Iさんは夏の情景を描かれました。
「花ひらく瞬間(とき)」 日本画 M10
虹色のハスが花開き葉には露が輝いている水辺の静かな朝です。
艶やかな花に合わせた葉色は強く鮮明で、濃密な空間はまるで
森奥にいるよう。ひきこまれる夢幻の世界を描き出されました。
近づいてみました。
花びらのどこを見ても同じ彩りの場所がなく万華鏡をのぞいている
ような華やぎがあります。盛り上がるほどに重ねた岩絵の具がよく
発色しています。華麗な色の響き合いが魅力の力感あふれる作品です。
枚数を重ねる毎に作品の華やかさと深さが増しておられるIさんの
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の
中のIさんのページにされています。ぜひこちらもご覧下さい。
今の時期、たくさん生えているシソ科の花。
見るたびに何がしかの虫がとまっているのがイヌコウジュ。
ヒメジソと似ているので迷いました。
腹部の長いハラナガツチバチの仲間
このツチバチの仲間は地中にいるコガネムシの幼虫に麻酔をかけ
卵を産みつけるのだとか。土に潜るところを見てみたいものです。
優美なスジクロシロチョウはゆっくりお食事。
よほど美味しいのでしょうね。
これだけ昨年のものですがルリモンハナバチもこの花が好き
周りに小花はたくさんあるのにイヌコウジュの周りを離れませんでした。
その光景を見て以来、この花に注目するようになりました。
9月に咲く小花といえば
ゲンノショウコ
個体差があるようで白花には脈が赤っぽいもの、紫っぽいものがあり
赤紫色も花もあります。
整腸生薬として昔から有名で日本の民間薬の代表的植物だそうです。
ルリシジミがやってきました。蜜源としても優秀なようです。
どんな小さな植物にもそれを必要としている生き物がいる。。
動植物がお互い支え合って生きている世界を見ると人間の手によって
むやみにそのバランスを壊してはいいけないのだと強く感じます。