世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

春の月

2005年02月23日 | Weblog
缶ビールを飲みながら、「やってらんね~よ!」と口に出そうとして、やっぱり辞める。

自分が悪いのはよく分かっているから…。

喉まで出かかった愚痴を封じ込めた次の瞬間、自分の非を一層憎く思う。
非どころか、甘ったれの自分の存在までも憎い。嫌い。大嫌い。

私、生まれてこなければよかったのに。
そう思う。
母のお腹に帰りたい。
あたたかい羊水に包まれ、何も考えずにずっと眠りたい。

「世界には生きたくても生きられない人がたくさんいるんだからね!」と叱ったり、諭したりする人がいる。でもこんな自分の存在継続は、あまりにも惨めで意味がない…。
死にたいとは思わないが、これ以上生きたくない。

乾いた風が耳の繊毛を擽る帰り道、そんなことを考えた。
頭上には春の月。
ゆらゆら揺れているのは涙のせいだろうか。


明日も生き続けるであろう私は、非を直して自らを修正せねばならない。

それが働くということ。
それが生きるということ。



明日、笑顔で「おはようございます!」と挨拶したいから
缶ビール、もう一本開けても良いよね?吉熊。
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