Iさんは小江戸・川越の町並を描きました。
「日本の風景・蔵造りの町並」 日本画 F20号
大きな画面いっぱいに江戸情緒あふれる家並が描かれています。
風情ある屋根瓦や土壁は粒子の粗い岩絵の具を用いてがっちりとした
下地をつくり、建物と町全体が持つ重厚さが表れるまで描き込みました。
まっすぐな視線で力強く表現された町には清々しい風が流れ
江戸時代にタイムスリップしたよう。味わい深く奥行きある作品です。
近づいてみました。
厚い土壁に立派な鬼瓦、観音開扉など町並みの魅力をあますところなく
表現しつつ、しっとりと湿った春らしい空気感も漂っています。
登場人物は生き生きとして会話が聞こえてきそうです。伝統的な町に
不思議と溶け込み、作品をより楽しくあたたかいものにしています。
枚数を重ねるごとに作品がより鮮明に力強くなっている I さん。
これからもどのように変化されていくのか楽しみです☆
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
I さんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧ください。