中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

鼠と幼虫

2010-06-28 10:35:28 | 中国のこと
 冷凍庫の中のものを調べていると、隅からこんなものが出てきた。どちらも2001年に中国の南部広西壮(チュワン)族自治区を訪れた時に、ある料理店で出されたものだ。



 左は竹鼠という鼠の前足の指先で、ぶつ切りにした肉を紅焼(ほんしゃお)という、油と砂糖を加えて炒めてから醤油で煮込んだ料理の中にあった。右は何かの蝶か蛾の幼虫のから揚げ。どちらも珍しいと思って持って帰り、冷凍庫に入れておいた。

 中国のあるサイトを拾い読みしてみると、竹鼠は体長は16~23センチで、主に竹類の地下茎を食べるのでこの名がついたようだ。肉は多く、味はよく、栄養豊富だとある。実際食べてみるとなかなか旨かった。

 竹鼠。これは小さい種類のコタケネズミ。ペットとして売られているようだ。
 
 インタネットより

 幼虫のから揚げは取り立てて味のあるものではないが、香ばしくて食感がよく、これも旨いと思ってよく箸が出た。この3月に麗江に行った時にある店先に置いてあったが、買えばよかったと思っている。

 中国にはいろいろな食材がある。日本人からすればゲテモノのようなものもあるが、そこは料理法に長けた中国人のことだ、美味しく食べられるようにしてある。私がこれまで食べたものの中でいちばん旨いと思ったのは、安徽省の黄山の麓の屯渓(黄山市)で食べた蛙のスープだった。小さな器に入ったその蛙の黒い皮はとろりとしていて、肉は柔らかく、まことに美味だった。これは山の中の岩の多い渓流で捕れる石鶏(しぃちぃ)と言う蛙で、あまり多くは捕れないということだった。蛙の肉は鶏のようだ。