中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

パチンコに復讐

2010-06-23 10:24:01 | 身辺雑記
 大阪市のパチンコ店で5月下旬に客の男性が刺殺された。犯人は35歳の無職の男で、逮捕直後は「生きるのが嫌になり、知らない人を刺した。誰でもよかった」と供述したと報じられ、またもや身勝手ない言い分に腹立たしい思いがした。これまで何度このような言い分を聞いたことだろう。冷淡かもしれないが、生きているのが嫌になったのなら、誰でもいいから殺そうなどとは思わずにさっさと自殺でもすればいいとさえ思う。誰でもよいからと標的にされた被害者は不運としか言いようがない。

 この男はその後の警察での取り調べに対して、「パチンコに負けることが多く、パチンコが許せなくなった。目立つような大きなことをして死刑になりたかった」と、これまた呆れかえるようなことを言っている。事件当日に別のパチンコ店で負け、所持金が数百円になったことに腹を立て、事件のあったパチンコ店に入った直後に、たまたま目の前にいた男性の首を持っていた折りたたみナイフで刺した。死刑になりたかったという言い分はこれまでの凶悪な事件でも犯人の口から出たことだが、私にはどうも本心で言っているのかどうか疑問に思える。

  「自分の人生を狂わせたパチンコに復讐したかった」とも言ったようだが、パチンコで人生を狂わせたのは自分自身の意志薄弱さのせいであって、パチンコに復讐するなどとは見当違いもいいところだし、ましてそれで無関係の客を殺すなどとはまったく無茶苦茶だ。その支離滅裂な言い分は精神に障害があるのではないかと思うほどだが、実際本人が「精神疾患がある」と言ったこともあって、大阪地検は精神鑑定を行う鑑定留置を大阪地裁に請求して認められたようだ。鑑定の結果、もし精神疾患があって責任能力がないとされたら告訴されることもないから、被害者や遺族はまったく気の毒だ。また責任能力があるとされて裁判になっても、またぞろ弁護人が、心身耗弱状態だったとか何とかあれこれ言うのではないか。

 この事件の被害者もパチンコ店の常連客だったようだが、パチンコというものは私には分からないが、人を夢中にさせる魔力のようなものがあるのだろうか。あの騒がしい中で、何時間も居続けて、気分が悪くならないのだろうか。私の知っている卒業生にもマニアがいる。主婦なのだがパチンコに魅入られているようだ。家庭をないがしろにするようなことはないが、話を聞いているとどうやら依存症のようでもある。彼女がパチンコに熱中している姿は、普段の様子からはちょっと想像できない。他人の趣味にあれこれ口を挟むつもりはないが、やはりほどほどにしておいた方がいいのではないかと思う。