「軽井沢千住博美術館」の後に時間があったのでその近くを散策しました。もう何度も訪れている「軽井沢高原文庫」です。本館には入らず、私が軽井沢に心惹かれたきっかけとなった「立原道造」の詩碑を見ました。
「軽井沢高原文庫」には本館以外に敷地に「堀辰雄」の山荘と「野上弥生子」の書斎と「有島武郎」の別荘が移築され保存されています。「高原文庫」と続きにある「タリアセン」のオーナーさんが古い建物を大事にして軽井沢のナショナルトラスト運動も牽引され、貴重な建物を残してくださっています。「タリアセン」の中にも貴重な建物がいくつか移築されています。軽井沢観光は軽井沢タリアセンへ (karuizawataliesin.com)
私が直近で訪れたのはこの時です。古き建物~軽井沢タリアセン~ - ナチュラルな暮らし (goo.ne.jp)
この後、やはり近くにある「軽井沢植物園」に向かいました。
この場所では1998年の長野冬季オリンピックのカーリングが行われました。1964年の東京オリンピックの馬術会場でもあったので、2つのオリンピック聖火台が並んで記念に残されています。
植物園は前回いつ訪れたか忘れるくらい久しぶりの訪問でした。花の少なくなる時期ですが、よく見るとたくさんの秋の花が咲いていました。「セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁子)」はシソ科ヤマハッカ属の花です。
たくさん咲いていたのは「ホトトギス(杜鵑草)」です。白花もたくさん咲いていましたし、黄色の「キイジョウロホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)」は珍しく注目だとお仕事されていたガーデナーさんが案内してくれました。
白い「サラシナショウマ(更科升麻)」も目立っていましたし、白い「マルバフジバカマ(丸葉藤袴)」もたくさん咲いていました。
白い花ではちょうど満開で群生している「シモバシラ(霜柱)」が見事でガーデナーさんに案内していただきました。
白い花が続きます「シロクジャク(白孔雀)」は「クジャクアスター」です。見事に咲き揃っていました。白い「ヒヨドリバナ(鵯花)」も咲いていました。
牛伏川で保護している「アケボノソウ(曙草)」がここにもあって嬉しかったです。
ここのガーデナーさんは「ユウスゲ(夕菅)」畑のお仕事をされていました。その「ユウスゲ」の話です…軽井沢で「ユウスゲ」が少なくなったと聞かれた上皇后さまが皇居で育てたユウスゲの種を送られ、それから育てたユウスゲは園内でたくさん咲くようになりました。毎年その苗を希望者に配布していますので軽井沢ではあちこちでユウスゲの花が見られるようになったそうです。この配布でいただいた方が我が家にも分けてくださり、我が家でも軽井沢の(皇居由来?の)ユウスゲが咲いています。そんな話をガーデナーさんとあれこれすることができ、いい時間が過ごせました。「ヒガンバナ(彼岸花)」の場所も案内していただき見頃の花を見ることが出来ました。
その他に咲いていた花々…「マツムシソウ(松虫草)」は今年は花の時期に霧ヶ峰に行けなかったので見逃してしまっていましたが、ここで見ることが出来て嬉しかったです。この花を見て「ワレモコウ(吾亦紅)」を見ると、夏が行き秋が訪れるのを感じます。
「シオン(紫苑)」や「オミナエシ(女郎花)」は勢いよく伸び、夏の名残の「ヤマトリカブト(山鳥兜)」や淡い色合いの「ムラサキツユクサ(紫露草)」はひっそりと咲いていました。
「キバナアキギリ(黄花秋桐)」は秋の花です。目立ちませんが「オヤマボクチ(雄山火口)」が咲き、「ヌスビトハギ(盗人萩)」はすっかり種を付けていました。
久しぶりに訪れた「軽井沢植物園」…思いがけなくたくさんの花にも出会えました。見学者も少なく、職員の方ともあれこれお話ができ、案内もしていただき、いい時間が過ごせました。