中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

妻のきょうだい

2010-06-30 09:21:13 | 身辺雑記
 散髪していると主人が、2年程前に奥さんを亡くした男性が、郷里の四国に帰るのでと言って最後の散髪に来たと話した。もう60代らしい。その男性は奥さんの一周忌に奥さんのきょうだいに法事の案内を出したら、あんたとはもう関係ないと断られたそうだ。ひどい話だな、そんなものかなと話し合ったことだった。前からきょうだいとはうまくいっていなかったのかも知れないが、故人は自分たちの姉か妹だろう。それを供養する気もないとは、情の薄い寒々とした話だと思った。

 私の妻は4人きょうだいの長姉だったから弟や妹がいるが、私は彼らと仲良くやってきた。とりわけ一番末の妹はもう還暦を過ぎたが、幼い頃から妻に可愛がられたからだろう、今も妻のことを思ってくれていて、住んでいる千葉市から毎年、東京の谷中にある私の家の墓に参りに出て来てくれている。私も幼い頃から可愛がっていたので、時々電話して近況などを話し合う。昨年末には妻の母親の17回忌の法要があり、当然のように私も招かれ、久しぶりに弟妹達と会って歓談できた。たとえ連れ合いが死んでも、これが普通のことではないか。死んだからあんたとはもう関係ないとは、人さまざまではあっても侘し過ぎる。

 ちょっと離れたところにある家では主人が亡くなると、子ども達が後妻を無一文同然で追い出したということが何年も前にあった。後妻にどういう問題があったのかは知らないが、これもひどい話だと思った。結婚というものは当事者の夫婦以外にもトラブルの種が潜在していることがあるのだろう。