世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

胃潰瘍の日活ロマンOL

2005年09月20日 22時55分13秒 | Weblog
胃が痛い。
お昼にオニギリを二個食べたが、夕方トイレで戻してしまった。
仕方がないので、退社後、会社近くのお医者さんへ行く。
(会社の上司が診察時間を確認してくれた。)

診察室に入ると、中年のオッサン先生がいた。そして尋問された。
「どうしましたか?」

とにかく胃が痛い。
ムカムカする。
妊娠していないことは明らか。想像妊娠でもない。
とにかく涎が集まってきて、気を抜くと口許から垂れそうになる。
3連休、実家に帰ったら「アレ食え、コレ食え」と食品を出され、
土曜日に餃子を50個食べ、
日曜日は普通の2倍はあるかと思われるミートスパゲティを
美味しいのでつい完食してしまった。
マイスリーを常用している。
一昨日は生理痛がひどかったので、ロキソニンとマイスリーを一緒に飲んだ。

…という胃に関するような近況を摘んで述べた。

「アレ食え、コレ食え」の表現をしたところから看護婦さんたちがクスクス笑っていた。真実なんだけどなあ。


「んじゃ、横になって」
私はワンピースの上に黒のジャケットを着ていたのだが、
そのままで良いというので、そのまま横になった。

腹をグイグイ揉まれた。
腹を触られるのが弱い私は、
…多分笑いながら目を瞑り、そして悶え…変な顔をしていたと思う。
日活ロマンポルノに出てくるベタなOLのようだったと推測される。

「潰瘍だね」
日活OLに背を向け、カルテに何かを書き込みながら先生は言う。

「今日は絶食ね。どうしても何か食べたいならオモユね。あと柔らかいベトベトのうどん。シコシコのうどんは駄目だよ。」

料理をしない私の部屋には鍋がない。
オモユもベトベトのうどんも幻の食品である。
実家に帰らないと口にできない。

ここは、会社近くの病院。
診察前に出した保険証に社名が記載されている。

「私、料理しないんでそんなもん作れません」
とは言えなかった。

「一人は一校を代表する」というのは母が出た高校のモットーであったらしいが、
「一人は一社を代表する」という言葉も充分存在する可能性があるこの地域社会で、
自分を純粋にさらけだすのは危険だ。

「はあ…」
と答える。

「オモユって分かるかな?お粥の上澄みみたいな汁ね。」
丁寧にオモユの説明までしてくれた。
米倉斉加年の「おとなになれなかった弟たちに」で、乳が出ない母親が子供に飲ませたやつでしょ?知ってるよ、そんなの。
しかし、どうにやったら製作できるのであろう。
米にお湯をかけるとその汁が発生するのだろうか。

「あと、禁酒禁煙ね」
…何を言っているんだろう、この人は。

「それは無理です」
…「一人は一社を代表する」良い子ちゃんモードの私もここまで。
無理だよ、禁煙なんて。
先生は、ニコチンは胃を収縮させる、という説明を延々としてくれたが、
最早「馬の耳に念仏」である。
とりあえず「努力してみます」と答えたが。

7日分の薬を処方された(ガスターD錠、ストロカイン錠)。

SEIYUに寄り、レトルトのお粥を購入した。お湯を注ぎ、食べた。
薬飲んで、一服して、シャワーを浴びた。

…今宵は早く寝ます。
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