松本へ出かけました。3/7のことです。雪が降った後のことで、国道20号線は除雪してありましたが、塩尻峠の周辺では木々が雪に覆われたままでした。
東山山麓線も除雪してありましたが、周囲は一面の雪の原…北アルプスも雲の中でした。
松本に着きました。イオンモールの駐車場の梅の木が満開でした。近くで見かけたこれは早咲きのサクラでしょうか…
「松本市美術館」に行きました。中庭も雪の中でした。
この日の企画展は「夭折の画家 須藤康花 光と闇の記憶」で、「魂を塗りこめた絵と詩」が展示されていました。若くして亡くなられた「須藤康花」さんは晩年、麻績村に住まわれた縁で松本市にも小さな美術館があります。
その作品はその詩と相まって、まさに魂を揺さぶられるような心に響く作品の数々でした。麻績村の風景を描いた作品もありました。
今、松本市は地元出身の映画監督「山崎貴」さんのアカデミー賞受賞で盛り上がっています。この美術館でも前回企画展をしていたのですが、その時の作品がロビーに展示されていました。また7月から企画展があるようです。
ここではいつも「草間彌生」さんの作品が迎えてくれます。松本市出身の「草間彌生」さん…自販機もベンチも草間仕様で良く見たら自販機にはサインもありました。
この後、美術館から歩いて「源地の水源」を見ながら「伊藤石材店」に向かいました。
伊藤石材店の社長「伊藤博敏」さんは芸大で彫刻を学んだ石彫作家さんです。初めて作品に出会ったのはもう何年も前の「松本クラフトフェア」です。その後、何度もクラフトフェアで作品に出会って注目していた作家さんです。その作品が展示されているというので、この石材店を訪れました。このポスターのような作品展を各地で開き、ハードカバーの表紙になったり、中高の美術の教科書にも載っている作家さんです。
硬い石でできた柔らかい発想の作品はどれも注目でした。しかもちょうどご本人がいらして、丁寧に解説付きで作品を紹介して下さって、それも感激でした!作品に使われている石は梓川のの河原のものだそうです。建物などの基礎に使う栗(ぐり)の石の中からインスピレーションが湧くと作品にしているそうです。
ソケットから外されているのに石の上で明かりがついている電球や石のお雛様や素材感のあるTシャツやお花見弁当など、どれも注目でした。
別の作家さんの作品ですが、黒曜石で出来たナイフもありました。
松本の街は湧水が多く、水路もたくさんあります。この近くの水路にはクレソンでしょうか青々と茂っていました。
帰宅途中で知人の家に立ち寄りました。そのご近所で「紅梅」の花がみごとに咲いていました。まだ雪も残っていて美しかったです。
その場所から眺めた北アルプスです。雲をたなびかせる北アルプスも良い眺めでした。
最後は山麓線の東側の山々の雪景色です。山麓線を通ると北アルプスばかりに目がいきますが、この日は東側の山々も美しい雪景色でした。
「松本市美術館」と石彫作家「伊藤博敏」さんを訪ねたこの日、作品鑑賞と松本までの道中で雪の後の風景を楽しむことが出来ました…