ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

ゆとりの空間~DIC川村記念美術館~

2024-06-26 | ミュージアム

3万坪もの広い庭園を散策した後、美術館に向かいました。この美術館はDIC株式会社が収集した美術品を公開するために作られた美術館で、17世紀から21世紀の作品が収蔵されていて、随時展示されています。この美術館の建物は建築家「海老原一郎」の設計です。それぞれの作品にふさわしい、ゆとりのある空間づくりを目指して建てられたそうです。DIC川村記念美術館 | Kawamura Memorial DIC Museum of Art

     

 

エントランスの空間もその天井やステンドグラス、光の差し込む窓辺や階段部分などとっても素敵でした。

     

     

  

 

中庭部分を眺められる場所には、この美術館についての説明書きがありました。

     

     

     

 

館内の作品は写真撮影禁止で写真がありません。まずはパンフレットからこの建物と作品展示のゆとりのある空間を見て下さい。

     

     

 

たくさんのコレクショの中ではこの「レンブラント」の肖像画「広つば帽を被った男」が有名です。一部屋にこの作品一点だけを展示するゆとりの空間…じっくり鑑賞できました。絵葉書より…

     

 

他にたくさんの注目作品があったのですが、絵葉書から「藤田嗣二」の作品と「パブロ・ピカソ」の作品です。

     

     

 

その他、「ルノアール」や「モネ」、「シャガール」や「マチス」等々…たくさんの作品に出会うことが出来ました。20世紀以降の作家さんでは「カンディンスキー」、「エルンスト」、「マグリット」、「ロコス」のシーグラム壁画も圧巻でした。「ステラ」の作品は展示室でも美術館入口でも存在感を発揮していました。

     

 

この時の企画展は「カール・アンドレ 彫刻と詩、その間」でした。「カール・アンドレ」は20世紀後半~のアメリカの彫刻家、詩人で今回が日本での初個展だそうです。木や金属や石を使った作品は一部触れることもでき、存在感ある作品を身近に見ることが出来て感激でした。

  

 

この美術館での鑑賞の後、娘夫婦とは別行動…ここから佐倉駅まで無料送迎バスが出ているのでそれに乗って駅まで行き、JR総武線快速で1時間ほど、品川に向かいました。バス停にあった「飯田善國」の作品と駅まで乗ったバスです。

     

     

 

広い庭と充実の美術品を鑑賞できてとってもいい時間が過ごせた「DIC川村記念美術館」でした。このバスは総武線の快速と接続できる時間に設定されていて、20分ほどの距離も佐倉市の様子を見学しながら行くことが出来ました。美術館でも毎日ガイドツアーをしてくださっていたり、雨でしたので一人一人にタオルを配布して下さっていたり、たくさん休憩場所があったりと配慮溢れる美術館でした…

     

 

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雨の首都高と庭園 | トップ |   

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (おちゃ)
2024-06-27 14:54:40
カール・アンドレ。

井上陽水さんの初期の芸名アンドレ・カンドレ
に似ていますね。

なんたらかんたら、みたいな(笑)

創業家の川村家はお金が余っていたのでしょう。
しかしそれで買い集めた芸術品を公開して
くれるのは、広く国民にはありがたいこと。

税金的に有利なのかなんなのか、動機はわかり
ませんが、芸術をみなと共有したいという
気持ちは強かっただろうと思います。

楽しめましたね。
こういうアートの遠足はいいものです。
とってもタッジーマッジーさんらしいです。
返信する
おちゃさんへ (タッジーマッジー)
2024-06-27 21:39:57
こんばんは。
「カール・アンドレ」から「アンドレ・カンドレ」を連想!
これは「井上陽水」さんもビックリですね(笑)
この方の作品は初めて見ましたが、
木や石や金属を使った作品が床に並べられていて
その素材の違いも実感できて面白かったです。

たしかにお金に余裕が無ければ美術品の収集は出来ませんね。
余裕のあるお金を何に使うかは人それぞれでしょうが、
今、こうして収集したものを公開してくれ、
一般人も楽しめるようにしてくれているのはありがたいことです。

おちゃさんの言われる「アートの遠足」!
広い庭の散策と相まって、
この言葉ピッタリのこの美術館でした!
私らしいですか、ありがとうございます。
楽しむことが出来て、いい一日でした…
返信する
ゆとりの空間 (take)
2024-06-28 00:26:25
広いお庭の様子も館内それぞれの空間も それは「ゆとり」
タッジーマッジーさんが撮られた美術館エントランスから中庭部分を眺められる場所までのそれぞれの写真が素敵。
美術館の案内絵葉書に採用されそう。

今回の企画展は
「カール・アンドレ 彫刻と詩、その間」
・・この枕木を積み上げたようなものや木製キューブを並べたものが彫刻?
現代アートはますます「わからん」

ん?
HPの「概要」から
「整然として無機質な印象とは裏腹に、実際の作品を前にすると、金属の光沢や錆、木の手ざわり、石の重みなど、物質それ自体の大らかな姿を目にすることができます」
これは「実際の作品を前に」心を開いて鑑賞しなければいけませんね。

話は変わりますが 皇居三の丸尚蔵館の開館記念展が6月23日まで開かれていたのですね。
昨年に行こうとしていたら「閉館中」
11月に開館した情報をキャッチしていませんでした。
この目で是非とも見たかった作品も展示されていることを22日のBSスペシャル(再放送)で知りました。
「今さらながら・・」とチケットを取ろうとしましたが「当然」なし。
古い「工芸品」、「アート」との違いは? などと思いながら・・。

「DIC川村記念美術館」
二代にわたって個人で蒐集したものをこうして公開してくださるから 私たちも楽しむことができるのですね。
ウチの方で言うと「根津美術館」の根津嘉一郎さんの蒐集、
学校設立とか地元への貢献。、
多くの(少ないかな?)財閥のこうした「お金の使い方」は「古い人」ばかりだと思っていました。

DIC社長、1960年代から始まった蒐集物が1990年の開館と・・新しいですね!
(すみません「古い」「新しい」・・私が知る時代は「新しい」部類です)
返信する
takeさんへ (タッジーマッジー)
2024-06-28 23:29:17
こんばんは。
この美術館は広大な敷地に建てられていて、
その庭園を散策することで
作品に向かい合う前のいい時間が過ごせました。
エントランスもそうした配慮がされているような
落ち着いた雰囲気の素敵な空間でした。

企画展の「カール。アンドレ」は今回初めて知った作家さんですが、
作品を見ているといつの日にか出会ったことのあるような
何だか懐かしい気持ちにさせられました。
素材の持つ力を上手に引き出している作家さんの力なのでしょうか、
実際に見ると感じることはたくさんありますね。

三の丸尚蔵館は直近で行ったのが5~6年前くらいです。
その時は国宝の「春日権現験記絵」を見ましたが、
国宝の数々があってその前にも皇居東御苑に行くと
ここに立ち寄ったものです。
去年の秋から新しくなって開館していたのですね。
最近の情報をキャッチしていませんでしたし、
昨年暮れに皇居へ行った時も忙しくて乾通りの通り抜けだけでした。
新しくなった三の丸尚蔵館…ぜひまた行ってみたいものです!

会社の社長さんの意向がこうして美術館の設立までに至ってありがたいこと!
山梨県の根津嘉一郎さん(東武鉄道)の根津美術館も
長野県の五島慶太さん(東急電鉄)の五島美術館も素敵ですよね。
今では新しい時代の企業美術館や博物館も出来ていますね。
森美術館やポーラ美術館や直島の地中美術館(べネッセ)等々…
あちこちの美術館やその創業者を思い起こしたりしました。
返信する

コメントを投稿

ミュージアム」カテゴリの最新記事