中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

信楽(2)

2009-05-02 10:32:00 | 身辺雑記
 信楽は付近の丘陵から良質の陶土がでる土地柄で、瀬戸、常滑、越前、丹波立杭、備前と並んで、中世から生産活動が続いている日本六古窯のひとつに数えられている。今も陶器の町として有名で、とりわけ信楽焼の狸の置物は知られていて、商店や料理屋の店先などに置いてあるのをよく見かける。東京にいる上海人の敏敏も「ああ、知ってる」と言った。西安の明明を岐阜の郡上八幡に連れて行った時に、店先においてある信楽焼の狸を見て「あれ、なんですか。狼ですか」と不思議そうに尋ねたことがあった。

 ある窯元で。大小の狸の大軍団は壮観。






 なぜ狸なのかと思っていたが、インタネットで調べてみると、「信楽焼の狸の置物の歴史は比較的浅く、明治時代に陶芸家の藤原銕造氏が作ったものが最初と言われている。1951年(昭和26年)、昭和天皇が信楽町行幸の際、たくさんの狸たちに歓迎されたことに感銘して歌を詠んだ逸話によって、全国に名が知られるようになった」(Wikipedia)とある。タヌキが「他を抜く」に通じることから商売繁盛、招福、開運の縁起物となっている。編み笠を被り、首をかしげて右手に徳利、左手に通い帳を持っている「酒買い小僧」型が定番になっているが、今ではいろいろなバリエーションがある。 いろいろな姿態、表情があって、どれも可愛く、見飽きない。 
 



 野球選手と女の子
 
 
これは旧いタイプのようだ。


 甲賀だけあって、武者や忍者のものもある。