香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

雨にもまけず

2009-10-28 19:37:36 | 本のこと
松村栄子さんの再読
『雨にもまけず 粗茶一服』


【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「これからは自分らしく生きることにしたんだ。
 黒々とした髪七三に分けて、あんこ喰っててもしょうがないだろ」
 武家茶道家元後嗣・友衛遊馬18歳。彼はそう言って家を出た―。
 酔狂な茶人たち、ほんのり甘い恋心、そして消えた茶杓…。
 京の都で繰り広げられる茶ごころたっぷりの傑作エンターテインメント。


ちょっと軽いおばかさんのように感じる主人公の遊馬(あすま)くんが
とっても愛おしくって
他にも不思議な魅力を持った人たちがたくさん出てきます
心にとどめておきたい言葉が何個かあって
手帳にメモして、何度かつぶやいたりしています

「欠けているものは、いずれその人の中に求める心が生まれれば
 必ず補われる。」
「待ってたって未来なんかどこにもない。
 男なら、引き裂いてむしりとって割れた爪の間に作るんだ」

他にも、茶の湯の規範や掛け軸の言葉
以前、読んだ時はストーリーにばかり気持ちがあったと思うけど
今回は、心に深と染み入る言葉の宝庫でした


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