香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

野の春

2018-11-11 18:34:54 | 本のこと
大好きな作家さん
宮本輝さんのライフワークと言える小説
「流転の海」シリーズが完結
第9巻『野の春』



自らの父をモデルにした松坂熊吾の波瀾の人生を、
戦後日本を背景に描く自伝的大河小説「流転の海」。
昭和四十二年、熊吾が五十歳で授かった息子・伸仁は
二十歳の誕生日を迎える。
しかし熊吾の人生の最期には、
何が待ち受けていたのか。妻
の房江は、伸仁はどう生きていくのか。
幸せとは、宿命とは何だろうか──。
感動の最終幕へ。


たくさん、たくさん語りたい事があるけれど
まだ読み終わっていない人にネタバレとなっては
申し訳ないし、もったいないので我慢。
ここにきて、この人が現れるのか。。。。
この人は、こうなるのか。。。。
業なのか、品なのか
今日はいばってはいけない日
流転の海で、忘れられない言葉が
溢れるように、浮かんできて
決して悲しい結末ではないけれど
読み終わった途端に、涙がポロポロ出て
息ができなくなってしまった
素晴らしい小説を、最後まで読めて
本当に幸せ
読み終わってからもう1週間以上経っているけれど
まだまだ、頭の中が熱くて冷静ではいられない
もう少し落ち着いてきたら、
もう1度読み返すのがとても楽しみだ

高村薫さんの『冷血』上下巻



クリスマスイヴの朝、午前九時。
歯科医一家殺害の第一報。
警視庁捜査一課の合田雄一郎は、
北区の現場に臨場する。
容疑者として浮上してきたのは、
井上克美と戸田吉生。
彼らは一体何者なのか。
その関係性とは? 
高梨亨、優子、歩、渉――
なぜ、罪なき四人は生を奪われなければならなかったのか。
社会の暗渠を流れる中で軌跡を交え、
罪を重ねた男ふたり。
合田は新たなる荒野に足を踏み入れる。


「野の春」の衝撃が大きすぎて、
全然違う小説を読むことにした
しかし、何度も何度も犯罪現場の描写が出てきて
犯人の人間性を可哀想と思いそうになっても
意味もなく殺されてしまった被害者を思い出し
ただただ、淡々と、正直、早く読み終わりたいと思いながら
なんとか読み終えて、どういう気持ちなのか
複雑で、悲しい気持ちだけど、それだけではなく不思議
高村薫さんの小説は久しぶりだったけれど
そういえば、力強いというか、
骨太な小説だったなと思い出していた

札幌は、11月10日を過ぎても、まだ初雪が降らず
晩秋が長く続いている感じだ
先週、車の点検とタイヤ交換をしてもらっている間に
農試公園をJogしていたら、転んでしまって、膝がひどいことに
今週になって、もう良くなり、傷跡がかゆい
今日、北大をJogしたら、気持ちよく走れたので
丈夫な足でよかった
北大の銀杏並木はすっかり寂しくなってしまって
イチョウの香りだけが、プンプンしていた



今年は、誕生日の朝にJogした時が一番綺麗だったな

前に行った琴似のセレクトショップで
買うかどうか迷っていた帽子があって
やっぱり買おう!と決めて、散歩がてら買い物に


こんな感じの帽子なんだけど


こんな風や


こんな風にしたりして被れるのだ
ちょっとした自分へのご褒美かな



うちに戻ってきたら、
窓の外に虹がかかっていた


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