月かかかりそう
面白いよ

久しぶりのノンフィクション小説
福田ますみさんの
『でっちあげ』「福岡殺人教師事件」の真相



「早く死ね、自分で死ね。」
2003年、全国で初めて「教師によるいじめ」と
認定される体罰事件が福岡で起きた。
地元の新聞報道をきっかけに、担当教諭は
『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。
児童側はさらに民事裁判を起こし、舞台は法廷へ。
正義の鉄槌が下るはずだったが、
待ち受けていたのは予想だにしない展開と、
驚愕の事実であった。第六回新潮ドキュメント賞受賞。


「殺人教師」の事件は、新聞で読んだ覚えがあったけど
新聞も、センテンススプリングも、散々あの教師を
悪者にして、叩いたまま、その後の報道はきっとなかったよね
まさかまさかの、モンスターペアレンツとワガママ坊主
そして、臭いものに蓋、事なかれ主義の学校と教育委員会に
少し優柔不断な教師がこんな形で嵌められてしまうとは、、、
よく諦めなかったよね、いい弁護士さんに巡り会えてよかった
読んでいる最中、ずっと憤っているというかモヤモヤした
垂れ流しのマスコミ報道って、どうにかならないんだろうか

いまは歌野晶午さんの短編ミステリーを読んでいます
なかなか本を読む時間を取らない日々だったけど
少し気持ちを落ち着けて、ゆったりと読書の時間を作りたいな

そういえば、先週の火、水は台風の谷間に東京出張だった
火曜日は、仕事の打ち合わせ等が終わった後
関係者の方々とスカイツリーに



登るとは思っていなかったのだけど、登った



当たり前だけど、見晴らしいいね
ぐるっと一回りして、さて帰りましょうかと思ったら
もう少し上に登りましょうと、、、高い所がお好きな人がいたみたい



エレベーターと回廊を登って



足元から強化ガラスごしに下が見えるところで
みんなで、「どーぞ、どーぞ」と譲り合い
一人だけ、「どだっ!」とドヤ顔で乗っていた

次の日は、午前中だけの仕事だったので
世界遺産の国立西洋美術館へ



上野公園の中を歩くのは、地獄のように暑かった



考える人は暑くても考えていたけど
わたしはもう暑さのせいで思考能力なし
隙間に東京観光させてもらった出張、ありがたい

北海道マラソン2回目の挑戦

2016-08-29 18:50:32 | 走ること
30回記念の北海道マラソン
去年は年代別で最下位でゴールだったので
今年は、5時間を切ってゴールしたかったのだけど、、、



水曜日くらいまでは雨予報だったけど
綺麗に晴れて、暑くなりそうな北海道マラソンらしいお天気
エスマラソン部が集まっている場所で
みなさんに会って、こはるさんにお花のバルーンをもらい
今年も早めにスタート地点に並んだ
美瑛で悪化させた足底筋膜炎で、かなりの練習不足や
体調の悪さなどはもう頭にはなかったというより、
大丈夫!大丈夫!と思い、笑顔でワクワクしていた



今年はファンランの方の半分が先のブロックにいたので
ロス時間が結構長かったけど、慌てない慌てない
金曜日に行った足つぼマッサージのおかげか、足が軽い
気持ちよく走っていたら、エスの前で店長が応援
途中、エスのエリちゃんや200kmのこまっ○に会いエール交換
13kmの地点ではセ○こさんとAyumiさんの盛大な応援を受け
14kmの地点では今年もE師匠が応援してくれていた



E師匠撮影、ちっちゃ〜く写ってます

新川通りから琴似栄町通りに入り、新琴似通りを走り
16kmを過ぎたあたりから、ズンズンっと響くような足の痛み
美瑛の時と同じく右足裏の激痛
我慢しながら走っていたのだけど、股関節も痛くなり
こはるさん、genさんが声をかけてくれたんだけど
「足が痛い」と泣き言、、、
あと少しで新川通りという19km地点で、心が折れて
自ら歩道に上がり、監視員の人にリタイアを告げました
情けない、、、
関門の時間まではまだかなりあったので、
そのまま自力で大通公園まで戻り、チップを返して
ゆっくり歩きながら、走ってくる方々と逆走して道庁で応援
た○さんが見つけてくれて、一緒に応援
去年、完走できなかった人や、いつも頑張ってる人たちの
最後の41kmの関門を越えていく姿を応援

やれるところまでやったのかと言われたら
痛くても歩いたりしながら続けられたかもしれないなと思う
今日はお休みをもらっていたので、ゆっくりしていたけど
歩けるのは、あの時にリタイアしたからだけど
それでよかったのかな、時間切れになったかもしれないけど
諦めずに最後まで走ったほうが、
この不完全燃焼感はなかったんじゃないかなとも思う
こんな気持ちを経験することになるとは、、、
マラソンを始めたおかげだな
もう、こんな思いをするのは嫌だから、
ちゃんと治すために、ストレッチして、タオルギャザーして
練習もして、笑顔でゴールしたいなとしみじみ思う

そんなほろ苦い2回目の北海道マラソン挑戦でした

すごいな陸上

2016-08-20 23:00:47 | なんでもない話
毎日、リオオリンピックの番組を見て
興奮して、眠れず、遅寝早起きの毎日
昨日はヘトヘトに疲れて仕事から戻り寝落ち
今朝、起きても疲れが取れていない感じだったけど
台風が近づいているので、まだ雨が降る前に走ろうと
朝から重い体で新川通りを走ってきました
(12kmちょっとだけどね



間一髪で雨に当たらずに帰ってきて
すぐにテレビをつけたら
男子4×100mリレー、日本が銀メダル
すごいですね〜、なんか興奮
そして、50km競歩も荒井選手が銅メダル
3時間41分って、、、すごいなぁ
他の競技も、オリンピックが始まってからずっと
見始めるとやめられない状態で、楽しい

そんな中、読みました
堂場瞬一さんの『ターンオーバー』



「勝てると信じて走らない人間に、勝つ資格はない」
――箱根駅伝から一カ月。
東体大四年の穴川は初の長距離マラソンに挑んだ。
尊敬する先輩と走る同じレースで、
快調な追い抜きを見せたが、一転……(「ペースダウン」)。
大学一年で日本代表入りした経験を持つラグビー選手・五十嵐は、
三年連続関東大学リーグ戦で負傷していた。
四年目のリーグ戦が始まった今、
怪我の恐怖におびえながらも士気を高める――(「クラッシャー」)。
アスリートたちの一瞬の好転・暗転を描き切った、
白熱のスポーツ短篇集。


高校野球、アメフト、やり投げ、マラソン、ラグビー、プロ野球
6つの短編集だったのだけど、
アメフト、ラグビーはルールも用語もわからないので
ちょっと、読んでいても???という感じ
全部、結論や結果が出ているものでもなく
出ていないからって、ダメとは思わないのだけど
ちょっと消化不良な感じで、、、短編だからしょうがないのかな



今日の午後、大雨の中、約束があり札幌駅まで行った帰り
大丸デパートでくまモン期間限定ショップをやっていました
実は、くまモン好き バリーさんも

明日も台風の影響ですごいお天気の予報
雨がひどい地域も多く、被害も出ているので心配です

コンビニ人間とスタフ

2016-08-15 20:11:39 | 本のこと
今回の芥川賞受賞作
村田沙耶香さんの『コンビニ人間』



36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、
変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、
清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、
毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、
完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、
私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。

ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は
「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。

現代の実存を問い、
正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。


きっと面白いんだろうけど、どうしようかと躊躇する村田沙耶香さんの本
以前読んだ『しろいろの街の、その骨の体温の』の時の
あまり考えたくない世界の読みごごちの悪さは強烈だったので…
その時のブログは → こちら

コンビニで働くことで、人との付き合い方を学び
人の考えていることを想像でき、生きがいを得る
そんな主人公の、淡々と自分を見つめる目が怖いくらい
人をおそれてはいるけれど、本当に強いのは誰なのか
自分を知らないうちに騙したり流されている人なのか
いろいろなことを考え込んでしまい、最後は身震い
でもちょっと、爽快?安心?不思議な気持ち
白い…でも書いたけど、力強くいい本

道尾秀介さんの『staph スタフ』



移動デリを営み、ワゴン車で日々料理を売っている掛川夏都。
若い女と不倫した夫を叩き出し、
今は海外で働く姉の息子・智弥と共同生活をおくっている。
ある日、いつものように駐車場の片隅で営業していると、
スーツ姿の男性に「保健所のほうから来ました」と声をかけられた。
衛生状態を調べる、とワゴンに乗り込んだ男は、
夏都を脅してそのまま車を走らせる。
「これはもしかして、誘拐?」
ようやく慌てはじめる夏都だったが、
行きついたマンションの一室で待っていたのは――?
ページをめくりはじめたら途中でやめられない、
ノンストップミステリー長篇!


道尾秀介さんの小説はいつもそうなんだけど
読み始めると、途中で止まらなくなる感じ
解決、、、いや違うし、、、解決、、、いやいや違う
何度もなんども、嬉しい裏切りに遭いながら
最後は、ちょっと切ない気持ちで読み終わり
おもしろかった

実は2冊とも、新刊だけれどもちょっと違う形で読みました
『コンビニ人間』は、文藝春秋9月号で選評と一緒に
『staph スタフ』は、電子書籍で
電子書籍は、新刊発売とともにすぐに発売されるものと
かなり時間が経たないと電子書籍にならないものと
全然ならないのと、いろいろなんだなぁ
ラジオクラウドを聞いたり、本を読んだりするために
iPad miniを持ち歩いているので、
どうしても紙の本で手元に置きたいと思うもの以外は
できれば、電子書籍でと思っているのだけど、
読みたい本が、いいタイミングでというのが難しい



13日のお墓まいりは、暑い1日で
室蘭は、お墓も、お店も、道の駅も、すごい人たち
お天気が良くて、景色が綺麗だなぁと何度も思った日
高速道路も案の定混んでいたので、
次の日まで、ぐったり疲れて静かにしていたので
本を読んだり、映画を見たり、おとなしい夏休みだった



最終日の今日は、北大を走って汗をかいて
北海道マラソン、ここまで戻ってきたいなぁと空を見上げておった

台所のラジオ

2016-08-12 20:22:03 | 本のこと
吉田篤弘さんの
『台所ラジオ』



昔なじみのミルク・コーヒー、
台所のラジオと夜ふけのお茶漬け、
江戸の宵闇でいただくきつねうどん、
子供のころの思い出のビフテキ──。
滋味ふかく静かな温もりを胸に灯す12の美味しい物語。


読んでいた本を途中でやめてしまった後、
立ち直る(大げさ)ためにはいつもは推理小説
でも、今回は大好きな吉田篤弘さんの小説

台所に置いてあるラジオからの
静かな話し声が少しのきっかけになり
ちょっと変わった人たちの
静かで温かいお話の世界に
安心してどっぷりと浸かる読書の時間でした



火曜日、思いがけず、がっちり体調を崩しました
朝から調子は良くないと感じていたけれど
仕事で近くの事務所まで歩いて行ってからは
体に力が入らず、頭がぼんやりしていて、ふらふらする
午後からの打合せは、お願いして社長に一緒に行ってもらい
なんとかこなして、そのまま自宅に戻り熱を測ると38.5℃
仕事の電話などをベッドで受けながらも、ほぼ寝たきり状態
それでも、次の日の朝は微熱まで復活して、出社
夜は、ラッキーにも予約していた足つぼマッサージの日
先生は、わたしの足を見るなり「あらららら〜」と悲鳴
おもむろに症状をお話しして施術してもらうが…激痛
土曜日に熱い中LSDして、その後、飲みに行き
日曜日には、楽しくビアガーデンで暴飲が原因とみられる
楽しかったからって、何もかもが帳消しにはならないのだ
夏の湿気と暑さで体が弱っているのにの無理無体で
胃腸や十二指腸が悲鳴をあげ、機能を果たさない状態になっていたらしい
1時間、じっくり揉んでもらい、すっごくすっきり
それでも、昨日の休日は、体のだるさが取れずおとなしくしていた
いつまでも、若い体の記憶のままではいかんです

今日は、無理せず、朝おきて少ししてから10kmのJog
暑いけれど、もう焦らずに、できる範囲で



中間地点の函館本線脇の公園は一服の休憩ポイント



紫陽花の花が綺麗だったな

明日のお墓まいりのために
お菓子を買いに札幌駅の方まで買い物に行って
スポーツ館や、デパートに寄ったら
ついつい衝動買い



ランニングソックス、スポーツ羊羹、お財布
ここまでは予定内の買い物だったけど
お財布の横のお店にあったバッグに一目惚れ
サマーセール品でもないんだけど、
形と大きさと色が、ぼんやりと欲しかったものだったのだ
はぁ、やばいやばい、このままだと服とかも衝動買いしちゃうかもと
慌てて、お菓子を買って、帰ってまいりました

今年のお盆休みは、11日の山の日からと、例年より早く始まったけど
16日から仕事なので、そんなに長いわけではないんだよね
それでも、まとまった連休は、気持ちがゆっくりできていいな
弟の初盆でもあるので、明日はお墓まいりに行ってきます

挫折…海賊の娘

2016-08-08 20:55:42 | なんでもない話
和田竜さんの
『村上海賊の娘2』



天下統一に乗り出した織田信長が、
大坂本願寺を攻め立てていた天正四年。
一向宗の門徒たちは籠城を余儀なくされて いた。
海路からの支援を乞われた毛利家は、
村上海賊に頼ろうとする。
織田方では、泉州淡輪(せんしゅうたんのわ)の海賊、
眞鍋家の若き当主、
七五三兵衛 (しめのひょうえ)が初の軍議に臨む。
武辺者揃いの泉州侍たち。
大地を揺るがす「南無阿弥陀仏」の大合唱。
難波海で、景(きょう)が見たものは――。激突 の第二巻。


ずっと読みたいと思っていて
文庫になるのを待っていた本だったのだけど
どうも、内容が自分の中に入っていかない
何だかんなぁと思いながらも読み進めるも、進まない
で、とうとう2巻で挫折です
ん〜、本屋大賞よ

札幌も暑い毎日です
今日は札幌よりも暑い滝川、旭川に行ってきました
この頃毎週行っているんだけど、毎回暑い
お昼に、初めて行った評判のアジア金星堂でカレー



旭川では黒カレーというのが有名らしく
その中でも、他の店とはちょっと違う美味しさとのことで
ジバングのイカゲソカレー3番
ちょっと甘みのある、変わったカレーでクセになるかも

土曜日は、ひとりで、休み休みだけれども28kmのLSD
ちょっといいコースを見つけちゃった



琴似発寒川をずっと上り、左股川に入り上り
いつもなら小別沢トンネルの方に行くところを
反対に向かうと、ちょっとしたら五天山公園につく



広くて、見晴らしも良く、気持ちのいい公園





中をぐるぐる走ったり歩いたり
そして、ずっと下って行って西野緑道へ



ちょっと短いけど気持ちのいい道を走り
また暑い北1条通りに出て、宮丘公園へ



もう、上ったり下ったりめちゃくちゃ
ゼーゼーして、チョクチョク休みながらも
農試公園に向かう



ここで、「あ、距離が足りない」と思いながらも2周しかせず
やっと帰ると28km
どうして後2km走れないのか、、、わたしらしいかな
考えてみたら西区から1歩も出ないコース



帰り道でコスモスが咲いているのを見つけた
全然ダラダラLSDだったけど、ひとりで28km走ったことで
ちょっとだけ充実感。。。なヘナチョコ
もうちょっと走れるようにならないとね〜