中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

牡丹

2009-05-06 09:33:53 | 身辺雑記
 私が住む宝塚市の北部は山が多く、高原もあって鄙びているが、そこに長谷(ながたに)という地区があり、そこの牡丹園で「牡丹祭り」が開かれた。またまたHg君夫妻とK君と一緒に観に行った。

 宝塚市の花卉植木産業は約1000年の歴史があり、埼玉県安行、福岡県久留米市とともに日本3大植木産地として知られている。牡丹の歴史も江戸時代に遡るようで、明治33年にはパリで開かれた万国博覧会にも50種250株が出展されたと言う。市は全国の牡丹に縁のある地から提供を受けてこの長谷の地に牡丹園を開いた。約100種2500株が植えられていると言う。

 園内には色とりどりの牡丹が花の盛りを迎えていて、あたりにかぐわしい香りを漂わせていた。




































 牡丹は「立てば芍薬、座れば牡丹」と美人の形容に使われるが、単なる美人と言うよりも、気品のある貴婦人という趣があり、華やかだが俗に堕していない。中国洛陽の牡丹園で見た牡丹には楊貴妃という品種があったし、三国志演義に出てくる呉の美人姉妹である大喬と小喬の名をとった品種もあった。中国の国花は牡丹か梅かということで意見が分かれ、まだ定まっていない。