中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

信楽

2009-05-01 09:19:53 | 身辺雑記
 津島の藤を観た帰りに、滋賀県甲賀市の信楽(しがらき)に立ち寄った。

紫香楽宮(信楽宮)跡
 この地は奈良時代に聖武天皇が離宮を営んだ地で、一時は甲賀宮(こうかのみや)とも呼び都となったことがある。天皇はここに唐の洛陽にあるような盧舎那仏を建立することにしたがこの計画は中止され、後に平城京をつくったときに東大寺の大仏として実現した。

 信楽高原鉄道紫香楽宮跡駅


 駅の駐車場の八重桜。このあたりは高原で気温が低いためか今が花盛りだった。







 

 紫香楽宮跡。宮跡として残されているのは、大仏を造営しようとした甲賀寺跡である。門や講堂、金堂などの礎石が残っている。








 このあたりは丘陵地で、当時もかなり草深い辺鄙なところだったろうと想像される。私が中学生の頃には郷土部というクラブに入っていて、一度この宮跡を訪れた記憶がかすかに残っているような気がするが、記憶違いかも知れない。

 甲賀の地は三重の伊賀とともに忍者の里として知られている。私はこれまで「こうが」と濁って発音していたが、実はこれは俗訓で、正しくは「こうか」だということを今になって知った。