中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

テレビがついていないと。

2010-06-25 10:18:47 | 身辺雑記
 行きつけの理髪店に行ったら、先客が散髪を済ませて帰るところだった。代わって私が椅子に着くと、主人が「あの人はもう定年退職して家にいる」と教えてくれた。ということは60過ぎだが、それにしては若く見え、私よりも10歳以上年下なのだなと、改めて鏡の中の自分の顔を見た。

 主人の話ではその人は退職後は再就職せず家にいるとのことで、何をしているんだと聞いたら、朝から夜までずっとテレビを見ていると話していたと言った。外に出ることもほとんどなく、テレビの前に座って過ごしているらしい。我が家のテレビは寿命が来てほとんど映らないし、いい機会だと思って新しいのを買ってもいないから今のところはテレビの無い毎日だが、あってもあまり見ない方だから、毎日一日中見続けているなどという生活は私の想像を超えている。

 これは極端にしても、とくに見ないのにテレビはつけっぱなしという家はよくあるようだ。Hg君の家もそうで、いつ行ってもテレビがついている。奥さんの話では、Hg君は朝起きて2階から降りてくるとすぐにつけるのだそうだが、特に熱心に見ているわけでもないようだ。庭に出たりした時は奥さんが消すらしいが、戻ってくるとまたつけるということだ。私の長男の嫁もいつもつけていますと言った。私などはテレビをつけていると、その音声で何か家の中に他人がいるような気がして落ち着かない気持ちになることもあるのだが、彼女はつけていないと何となく不安でと言った。そんなものかと思うが、Hg君の場合はどうなのだろう。習慣みたいなものになっていて、私とは逆にテレビがついていないと落ち着かないのかも知れない。そういうことでは理髪店で会った男性とは違うが、やはりテレビに依存した生活になっているのではないか。

 テレビ以前にはラジオを一日中つけっぱなしという家庭はよくあった。ラジオは音声だけだから、別の部屋にいても聴くことができるという利点はあった。昔のラジオはあまり電気を消費しなかったが、テレビはつけっぱなしにしていると、結構電気を食うのではないだろうか、不経済ではないかと要らぬ心配もする。