癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

朝風呂~谷地頭温泉

2008年06月06日 | 日常生活・つぶやき
 朝から雨・・・本日の予定だった「函館ライフスポーツ」の大千軒岳登山会は、昨日の内に中止決定。車8台を連ねての33名のメンバーを案内する予定だった。それだけに残念ではあったが、来年の楽しみということで・・・。

 そんなわけで、予定が空いてしまった・・・朝7時過ぎに、妻の用事で東川町へ出掛けたついでに、二人で久しぶりの谷地頭温泉で朝風呂を楽しむことにした。いつもは、函館山登山の帰りに入ることが多いのだが、好きな温泉の一つだ。

            

 この谷地頭には、明治15年(1882年)開業の旅館や料亭、遊郭などを併設した勝田温泉があり賑わっていたらしい。昭和50年代前半にこの勝田温泉に入った記憶があるのだが、いつなくなったか分からない。とにかく熱いお湯だった。

 さて、この市営谷地頭温泉は、昭和26年(1951年)、函館市水道局がボーリングを実施して開業したのが始まり。さらに、平成10年(1998年)にリニューアルされて、広々とした施設になり、今日に至っている。長い間市民の憩いの場所として親しまれている温泉である。

 建物はたいへん立派なこともあり、ほかの土地から来た人は、銭湯と同じ390円という入浴料にはビックリするようだ。函館市の温泉に対する思い入れがよくわかるというものだ。

            

 浴室は小さな体育館のような雰囲気でかなり広い。壁際にずらりとカランが並んでいるのは壮観だ。浴槽は高温、中温、気泡の3つある。お湯はタオルが茶色になってしまうほど赤茶色に濁っていてかなり熱い。浴槽の端に丸い給湯口があるが湧き出すお湯は濁りは少ない。空気に触れて赤くなるらしい。

 露天風呂は函館五稜郭にちなんで5角形の星型になっている。湯船の縁は太いヒノキでなかなかよい。谷地頭温泉は住宅街にあるので塀が高くあまり景色は楽しめないが、函館山の緑は見える。

 この温泉は、非常に温まるのが特徴である・・・のんびりと入ったので、朝から一日中ポカポカと気持ちよく過ごすことができた。

            

 上記の絵は、リニュアルされる前の姿である。自分にとっては、今より印象が強い。天井も今より高く、暗くて反対側がよく見えない広い体育館のような浴室の真ん中に楕円形のプールのような大きな浴槽。深くて赤茶けたお湯なので、底が見えず、恐る恐る入ったことが思い出として残っている。お湯も昔の方が赤かったような気がする。


 実は、この温泉の敷地内に18歳未満お断りの隠れたる名所?があるのは、意外と知られていない。
 その名も、ズバリ「御珍宝神社」・・・れっきとした市立神社である。

            

 昭和27年にこの温泉の整地をしたときに、このままの合体状態で出土したそうである。当時の市長が命名して、子孫繁栄の神社として祀ったそうである。

 なお、ネーミングに際しての逸話(眉唾ものだが)も文献『北海道ゆかいゆかい物語』で紹介されている。御珍宝神社ではなく、平等に(笑)御珍宝御万長神社にすべきだとの意見もあったが、当時の函館市の女性職員の「御珍宝あっての御万長ではありませんか。」との謙虚きわまる意見で討議がまとまったとか・・・。