ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

展望の里山~霧訪山~

2022-02-07 | 山登り

街中に出かけるのは我慢して、自然の中に出かけました。しかも我が家から近い、塩尻市と辰野町にまたがる「霧訪山(きりとうやま)」です。里山ですので1時間半くらいで山頂に立てますが、山頂からの展望が素晴らしく、今までに何度も登っています。いつものように両小野神社、両小野中学校の脇を通って登山口に行きました。

 

 

登山口からすぐ階段が設置してあります。急なこの階段、全部で257段です!

     

 

途中には、この山が山岳信仰の山だったことをうかがわせる石碑が建っています。

 

もうしばらく上ると、何と山城の跡があります。「かっとり城」は小笠原氏の重鎮の居城だったようです。ここでも出てきた「小笠原氏」! 信州のあちこちに足跡を残しています。ここまでかなり急登を登って来たのに、遠方に見えるのが「霧訪山」です。

 

その先には避難小屋もありました。避難小屋で風が遮られた場所には「ダンコウバイ」の花芽が膨らんでいました。

 

 

急登が多いこのコース、途中からは登山道が雪に覆われ、しかもその下がアイスバーンになっていて怖かったです。もちろん、軽アイゼンをつけて慎重に登りました。

 

 

山頂に着きました!1305mの里山ですが、北アルプスを始め、南アルプス、八ヶ岳等々かなり展望が開けていて眺望の良い山です。

     

 

この日は青空が広がっていたのですが、山際に雲がかかっていてちょっと残念…それでも山姿は見ることができました。北アルプス方面です。塩尻から松本方面が望めます。

 

 

 

 

 

こちらは遠望の八ヶ岳方面とズームの蓼科山です。蓼科山の左前の真っ白なピークは車山です。

 

 

こちらは鉢伏山と美ヶ原方面です。美ヶ原の王が頭…その場所にある鉄塔が見えます。

 

 

山頂の展望を楽しんだ後、山頂で昼食…この日は簡単にサンドウィッチと暖かい飲み物でした。その後の下山は1時間足らずでしたが、とにかく傾斜の急な登山道が凍っているので、アイゼンをつけていても怖かったです。どうにか無事下山し、「両小野神社」に参拝して帰途につきました。「両小野神社」は辰野町の「弥彦神社」と塩尻市の「小野神社」が同じ境内で同居しています。こちらが「弥彦神社」です。

 

こちらは「小野神社」です。二つの神社を合わせて「両小野神社」と言います。

 

この地区は「憑の里(たのめのさと)」と言って、戦国時代に豊臣秀吉の裁定で分断された土地なのですが、一緒だった頃の名残が残っています。辰野町小野と塩尻市小野があって、この神社もそうした経緯で二つ並んでいます。それに両小野地区には小学校が一校と中学校も一校…行政の異なる辰野町と塩尻市の子供たちが一緒に学んでいます。憑(たのめ)の里探訪 - ナチュラルな暮らし (goo.ne.jp)

弥彦神社には立派な神楽殿がありました。お社の木鼻も立派でした。

 

 

小野神社の御柱は松の木です。立派な松の御柱がありました。立派な狛犬も…両小野神社の御柱祭は諏訪大社の御柱祭の翌年…来年に行われる予定です。ちなみに弥彦神社の御柱は諏訪大社と同じ樅ノ木です…

     

 

 

霧訪山に登り、憑の里の歴史を垣間見たひと時でした。傾斜の急な山道でしたので、次の日から脚が痛くて階段の上り下りにも難儀し、体力低下を実感した山行きでした…

 

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