中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

母子草 

2009-05-04 09:45:25 | 身辺雑記
 春の日差しを浴びて咲く母子草は好きだ。薄い緑色の柔らかそうな茎葉と、小さい珠が集まったような黄色の花を見ていると春だなあと思えてくる。




 葉と茎には短い柔毛が一面に生えていて触ると柔らかく、その感触が快い。




 キク科の植物だから花は頭状花で、花茎の先端に小さな花が集まり、1つの花のように見える。

 
 もう5月だから花期も終わりに近づいている。茎の下部に着いているものから花が終わり、種子が出来ているようだ。






 母子草は正式にはホウコグサというのが正しいことを近頃知った(『柳宗民の雑草ノオト』ちくま学芸文庫)。この草の古名はホウコあるいはオギョウ。オギョウは御形で、春の七草のひとつとして知られているが、これもずっとゴギョウと発音していた。正しくはオギョウ。だからこの母子草については2重に俗称を覚えていたことになる。古くは餅に搗き入れていたそうで、母と子を搗いてはいけないということで蓬に代わったという説があるが、古名はホウコだからこの説は疑問視されるようだ。ホウコは「這う子」で、春先に生え出した時に地面にへばり付いている様子に由来するとも言われるが定かではない。