ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

実家の味噌蔵に入ってみたら…

2022-03-28 | 日常のあれこれ

お彼岸に夫の実家のお墓参りに行きました。実家は伊那谷の北部、辰野町にあります。我が家よりずっと暖かく、もう白梅の花が咲いていました!

 

 

 

これは「キンセンカ」でしょうか?陽だまりに明るい花を咲かせていました。これは「フユシラズ」と教えていただきました。

 

花続きで…春の花畑のようなちらし寿司!炒り卵と菜の花が春らしくて素敵な一皿はお昼に義姉が作ってくれました。その他にたくさんのてんぷら(もちろん天ぷら饅頭も!)それに煮豚のプレートやサラダ、煮豆や各種お漬物などたくさんいただきました。何時も義姉のお料理は美味しいです。

 

昼食後、畑で「ナズナ」や「蕗の薹」を摘み、漬物のおすそ分けをいただくのに「味噌蔵」へ…実家には保存食用の「味噌蔵」があって名前の通り、自家製の味噌や醤油、各種漬物を保存していました。今でも漬物用に使っていて、温度管理が上手にできる空間です。今は外装を新しくしましたが、以前は土壁でした…

 

中の梁には「明治42年」の印がありました。1909年のことですから、今から113年前に作られたのでしょう。夫の曽祖父の名前も記されていました。

 

以前使われていた道具類が残っていました。これは醤油を作った時の桶です。夫が子供の頃は醤油も手作りしていたようです。

 

これは大きな漬物桶…大きな桶2つに一杯野沢菜漬けを作ったと義姉から聞きました。

 

広蓋やお銚子、お酒や醤油を入れたであろう徳利もありました。お銚子など食器類は蔵にとっても沢山ありましたが(昔は自宅で冠婚葬祭をしたのでその時用)、ほとんど処分してしまいました。

 

 

 

これは「イモ洗い棒」…2本の棒の上部をもって動かすと水に入れた泥付きの芋(ジャガイモや里芋など)がきれいになるそうです。

 

これは何でしょうか…義姉も夫も?でした。義兄には聞きそびれてしまいました…

 

竹ひごで作った鳥かごもありました。

 

背負かごや大きな竹かごや桶もありました。

 

 

味噌作りの時に豆をすりつぶす電動すり機が残されていました。味噌作りは私が結婚した後も行われていて、毎年手伝いをして味噌を作ったものです。

 

お墓参りに行った時に、実家の山の様子も見てきました。今年の冬は寒くて雪もあったので、まだ作業はしていません。これから山の手入れをする予定です。山の赤松林です。

 

 

この付近からは南東方面に南アルプスの「仙丈ケ岳」が眺められます。北東方面には「蓼科山」も見えます。

 

 

こちらでも地元のお宮の「御柱祭」を行うようで、御柱が準備されていました。

 

この地区の天神様を祀ったお社が老朽化したため、義兄と親戚の方と2人で作り替えたという「鞍掛天満宮」に立ち寄りました。お社は細かい部分も丁寧に作られていて素晴らしい出来上がりでした。これは地元の子供たちのお祭りに間に合わせて完成し、地元紙にも載りました。

     

 

 

いくつもの石碑がこの周囲にありましたが、安政3年(江戸時代1857年)の表記のものもありました。

 

味噌蔵の中で古い道具に出会ったり、この天神様を訪れたりして、古に思いを馳せたお彼岸でした…

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする